春関開幕 下級生が好発進/関東学生トーナメント1日目

2021.05.24

 今年度初の本選が始まった。緊急事態宣言が出される中、ようやく始まった関東学生トーナメント(春関)。明大勢は苦戦を強いられながらも、1、2年生のプレーが光った。

 

◆5・24〜6・7 関東学生トーナメント(大宮けんぽグラウンド)※無観客で実施

▼5・24

[男子シングルス1回戦] 

  宮永 4、610 佐藤(法大)◯

  藤川 2{36、46}0 田中(法大)

  河内 2{60、36、810}1 新井(早大)◯

  副田 0{36、63、510}2 田中(早大)◯

 横田 1{62、6-3}2 川上(専大)

  坂井 0{5-7、06}2 新井(法大)◯

 飯田 1{61、6-3}2 小高(駒大)

 

[女子ダブルス1回戦]

 南口・吉田組 2{6-2、6-3}0 佐野・橋本組(日体大)

  大沼・鈴木組 1{3-6、6-2、8-10} 溝田・手代木組(日大)

 

【男子シングルス1回戦:飯田翔(商1=足利大付)VS小高拓海(駒大)】

 ストローク戦を着実に制した。第1ゲームは相手にブレークを許す展開。しかし「気持ちを切り替えることができた」と落ち着いた試合運びを心掛ける。直後にブレークバック、キープと続け、そのまま第1セットを6-1と圧倒した。第2セットは、相手の追い上げに苦しむ。2-0とリードした第3ゲームから流れが変わった。ボールがニューボールに変わり、ストローク戦を得意とする相手が勢いづいた。試合のテンポが速まり、合わせていくのがつらくなっていく。勝負の分かれ目は3-3で迎えた第7ゲーム。デュースが7回も続き激しいラリーとなったが、それでも「構えを速くして、返すことを意識した」。苦しい時間を耐え抜き、何とかブレークを決めた。後半も着実にポイントを積み重ねながら、相手のミスを誘い続ける。余裕を持ったプレーで、見事に本戦初勝利を勝ち取った。

【女子ダブルス1回戦:南口亜美(国際2=野田学園)・吉田華菜子(法2=仁愛女子)VS佐野春佳・橋本純奈(日体大)】

 持ち味が発揮された試合だった。昨年度からペアを組んできた2人は、積極的に前に出ることに集中する。第1セットは流れをつかんで一気に5-1までリードし、迎えた第7ゲーム。「ダブルフォルトが続いてしまった」(吉田華)。2回のセットポイントを逃してしまうが、その後は切り替え、6-2と制す。続く第2セットはブレーク合戦に。先にどちらがキープできるかが勝負の分かれ目となった。3-3で始まった第7ゲームは「自分たちから動いていこう」(南口)と話し合った2人。持ち味の攻めの姿勢が功を奏し、このゲームをキープする。勢いに乗った2人は終盤も攻め続け、残りのゲームを全てもぎ取り勝利を収めた。

 

 今後も強豪がひしめく今大会。新戦力も加えた体制で、勝利を積み重ねたい。インカレ優勝、王座優勝の目標に向かって、硬式庭球部の今後が期待される。

 

[渡辺悠志郎]

 

試合後のコメント

飯田

――試合中にメモを取っていたことが印象的でした。

 「ゲームのチェンジコートのときにメモを取るようにしていて、例えば相手のここが弱い、自分の今の状況はこういう状況だと書くようにしてから、自分が焦ったときでもこうしようああしようとできるようになったので、大学に入ってから取り入れましたがいい感じで使えました」

 

――次戦への意気込みをお願いします。

 「もちろん勝つつもりでやりますが、試合をやりながら強い選手はどこが強いのかを考えながら、次につながる試合ができたらいいなと思います」

 

吉田華

――今日の相手の印象を教えてください。

 「自分たちの持ち味が、前に出てコートの中に入って戦うというプレースタイルなので、相手より先に展開をつくってやっていこうという話をしていたので、それが最初から最後までやれていたのが良かったなと思います。相手はかなり打ってくるときは打っていましたが、それよりはるかに私たちの方が緩急を混ぜて戦えていたので、こっちの方が先に主導権を握って戦えたことが勝因かなと思います」

 

南口

――試合全体の振り返りをお願いします。

 「良かったことは、2人が前に入っていったときのスマッシュやダイレクトボレーという最後の決めるショットが確率よく入ったのが良かったと思います。悪かったところは、ファーストセットは良かったですが、セカンドセットで少し気持ちが緩んでしまった部分が、競ってしまったところにつながってしまったと思うので、しっかり取った後も気を引き締めてやっていかないといけないなと思いました」

 

――第2セット、ブレークの取り合いが続いた後の第7ゲームの印象を教えてください。

 「守りに入ってしまっているサーブゲームが多かったので、そのゲームに関しては、自分たちから動いて、攻めていこうというのを話して、その結果がうまくいったのかなと思います」