筑波大との接戦制す 連敗は〝2〟でストップ/関東大学1部リーグ戦

 シーソーゲームをモノにした。連敗で迎えた第3節の相手は春季トーナメントの優勝校・筑波大。苦戦が予想されたが序盤から互角の展開を繰り広げる。同点で迎えた4Qは逆転に次ぐ逆転にも集中力を切らさず8179で勝利。連敗を〝2〟で止めた。

 ◆8・251111 第94回関東大学リーグ戦(駒沢屋内球技場他)

 ▼9・5 対筑波大1回戦(筑波大中央体育館)

○明大81261914201718242279筑波大  

 スターターは、PG綱井勇介(文4=大阪学院)、SG小林拓主将(営4=桐光学園)SF須藤矢(営3=桐光学園)、PF植松義也(営2=桐光学園)、C今川友哲(営4=大阪桐蔭)。   

 高い集中力が勝利を呼び込んだ。開幕連敗で始まり「今日は負けられない」(奥野綾汰・国際3=藤枝明誠)と背水の陣で臨んだ今試合。対する筑波大との平均身長の差は4センチ。サイズ面では劣ったが「控えメンバーがしっかりつなげた」(奥野)と選手交代を多用し集中力を切らさないまま互角に試合を運んだ。

 同点で迎えた最終Q。6分弱を残して両チーム共にチームファウルを5つ貯め(※1)1つのミスも許されない状況に。緊迫した展開の中、残り30秒で失点、逆転を許す。しかしその直後のオフェンス。時間を使いながら冷静にラストチャンスをうかがう。すると残り9.3秒追われる焦りから筑波大がファウルをおかし、明大に2本のフリースローが与えられた。シューターはここまでの2戦でフリースローを7本中7本決めている須藤。「自分で試合を決める」(須藤)と勝敗が懸かる場面にも強い精神力を見せ、2本ともリングへ沈めた。この得点が決勝点となり1つ目の勝利を手にした。

 

 反撃ののろしを上げる。今試合はベンチメンバーの活躍も光り「今までで一番良い試合かもしれない」(奥野)と会心の内容で勝利を挙げた。次戦の相手はトーナメントで対戦し惜敗した因縁の相手中大。春の借りを返し、連敗から連勝へ。上位進出への逆襲が始まる。

(※1)各Qでチーム全体がおかしたファウル数のこと。5つ目からフリースローが2本与えられる。

 [長沼遼太]  


試合後のコメント


小林

――今日の試合を振り返っていかがですか。

「まずは勝てたことが重要なのでチームとして1勝できたのは大きいです」


奥野

――今日の試合を振り返っていかがですか。

「相手は格上だし体もでかいし、まずはディフェンス徹底していこうというのが前半でできて少しリードして終われたっていうのはよかったと思います。いつも後半の入りが悪いんですけど、みんな今日は気合いの入り方も違って今までで一番良いゲームだったんじゃないかなと思います」


――気合いの入り方とはどういったところですか。

「先週連敗してここで負けたらすごい悪い雰囲気になるし『今日は負けられない』という気持ちをみんなが持っていて、ベンチから出てくるメンバーもいい動きだったと思います」


須藤

――4Qのフリースローの場面での心境はいかがでしたか

「勝敗に関わる大事な場面だったんですけどあまり緊張せず平常心で打てました。今年はけっこう確率も良くて自信も持てていました」


――4Qだけで14得点ですが振り返っていかがですか。

「何としても勝ちたい試合だったし、競った試合の中で『自分で試合を決める』くらいの気持ちで積極的に攻めました」