大体大に2―0で完封勝利 2度目の優勝を果たす/総理大臣杯全日本大学トーナメント

2018.09.10

悲願の優勝を果たした。4年連続で決勝に進出した明大。過去3度の優勝を誇る大体大と対戦した。前半41分に安部のゴールで先制。さらに後半32分、佐藤凌が決勝点を挙げ2―0で勝利。2年ぶり2度目の優勝を勝ち取った。


 先制点が流れを変えた。立ち上がりから相手の技術力に押され、なかなかマイボールにできず。それでも慌てずに粘り強い守備を徹底し、岩武を中心にクロスボールを何度もカット。被シュート数も前半を通して3本にとどめ、耐え忍んだ。そして前半41分、悪い流れを断つときが訪れた。右サイドからのクロスボールをPA内でつなぎ、最後は安部がシュート。一度は防がれるも、粘り強く自らこぼれ球を拾い上げ、2度目のシュート。低弾道性のボールは相手ゴールに吸い込まれた。「しっかり守備から入れて、前半の中で点を取れたことは一番理想的な形」(小野)。この先制点で流れは明大へ。後半32分には、途中交代で投入された佐藤凌が出場5分で強烈ミドルシュート。PA付近から放たれたボールは相手GKの頭上を越え、ゴールネットに突き刺さった。これが決勝点となり2―0で試合終了。2年ぶりの栄冠に輝いた。

 

 今週末15日に迫った関東大学後期リーグ戦。初戦は2位と勝ち点8差で首位独走中の早大。明大は4位で、早大と勝ち点10の差がある。選手達は「大臣杯は一つの通過点」(村田)と今回の優勝には決して浮かれず。まずは初戦を打破し、3冠のうちの2冠目であるリーグ戦優勝へ弾みをつける。

 

[佐々木崚太]


 

試合後のコメント

栗田大輔監督

――今大会終えての感想をお願いします。

 「日本一を取ろうと、先を見ずに一戦一戦を戦った結果だと思います」

池上礼一コーチ

――今日の試合を振り返ってみていかがでしたか。

「4年生は1年生の時から仕事面でとても手のかかる学年でした。しかし今、選手達を見て成長したと感じています」

 

岩武

――日本一を取れた要因を教えてください。

「一日一日、ほかのチームより練習し追求してきた自信はありました。ですがまだまだ足りないところがあるので、そこはこれから突き詰めて残りの2冠を取りたいです」

小野

――優勝した心境をお願いします。

 「みんなで総理大臣杯、リーグ戦、インカレ優勝という3冠を取るのが目標で、まず一つ目を取れて非常にうれしいです」

 

安部

――今試合のプレーはいかがでしたか。

「前戦の反省点(ボールロスト、パスミス)を生かして、自分らしいプレーができました。今試合は点が取れて優勝に貢献できましたが、もっと大舞台(プロ)で点を取るのが目標です」

 

佐藤凌

――3冠に向けて意気込みをお願いします。

「自分たちはまだまだ2年生なので、4年生のためにできることを考えてやっていきたいです」