72回目を迎える歴史ある一戦 PK戦の末関大を破る/明関定期戦
35度を超える酷暑の中、明関定期戦が行われた。今年度で72回目を迎える伝統の一戦。白熱した試合は90分を過ぎても決着はつかず、0―0のままPK戦へ突入した。結果は6―5で勝利。今年度は明大に軍配が挙がった。
激戦は90分では終わらなかった。前半は明大優勢で進み、瀬古のFKなどでゴールに攻め込んだが、得点を奪えず0―0で終える。迎えた後半は流れが一転。関大の素早い連携プレーに苦戦した。それでも岩武を中心に統一した守備を徹底し、防ぎ切った。その後のPK戦では両チーム5人全員が決め、サドンデスへ突入。先攻明大の6人目キッカー佐藤凌が冷静に決め、GK長沢がピッチに立った。「絶対に止めてやろうと思った」。相手の鋭いシュートを的確な読みではじき出した。6―5で勝利した明大。歴史ある一戦を終え、栗田大輔監督は「関大は本当に素晴らしいチームで、対戦できたことがうれしい」と語った。さらにGK長沢も「手応えもあったが、攻撃の部分はまだまだだった」(長沢)と課題を再確認。今後の成長の糸口となる1日となったことは間違いない。
この試合の前に両校OBによる20分ハーフの試合が行われた。現役部員の応援もあり、こちらも熱戦を繰り広げた。後半序盤に前線のパスワークで相手を翻弄(ほんろう)し、最後はGKを抜き去りゴール。明大らしい形で先制点を叩き込んだ。ところが終盤に立て続けに失点。1―2の逆転負けを喫した。炎天下の中、無事に試合は終了。選手として汗を流した栗田監督は「改めて現役選手がよく頑張っているなと思いました。若くてうらやましいです」と笑顔でコメント。来年度は関西大で開催予定。明大レジェンドたちはリベンジに燃えている。
★閉会式後のレセプション★
はるばる大阪から訪れた関大の歓迎会が和泉キャンパスで催された
[浅野拓磨]
試合後のコメント
栗田監督
――今日を振り返っていかがでしたか。
「関大は本当に素晴らしいチームだと思っています。対戦できたことがうれしいです」
――現役生の試合はいかがでしたか。
「明大は守備の部分が統一されていたし、練習でやっているところが出ていました。あとは攻撃の部分ですね」
――OB戦はいかがでしたか。
「改めて選手がよく頑張っているなと思いました。サッカーは厳しいスポーツだと感じました。若くて動けてうらやましいなと思いました」
長沢
――今日の試合はいかがでしたか。
「手応えもあったんですけど、やっぱりまだまだの部分もありました。ゴール前の精度とかです。無失点で抑えられたのは良かったですけど、ピンチもあったので、しっかり突き詰めていかないと大臣杯では勝てないと思いました」
――PKを止めました。
「止める自信はあったので、あとはしっかり相手を見てタイミングを合わせました。フィールドも全員決めてくれると思っていました。練習もしていますし、良かったです」
――総理大臣杯に向けて意気込みをお願いします。
「絶対に優勝します」
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