
上級生の活躍光るも僅差で団体戦ベスト4逃す/全日本大学選抜十和田大会
夏合宿の成果を発揮した。団体戦予選は拓大、東農大の2校の強豪に勝利し、2大会連続の優秀8校入りを決める。決勝トーナメントでは九州情報大にあと1勝まで迫る健闘を見せ、出場者の主力が欠ける中でも収穫の多い大会となった。
◆8・14 第53回全日本大学選抜十和田大会(十和田市相撲場)
▼団体戦
明大――ベスト8
・予選1回戦
○明 大 3-2 拓 大
・予選2回戦
明 大 1-4 日 大○
・予選3回戦
○明 大 3-2 東農大
※この結果、決勝トーナメントに進出
・決勝トーナメント1回戦
明 大 2-3 九州情報大○
▼個人戦
東、佐藤――3回戦敗退
北川、藤原――2回戦敗退
宇都宮、篠田――1回戦敗退
持てる力を出し切った。予選1回戦の相手は今年6月の東日本インカレ準優勝の拓大。「3、4年生が力を付けてきているのは大きい」(守重佳昭監督)と二陣・藤原竜平(政経3=埼玉栄)、中堅・東龍輝(政経3=文徳)、副将・北川貴之(商4=明徳義塾)が実力者に次々と勝利。「上級生が頑張らないといけない」(東)と、3-2で逃げ切り、責任感の強さが勝利をもたらした。3人は続く予選3回戦の東農大戦でも3勝の活躍。「中の3枚で星を取れたのは成長を見れた」(守重監督)。6位で決勝トーナメント進出を決めた。
あと一押し足りなかった。決勝トーナメント1回戦は九州情報大と対戦。2-1で177センチの副将・北川は、192センチの相手にがっぷり組む。引きつけて土俵際まで寄るも、相手の規格外のパワーでうっちゃりを決められ2-2としてしまった。続く大将・篠田一憲(政経2=金沢学院)は動き回りきれず押し出され敗戦が決定。「負けてるイメージがなかったので勝ちたかった」(小川清彦総監督)。久々の準決勝進出へのチャンスを逃し、悔しさをにじませた。
「前へ」着実に進んでいる。東は団体戦全勝。メンバー入りした2年生も「だいぶ相撲になっている」(守重監督)。ケガをした選手が復帰すれば選手の厚みが増し、チームの活性化に期待できる。インカレ出場を懸けた熾烈(しれつ)な争いが始まる。
[髙橋昇吾]
試合後のコメント
守重監督
――今日の振り返りをお願いします。
「3、4年生が力を付けてきているのは大きくて、だいぶ自分の力を土俵の上で出してどう勝つかということがわかって来たのかなと思います」
――九州情報大戦ではあと一歩でした。
「ここ最近勝っている相手に、川村は体重別でケガしてでられなくて、その中でこの結果なので、九州情報大には春には勝ってたけど、そこの1枚の差で負けたっていうしょうがないことです。2年生もこの試合で相撲が取れるようになってきて成長が見えてきたので、これからチームも面白くなるんじゃないかなと思います」
東
――決勝トーナメントに進出できた要因は何でしょうか。
「上級生が気を引き締めて相撲を取ったからだと思います。2人抜けているので、残っている上級生が頑張らないといけないです」
藤原
――拓大戦では藤原選手が流れを作りました。
「いつも先鋒(せんぽう)で、チームの流れを持っていこうと思って入ってたんですけど、今回二陣だったので、とりあえず1点取るという気持ちで行けば勝てたのでよかったです」
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