小松が3年連続ベスト16 多くの実力者と剣を交える夏を過ごす/全日本女子選手権
社会人も含めた女子剣道界の中で、日本一を決める今大会。明大からは今年で3年連続出場となった小松加奈(商2=東奥義塾)が出場。徐々に勝ち進んだものの、これまでと同様にベスト16という結果で幕を閉じた。
◆9・23 第57回全日本女子選手権(ホワイトリング)
▼小松――ベスト16
善戦を繰り広げた。初戦から鮮やかなメンで勝ち切り、続く2回戦。相手は西柚衣選手(平28商卒・現茨城県警)だった。だが「先輩というだけで気を使ったりはしない」(小松)。この言葉通り延長戦の緊迫した状況のなかコテを決め、約13分という長丁場の試合を制した。3回戦には全日本学生個人戦で準優勝の経験がある松本智香(鹿屋体大)との対戦。攻めの姿勢で圧倒し続け、延長戦までもつれたものの「自分の弱さが出ているところを打たれた」と、メンを取られ敗北した。
なかなか壁を乗り越えられない。今月に行われた世界選手権団体戦の日本代表として韓国遠征に帯同した小松。自身の出場はなかったものの、この経験を機に以前からの不調も改善された。しかし、今大会は3年連続ベスト16止まり。「試合中に足を止めないことと確実に1本が取れる技をつくりたい」と、浮かび上がった課題を次戦に向けて改善する。
リベンジを果たす。「まだ2年生なのでこれからまだまだ伸びる。楽しみな選手」(大塚武男監督)と周りからの期待も充分。今後目指す先である来年同大会での制覇に向けて、まずは「ここからの大会は全て優勝を狙っていく」。次戦・全日本団体戦でも攻めの姿勢を貫く。
[素宮愛結]
試合後のコメント
大塚監督
――今大会の目標は何でしたか。
「彼女は優勝を目指していたので残念です。でもまだ2年生なのでこれからまだまだ伸びますから楽しみな選手ですね」
――女子チームは関東団体戦からどう過ごされていますか。
「選手ももちろんなのですが選手以外の部員も、約15名全員が頑張っています。素晴らしいと思います。誰を選手にして良いかこちらが迷うくらい。ほぼ差はないです」
小松
――今日の試合の感想はいかがですか。
「調子はいつもよりかは良い方でした。良い感じでいきましたが、取られたところも自分が取りに行こうとしていたところだったので。そこを改善していけたらいいのかなと思います」
――どんな点を意識してプレーしましたか。
「いつもなのですが、チャレンジャーの気持ちを忘れないで思い切り行こうと思いました。負けた試合も結構自分のペースで自分の剣道ができたとは思うので悔いはないのですが、その場で勝っていける実力がないといけないなと思います」
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