シーズン直前インタビュー　大矢里佳

フィギュアスケート

2020.10.08

　新型コロナウイルスの影響を受け、リンクが一時閉鎖されるなど練習中断を余儀なくされたフィギュアスケーターたち。自粛期間を経て抱いた、シーズン前の思いについてのインタビューを届けする。

（この取材は８月29日に行われたものです）

第９回は大矢里佳（商４＝中京大中京）のインタビューです。

――現在の練習状況についてお聞かせください。

　「８月の半ばから自分のホームリンクの東伏見（ダイドードリンコアイスアリーナ）が、工事中だったんですけど再開して、今まで通りの練習が戻ってきてたくさん練習できています」

――リンク閉鎖期間はどのようにお過ごしでしたか。

　「２ヶ月間くらい滑れなかったんですけど、走ったりとか筋トレを主に家でやっていました」

――オンライン授業に切り替わって時間の使い方に変化はありましたか。

　「課題がものすごくいっぱいあって、みんなそうだと思うんですけどすごく大変でした」

――就活とスケートの両立は難しくなかったでしょうか。

　「まだ３月の自粛していなかった時に就活をしていなかったので、ちょうど自粛期間くらいから就活を頑張り始めたので、自分的にはラッキーだったと思います」

――スケート以外の趣味の時間はどのようなことをされていましたか。

　「ずっと友達と電話をしてたりとか、あまり練習で料理とかができてなかったんですけど、少し料理をするようになったりしました」

――今年度主将になった経緯についてお聞かせください。

　「主将を決めたのは一個上の先輩たちと、監督との相談で決めていただきました。森千夏ちゃん（営４＝愛知みずほ大瑞穂）がスケート部の総合主将で、私が主将なので、森千夏ちゃんが居てくれて心強いです」

――フィギュア部門をどのような部門にしていきたいですか。

　「フィギュアスケートは一応個人種目なんですが、一致団結して仲良く部を作り上げていけたらなという気持ちがあります」

――みなさんとても仲が良さそうですよね。

　「ほかの部活と違って昔から知り合いという子が多くて、あまり年齢の差がない感じですね」

――１年生が入部されましたが、自粛期間中に交流はございましたか。

　「交流は一度自粛期間中にzoomでミーティングをしたんですけど、やっぱり一年生の子たちは一度も学校に行けずにいて、よくわからない中で頑張っていると思うので、何かあったら支えてあげられたらいいなという思いがあります。授業の履修の相談とかは受けたりしたんですけど、３年生の子や２年生の子がすごくしっかりしていて、その子たちが１年生の子たちにいろいろ教えてあげたりしてくれていて、私はあまりできていないです（笑）」

――昨シーズンを振り返るとどのようなシーズンだったでしょうか。

　「本当に自分が覚えている中で今までで一番悔しくて苦しい一年だったなと思います」

――その中で見えてきた課題はございますか。

　「まだ３年生で１年リベンジできる機会があるということはすごく感謝して、残りの最後のシーズンを頑張ろうという気持ちが強くなりました」

――今シーズン、プログラムの変更はございますか。

　「ＳＰ（ショートプログラム）もＦＳ（フリースケーティング）も両方変えました。曲は、明法オンアイスでＳＰは踊ったんですけど『You Are the Reason』という女の人がカバーしている曲で、ＦＳは『タイタニック』に変えました」

――選曲の経緯を教えてください。

　「ＳＰはコーチの中田先生がこれがいいんじゃないかと送ってくださって、1回目聞いた時にすごく気に入ったので『はい、これでお願いします』とすぐ言いました。ＦＳは前から好きな曲で、中学生の時に初めてタイタニックを見て感動したというのも印象に残っていたので、選びました」

――『タイタニック』と言えば昨シーズン鎌田詩温さん（令２商卒）が滑られていましたよね。

　「そうですね（笑）。しかも振付と編曲をしてくださった振付師の先生も一緒で、一応詩温君（鎌田）には許可をいただきました。でも主人公が女の人と男の人で2人いて、私は女側なので多分（振付も）全然違うと思います」

――今シーズンの目標を教えてください。

　「今まで12年間スケートを続けてきて、本当にスケートが好きだなということを今思うので、あと半年しかなくてすごく寂しい気持ちなんですけど、その思いを込めて伝えられるように滑れたらいいなと思います。『スケートが好き』というのをみんなに伝わるように滑れたらなという思いがあります」