
早大に大差で勝利 セットプレー光る/練習試合
2020年、最後の最後まで駆け抜ける。早大との30分×3本の勝負、1本目から4トライと幸先の良い滑り出しを見せると、メンバーが入れ替わった2、3本目も、地力の差を見せつけ快勝。99―21で白星を飾った。
◆12・26 練習試合(八幡山グラウンド)
※非公開、無観客試合で実施
▼対早大B戦
○明大99{28―7、38―14、33―0}21早大
晴れやかな師走の空の下、光ったのはセットプレーだった。開始早々、早大の素早い攻撃により激しい攻防戦に。両者点動かずの状況が続くかと思われたが、前半6分、敵陣ゴール前スクラムを起点にナンバーエイト篠田昌寿(法4=日立一)がトライ。「一人一人細かい打ち合わせをし、低さにこだわってスクラムを組めた」(篠田)。先取点を挙げる。直後同点に追いつかれるが、同11分、敵陣22メートルでのラインアウトからモールで前進。最後はゲームキャプテン・スクラムハーフ梅川太我(営4=石見智翠館)がグラウンディングを決めた。「勝ちたいという気持ちが強かった」(梅川)。1本目に奪った4本のトライは、4年生の篠田、梅川が2本ずつ。年内最後の試合で最上級生が意地を見せた。
計13トライ、最終スコア99―21と明大の圧勝劇で幕を下ろした今試合。「チームにとっても価値のあるゲーム」(梅川)。年越しを前に景気を付ける一戦となった。現在、チームは1月2日に控える大学選手権準決勝・天理大戦に向け、着々と準備を進める。「自分たちの課題を一つ一つ修正して、チーム全体で取り組んでいきたい」(フルバック猿田湧・営4=秋田工)。新春万福。下のチームから上にチームへ勝利のパスをつなぎ、日本一というトライへ。彼らのシーズンはまだ続く。
[堀之内萌乃]
試合後のコメント
梅川
――試合全体を振り返っていかがですか。
「年内最後の試合ということで、全員が持てる力を全力で出そうと話をして、試合に臨みました。途中自分たちのミスで自滅したところはあったのですが、勝ちたいという気持ちがチーム全体に出ていました。それはディフェンスやタックルにも表れていたと思います」
篠田
――トライシーンを振り返っていかがですか。
「ゴール前FWで何度もアタックをして、空いたところに走り込みました。梅川は4年間ずっと一緒にやってきたチームメートなので、息もぴったりでした」
――残りの期間をどのように過ごしていきたいですか。
「今日の試合に出た4年生は、次の天理大戦に出場することは難しいかもしれませんが、仮想敵となってAチームのサポートを全力でしていきたいです」
猿田
――年内最後の試合でした。
「最後ということで出し切ろうという思いと、この時期に試合ができる感謝を持ってプレーをしようと初めに話し合いました」
――次戦に向けて意気込みをお願いします。
「天理大学さんは強いと思いますが、そのためにも自分たちの課題を一つ一つ修正して、チーム全体で取り組んでいきたいです。もちろん、来週のメンバーはまだ発表されていないので、最後まで諦めずにチャレンジして、チームのためにやっていきたいです」
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