
(2)試合後インタビュー 鈴木考太/全日本学生選手権大学対抗戦
平成7年度の創部以来、初となる全日本学生選手権大学対抗戦での3連覇を成し遂げた明大。本記事ではそんな偉業を成し遂げた選手たちの声をお届けする。
鈴木考太(国際4=明大明治)
――団体3連覇を達成した率直な感想は。
「率直にうれしいです。ずっと先輩たちが優勝している姿を見てきて自分の代でそれをつなげたことにうれしく思います」
――3連覇が懸かっていることでプレッシャーはありましたか。
「そうですね、ありましたね。今までの大会とは比べ物にならないくらいプレッシャーは感じていて。連覇をつないできているのでそこにプレッシャーはありましたが、そのプレッシャーがやはり自分以上の力を出させてくれたのかなと思います」
――前回の取材で「団体戦のためにやっていると言っても過言ではない」とコメントがあった中で自身が出場して優勝できたというのは大きいですか。
「本当に団体優勝に直接的に貢献できたというのはすごくうれしく思います。僕の場合この1年どころか4年間全てをこの最後の団体戦で優勝するというところを目指してやっていました。本当にそれがいざ達成できてうれしいというか自分の4年間が肯定されたかのような気持ちになっていますね」
――2日目の最終レースが特に順位が高かったと思うのですが振り返って。
「あれは高かったですね。実はあのレースの前にもう泣いちゃってて(笑)。団体のことを考えず個人で楽しんでやり切ってやろうって思ってやったら本当に半分ラッキーですね。自分のところにしっかり良い風が吹いてきて良い順位で終われて。最後やっとチームメイトの健星(池田・法4=逗子)と圭(三浦・法3=星)にも初めて勝ててすごく良い終わり方ができたのではないかなと思いました」
――最終レース後「めっちゃ楽しかった!」とコメントがありましたが、楽しく終われましたか。
「本当にそう思います。レースもそうなのですが4年間の生活もずっと海にいるというすごく貴重な体験もしましたし、連覇というプレッシャーの中で競技ができたこともそうです。オリンピック候補の健星と同期としてスポーツに取り組めたこともそうです。すごくいろいろな人がいる良いチームの中でやってきたこと全ての過程を楽しんでこの瞬間まで来れたことっていうのは振り返ってみて楽しかったの一言に尽きるなと思っています。だからそのようなことを言ったのかなと思います」
――今回優勝できた要因は何だと考えていますか。
「絶対チーム力だと思います。レースに出たのは3人なのですが、僕がここまで成長できたのはチーム内でずっとレベルの高い環境で切磋琢磨(せっさたくま)してきたことだと思います。このメンバーのために優勝したいと思うようなチームでしたし、本当に過去優勝している先輩たちも自分が憧れて尊敬してきた先輩で、そういうチームでプレーしていたから優勝につながったのかなとすごく思っています。本当に関東学院とは実力はかなり拮抗(きっこう)していたとは思うのですが、チーム力の差で獲得できた3連覇だなと思います」
――後輩に向けて。
「連覇するたびにプレッシャーみたいなものは強くなると思うのですが、それを含めてウインドサーフィンという競技に取り組むことができる時間を楽しんでほしいなと思っています。自慢の後輩たちなので期待しています」
――ありがとうございました。
[出口千乃]
※写真は明大ボードセーリング部提供
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