
オムニアムで渡邉が逆転優勝 トラック総合2位の好発進 全日本大学対抗選手権
好結果に沸いた。明大はチームスプリントで優勝、オムニアムでも渡邉慶太(政経2=浦和工)が逆転優勝を果たすなど、トラック総合2位でロードに勢いを付けた。
◆8・17~19 第74回全日本大学対抗選手権(伊豆ベロドローム)
▼男子 4キロメートルチームパーシュート
田川・梅本・小林・青木――8位
▼男子4キロインディヴィジュアルパーシュート
青木――6位
▼男子スプリント
谷口、荒川――ベスト16
▼男子チームスプリント
隈園・荒川・塩島――1位
▼男子オムニアム
渡邉――1位
▼男子マディソン
池西・梅本――3位
▼男子ケイリン
甲斐――3位
▼男子1キロメートルタイムトライアル
荒川――6位
隈園――7位
▼男子タンデム・スプリント
田川・甲斐――3位
▼トラック部門総合
明大――2位
見事な逆転劇を演じた。今年度からインカレに導入されたオムニアムは、4種目の総合ポイントで順位が決まる。3種目が終わった時点で6位につけていた渡邉は、ポイントレースでの逆転に懸けた。レース序盤は集団後方に待機していたものの、中盤一気に抜け出して先頭に躍り出る。その後も勢い止まらず加速を続け、後半には周回差をつけて得点を稼いだ。結果ポイントレースで大量得点を挙げた渡邉が逆転優勝。「まさか勝てるとは」と本人も驚きの学生チャンピオンに輝いた。
全日本王者の貫禄を見せた。チームスプリントには隈園郷史主将(政経4=明大中野)、荒川仁(政経2=千葉経大付)、塩島嵩一朗(法1=南大隅)の3人が出場。予選では学連新記録となる45秒台をたたき出し、決勝でも盤石の試合運びを見せた。
下級生も奮起した。ケイリンでは甲斐俊祐(営2=別府商)がコンディション不良ながら3位に食い込む活躍。タンデム・スプリントでも表彰台に上がり、全日本学生選手権トラック2冠の意地を見せた。またマディソンも3位、「来年、再来年は今年以上の成績が期待できる」(隈園)と、未来は明るい。この勢いそのままに次のロードへ向かう。
[川和健太郎]
試合後のコメント
隈園
――チームスプリントは全日本王者でプレッシャーはありましたか。
「自分は2年生のころからチームスプリントに携わっていましたが、インカレでは1度も勝っていなかったので、どうしても勝ちたい気持ちがあり、インカレという場所で勝てたことが一番良かったです」
――インカレの総括をお願いします。
「狙っていた種目であるスプリント、1キロタイムトライアルで自分と後輩が落としてしまったのは残念だったですけれど、それを他の選手がカバーしてくれたという意味では、チーム一丸として戦えたのではないかと思います」
渡邉
――ポイントレースは5位からのスタートでしたが、厳しかったですか。
「大会の3日前ぐらいに熱を出してしまって、厳しいと思っていましたが、実際に走ってみると足の調子も良く、走れるという印象でした。上位を取ることは厳しいと思っていましたが、点数を見たら最後のポイントレースで逆転もあり得る点差だったので、コーチからの指示ももらいつつ、集団との差を調整して点数を稼ぐことができました」
――ロードでの目標はありますか。
「昨年はポイントレースの次の日がロードレースで、思うように足も動かなかったのですが、今年度は2週間空いているので、昨年以上に集中して、トラック合宿で鍛えたスピードをロードでも生かせたら良いと思います」
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