激闘の法大戦 両者譲らずスコアレスドロー/第94回関東大学1部リーグ戦

2020.12.10

 延期された第14節の相手は、第9節で完封負けを喫した法大。法大の堅い守備をこじ開けることができず、0-0で試合終了。勝ち点1を積み上げ、リーグ優勝へ望みを繋いだ。

 

 「スカウティングしても別のチームに変貌する」と栗田大輔監督評する法大との一戦は、両チーム白熱した戦いとなった。ここ数試合の課題だった「ピッチの横幅の使い方」(住永)を克服し、幅を取ったプレーを展開した。

 

 試合終了間際、左サイドを張る岡庭にボールが渡りドリブルで駆け上がる。ゴール前へクロスを上げるも、タイミングが合わず。逆サイドに抜けた球を藤原が拾うが、再度ゴール前に放ったクロスは相手DFに阻まれた。「最後に通っていれば」(栗田監督)。ゴール前に繰り出す1本の精度に苦しんだ。

 

 結果はスコアレスドロー。勝ち切ることはできなかったが「大学サッカーらしいいいゲームだった」(栗田監督)。前期に法大と対戦した際には1失点のところを無失点で抑え、堅守を披露。2試合連続無失点と、守備面は仕上がっている。

 

 同時間帯に試合を行っていた現在リーグ首位の早大は、筑波大に勝利。明大は2試合少ないものの、勝ち点差をさらに離される結果となった。しかし「自分たちが3試合勝つだけ」(住永)。過密日程が待っているが、層が厚い明大の敵ではない。残す3試合を勝利で収め、1月のインカレに弾みをつけたい。

 

[田崎菜津美]

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試合後のコメント

栗田監督

――今日の試合を振り返っていかがでしたか。

 「いいゲームはできていたと思いますけど、本当に決まっていれば良かったという感じです」

 

――勝ち点48に向けて勝ち点1積み上げられました。

 「2試合連続無失点ですし、あとは勝ち点3をしっかりとっていくことですね。1試合1試合気持ちを込めて。100年の中でまだ5回しか優勝していなくて、連覇は甘くないので、欲をかかずにしっかりやっていきたいと思います」

 

住永

――ご自身のパフォーマンスはいかがでしたか。

 「僕自身は4年として、後輩だったりチームに残すものはプレーと、言動だったりとか、ピッチの中に立った時はプレーで見せるしかないと思っています。須貝(商4=浜松開誠館)が離脱してしまったのは同期として悔しい部分・悲しい部分はあったのですが、そこは今まで引っ張ってくれた分、副主将の僕や小柏を中心にチームをレベルアップさせるためにやっていきたいです。課題の守備を、運動量でカバーしたり、ゲームメイクもできていて、アベレージ以上は出せたと思います」

 

――法大への印象を教えてください。

 「個人の能力が高い選手多いですし、サッカー的にもボール動かしたりとか、明治は守備のとこに重点置いていますけど、プレスをポジショニングとか個人技で剥がしたりとかが上手なチームだと思います。もちろん大学サッカーの中でも早稲田と明治が1、2を争っていると思うのですけど、(法大と)ライバル関係は強くあるので、前期負けた分絶対勝ちたかったのですが。戦い方が上手いチームだと思うので、リスペクトはあります」