
ついに3連覇を目指すシーズンが開幕! 流経大を下し白星発進/関東大学1部リーグ戦
東海大相手に涙を飲んだあの日からはや4カ月。ついに第95回関東大学リーグ戦が開幕した。初戦の相手は2部降格後わずか1年での1部復帰を果たした流経大。既にプロ内定選手を4名そろえる難敵相手に、佐藤恵、太田の2年生ツートップが躍動。3―2で勝利を収め、創部100周年を迎えるシーズンの初陣を飾った。
穏やかな春の日差しに包まれ、桜の花が舞い散る中始まった3連覇を目指すシーズン。試合の流れを握ったのは明大。序盤から高い位置でプレスを仕掛け、敵陣深くまで攻め込む時間が続いた。すると18分、石井の「高校時代から意識していた」味方を狙ったクリアボールに佐藤恵が反応。相手D Fの裏を取って冷静にゴールの左下へと沈めた一撃は、今季のチーム初得点になるとともに、自身の公式戦初得点となった。その後も攻勢を強めると、後半開始直後、岡庭のクロスに太田が頭で合わせ2―0に。「(太田と佐藤恵の)2人でチームを勝たせようって毎試合話している」(佐藤)。開幕スタメンとして起用された2年生ツートップが期待に応えた。
その後、浦和レッズへの加入が内定している宮本優太(流経大)を中心とした流経大のサイドを起点とした攻撃に苦しめられ1点を失う。「センターを固めるため3バックにして変化をつけた」(栗田大輔監督)。フォーメーション変更と交代策が的中し流れを呼び戻すと、83分にはショートカウンターから最後は藤原が決め勝負あり。後半終了間際に不運な形で1点を献上したが、白星でシーズン初戦を飾った。
狙うは3連覇ただ一つ。「大学サッカーらしい、開幕戦らしい試合だった」(栗田監督)。互いのチーム力の高さが随所に光った一戦を制し、勢いに乗って迎える次節の相手は拓大。「先を見据えても仕方がない。毎試合どう勝つか、目の前の試合に集中する」(石井)。見据える先はまだまだ遠く。明大史上初の快挙へ、着実な一歩を踏み出した。
[土屋秋喜]
試合後コメント
栗田監督
――今日の試合を振り返っていかがでしたか。
「開幕戦でいつもより気合いは入ってましたが、前評判の高かった流経大相手に甘くないというのを見せることができたと思います。勝ちはうちが拾いましたけど、いい試合ができたと思います」
――太田と佐藤恵の2年生ツートップにはどのような評価をしますか。
「太田も佐藤恵も、あと藤原も、ずっと調子のいい状態で来ていて、今日はその3人がゴールを決めれましたし、決めるべき選手が決めれば勝ちは付いてくるなと思います」
石井
――前半はいい流れでしたが‘手応えはありましたか。
「相手D Fの背後が弱いというのは分析で分かっていて、今年度はそういうとこを徹底してやり切ろうというチームの認識があったので、そこはやり切ることができたと思います」
――今のチーム状態はどうですか。
「去年度よりも弱いということをチームで自覚できているので、練習から常にチャレンジできていていい状態だと思います」
佐藤恵
――ゴールシーンを振り返っていかがですか。
「仲間からも監督からも得点することが自分の役割として期待されていて、試合開始直後にチャンスを逃してしまったんですけど『またチャンス来る』とみんなが言ってくれたので落ち込まずに決められたと思います」
――太田との2トップはどうですか。
「太田は自分より先に試合出て、結果も残しているのでライバル意識とか悔しさはあるんですけど、お互いに刺激しながら成長して、チーム力を底上げできたらいいなと思います」
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