矢島 初代表ながら2バタで6位/パンパシフィック選手権

2018.08.11

2人の選手が大舞台で活躍した。矢島優也(商4=春日部共栄)は200メートルバタフライで6位。800メートルフリーリレーの第4泳を務めた松元克央(政経4=千葉商科大付)はアンカーとしての大役を全うし、日本チームにメダルをもたらした。

 

 ◆8・9~14 パンパシフィック選手権(東京辰巳国際水泳場他)

 [2日目]

 ▼男子200メートルバタフライ

 6位 矢島 1分5633

 ▼男子800メートルフリーリレー

 3位 江原・坂田・小堀・松元 7分0807

 

  世界との差を痛感した。ハイレベルな国内競争にも注目が集まった200メートルバタフライ。矢島は、ライバル・幌村尚(早大)を予選で上回り「1国につき2名まで」という厳しい決勝条件をクリアした。全体の5位通過で迎えた決勝では、最後の折り返し地点までメダル圏内の力泳を見せる。しかしラスト50メートルで後続選手の猛追を受け、結果は6位。「ジャパンオープンほどの泳ぎができなかった」と5月に出した自己ベストが、今大会の銀メダル相当だっただけに悔いの残るレースとなった。優勝した瀬戸大也(ANA)に対し「やっぱり勝負強い。自分はまだまだ甘い選手だと思った」。国際大会の決勝で勝ち切れなかった弱さを今後の成長の糧とする。

 

 またもこの男が活躍した。800メートルフリーリレーのアンカーを務めた松元。決勝では、第3泳者の小堀勇氣(ミズノ)から4位でバトンを引き継ぐと、序盤で3位に浮上。アンカーというプレッシャーの中でも「責任を持って」と全選手の中で3位につける1分4531を記録。銅メダル獲得に大きく貢献した。

 

 大会3日目は松元、溝畑樹蘭(政経2=報徳学園)が400メートルフリーリレーに出場する。おのおのが自身の役目を果たし、メダルラッシュに沸く日本チームの流れに乗れるかどうかに期待が寄せられる。

 

[綾部禎]

 

 試合後のコメント

 矢島

 ――レースを振り返っていかがですか。

 「納得のいく結果で終わることはできなかったんですけど、こうやって国際大会の決勝を経験できたということは、今後の自分の糧になると思いました」

 

――瀬戸選手の金メダルはどのように目に映りましたか。

 「ジャパンオープンでは勝つことができたんですけど、瀬戸選手はやっぱり勝負強い先輩だと思っていて、こういう舞台では実力が足りてないということを実感したので、まだまだ遠い存在ですね」

 

――2年後の五輪に向けてこの経験をどう生かしますか。

 「国際大会を経験できたということは、自分にプラスになると思います。しかしこの結果に満足いくことはないので、これからもっと高みを目指したいです」

 

――世界との差は感じましたか。

 「そうですね。やはり勝ち切ること、メダルを取ることができなかったので、やっぱり自分はまだまだ甘い選手だと思いました」

 

松元   

 ――今後に向けて8継への抱負としてはいかがですか。

 「金メダルを目指して、銅メダルということはやっぱり世界新記録を出さないと金は取れないんじゃないかと思うので、目標高く設定して、今後も頑張っていきたいと思います」

――昨日今日と活躍して自由形のエースとしての自覚というのは湧いてきましたか。

 「自分が自由形のエースという自覚はまだ思っていなくて、海外選手と比べたらまだまだだと思っているので、さらなる強化が必要かなと思います」

関連記事

RELATED ENTRIES