
インカレ開幕直前 瀧本日向子インタビュー
大学日本一を懸けた戦いが幕を開ける。9月6日から9日にかけて開催される全日本大学選手権(インカレ)。昨年度は女子部が9年ぶりに総合優勝を果たした一方で、男子部は3位に沈んだ。狙うは創部初の〝男女総合優勝〟ただ一つ。今年度こそ悲願を果たし、紫薫の歴史を塗り替える。
今回は女子主将を務める瀧本日向子(商4=館林女子)のインタビューをお送りします。
――最後のインカレですが今の心境はいかかですか。
「最後のインカレで引っ張る立場になって正直緊張はしています。でも思い切って最高学年としてやっていくしかないと思います」
――女子主将として今までやってきていかがですか。
「女子主将として今年度やる前に、去年のクォドでは勝ててうれしかったけど他の種目との差が結構あるなと思いました。決勝に行けないクルーもあって、3年生の時に『もし私が主将になったら全員で優勝したいな』と思っていました。対抗がどうとかではないなくて全員が勝負できる、勝てるチームにしたかったんです。今までは『このクルーは勝つだろうけど他のクルーはわからない』という感じだったんですけど、それが今年は全員で勝つという雰囲気にはなっています。不安もあるけど4年間の中で一番『全員で戦うぞ』という準備ができていると思います」
――全員で戦う雰囲気とはどういうところで感じますか。
「私がジャパンの方に不在の時期があったのですが、その間にやってほしい事とかを分担できていました。私が残っていたら自分でやってしまっていたと思うんですけど、いなかったことでそれぞれのクルーリーダーに役割を分担できたかな思います。それで各クルーが目標を持って動けるようになったかなと思います」
――4年間で一番印象に残っているレースはいつですか。
「1年生の時の新人戦です。元々クルーボートに乗ることが少なかったんですけど明大に入って乗るようになって、先輩たちと同じ艇に乗るということで緊張して固くなってしまってあまりいいイメージは持っていなかったです。でも、新人戦の時はもちろん本気でしたけどインカレとは違って、楽しくまとまって勝とうという感じで練習していました。そしたら練習の期間自体は短かったけど艇が伸びる瞬間とかそういうのを感じる瞬間が多くて楽しかったです。もちろん今まで優勝した試合とかも印象には残っていますけど、その新人戦からクォドに対してプラスのイメージに変わって『チームで勝つってこういうことなんだな』というのが分かった気がしました。その時にちょうどケガをしていて腰も痛めていたんですけど、楽しくて『このクルーと勝ちたい』と思って先の大会とかは考えずにやり切りました。本当はちゃんと先も考えないといけないんですけどね(笑)。インカレとはまた違う自分が変わるきっかけになったかなと思います」
――今年度は女子総合連覇がかかっていますがプレッシャーは感じていますか。
「ありますね。周りからも『今年もいける』って言われるんですけど、これだけ他の大学があってそういう風に言ってもらえるというのはありがたいことですし、色んな人が応援してくれることをパワーに変えていきたいです」
――インカレへの意気込みをお願いします。
「今年が4年間で一番、男女全員で戦う準備ができているので自分のクルーを含めて一つでも多くのクルーが優勝できるように全力を尽くしたいです。目標は優勝です」
[長沼遼太]
◆瀧本 日向子(たきもと・ひなこ)商4、館林女子高、165センチ
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