(女子)松原、佐藤がアベック表彰台 5人が東日本選手権出場を決める/東京選手権

 東日本選手権への出場枠を争う今大会。シニア女子FS(フリースケーティング)では松原星(商2=武蔵野学院)が総合2位、佐藤伊吹(政経2=駒場学園)が3位となり、表彰台に上がった。また、大矢里佳(商4=中京大中京)が4位、本田真凜(政経1=青森山田)が7位、井上千尋(商3=椙山女学園)が15位と、FSに出場した5人全員が東日本選手権への切符を手にした。

 

◆10・9~11 東京選手権(ダイドードリンコアイスアリーナ)

 

▼シニア女子(FS)
2位 佐藤 伊吹 102.88
3位 大矢 里佳 100.7
4位 松原 星 97.16
5位 本田 真凜 93.66
16位 井上 千尋 72.76

▼シニア女子(総合)
2位 松原  星 155.69
3位 佐藤 伊吹 155.28
4位 大矢 里佳 152.03
7位 本田 真凜 140.95
15位 井上 千尋 118.74

 

 SP(ショートプログラム)を2位で通過しFSを迎えた松原。冒頭のトリプルルッツ、トリプルフリップが回転不足となってしまう。それでも演技後半、3連続ジャンプを成功させ立て直した。終盤にジャンプの失敗はあったものの、新プログラムで持ち前のしなやかさを生かした表現力を見せ、堂々の総合2位。キスアンドクライでは笑顔を見せた。

 SPを3位で通過した佐藤は持ち前の安定した演技が光った。冒頭のトリプルルッツ、トリプルトーループのコンビネーションジャンプを成功させると、続くジャンプも次々と着氷。終始スピードに乗った、シーズン初戦とは思えない完成度の高い演技を見せた。結果FSは2位につけ、総合2位の松原とわずかな差で総合3位。2年連続で表彰台を勝ち取った。

 

 コロナウイルス感染拡大の影響から自粛を余儀なくされ、本来の練習をできずに迎えた今大会。そんな中でも明大女子勢は昨シーズンに劣らず安定した強さを見せつけた。日本学生氷上選手権の中止が決定するなど、先が読めない状況だが「できることを確実にやる」(井上)と選手たちは前を向く。この勢いを保ち、全日本選手権への切符をつかみたい。

 

[加川遥稀]