4-1で初戦突破! 紫紺の10番が均衡破る/総理大臣杯全日本大学トーナメント

2018.09.03

 危なげなく初戦を突破した。3冠の一つ目でもある総理大臣杯全日本大学トーナメントが8月31日に開幕。シードの明大の初戦は、IPU・環太平洋大との一戦。試合終盤に1点を失うも、4発快勝で準々決勝へと駒を進めた

 


 紫紺の10番が躍動した。負けたら終わりのトーナメント方式により、独特の緊張感をもった総理大臣杯。初戦の明大は立ち上がりから攻め続けるも、なかなかゴールをこじ開けられず。だが前半39分、ついに均衡は背番号10の小野によって破られた。自陣にボールが戻った時にできた相手のスキを小野が見逃すはずがなかった。GK長沢からのロングパスを受け取ると、カットインから得意の左足でミドルシュート。この一連の流れは「自分の一つの形」(小野)になるまでやり込んだ練習のたまもの。「理想通りのゴールだった」(小野)とシュートは、迷いなくゴールネットを突き刺した。1点リードで迎えた後半も得点の嵐は止まず。村田の2大会連続ゴールを含む大量3得点で相手を圧倒し、見事に4-1の大勝を収めた。


 誰が出ていても同じサッカーを。後半15分に絶対的主将の岩武が相手選手との接触でまさかの負傷交代。残りの4年生を中心にカバーをするも試合終了間際の後半42分、クリアミスから失点を許した。「まだまだ岩武に頼っている」(小野)。2日後に迫る準々決勝では、7月に行われたアミノバイタルカップでPK戦の末、敗北を喫した明学大と対戦する。「同じ相手には負けるわけにはいかない」(小野)。リベンジを果たし、日本一を取りにいくためにも、必ず勝利をつかみ取る。


[木田諒一朗]


試合後のコメント

栗田大輔監督

――初戦ということで立ち上がりが慎重だったと思いますがいかがですか。

「相手のスカウティングもしっかりできていたので、しっかりゲームに入って最後のところで崩していこうという感じでした」


岩武

――交代後、4年生を中心にカバーをし合っている姿が見られました。

「出ている4年生が声を出したり、3年生が自覚をもったり、みんながやってくれていました。でも失点だけは気になるところではあったので、詰めていきたいです」


小野

――シュートを打った瞬間はいかがでしたか。

 「インパクトあってうまくボールが落ちてくれて、たまたまかもしれませんが理想通りに入りました。狙ってはいましたが、自分のはるか上をいくシュートでしたね」


――ゴールを決めた時のお気持ちをお願いします。

「これまでずっと点を決めていなかったので、素直にうれしいです。あと八幡山に残っている4年生や他のメンバーもいるので、そういう人たちの思いもありました。4年生として次につなげないといけないという責任がありましたし、ほっとしているというのが一番です」