日体大に延長戦の末勝利 総理大臣杯出場に王手/関東大学トーナメント
粘りを見せ、3―1で勝利した。中1日で迎えた2回戦は、関東2部リーグ所属の日体大と対戦。前半12分にPKで先制されたが同45分に追い付くと、1―1のまま10分ハーフの延長戦に。ここで立て続けに2得点を挙げ、勝負を決めた。
あっという間に突き放した。1―1で迎えた延長戦開始1分。ロングボールが村田へと渡ると、前に走り出した森下がワンタッチでゴール左隅に突き刺した。喜ぶ間もなく、1分後には左サイドから佐藤亮が左足を一閃。自身の今シーズン初ゴールが決まると、拳を高らかに突き上げた。「(チームが)試合をしていく中で成長できた」(森下)。不運な形で先制点を許した後の、見事な盛り返し劇。前半終了間際に同点とし、後半のシュート数は前半の倍以上である9本、さらに短い延長戦の中で2得点と、徐々に調子を上げた。
「今日のMVPは村田」(栗田大輔監督)。指揮官をもうならせた村田は、袴田のロングスローから頭で合わせた同点弾、さらに延長戦での2ゴールのアシストで、大きく勝利に貢献した。4年生になり「背中で示す責任感が強くある」という村田。リーグ戦で頭角を現したが、高い集中力で一発勝負のトーナメントでもポテンシャルを十分に発揮した。しかし「点は取れたが、もっとシュートチャンスはあった」(村田)。優しいまなざしの奥に、野心を感じさせた。
富士山を後にし、仲間のいる八幡山へと戻る。時之栖での2戦を終え、次戦の相手は関東2部リーグ所属の東海大。東海大は1部リーグ所属の桐蔭横浜大、順大を次々に下し、勢いに乗っている。トーナメントは「日頃の成果というか、粘り強さが最後に出てくる」(栗田監督)。応援と共に〝明治〟を見せつけ、総理大臣杯出場を決める。
[亀井笙子]
試合後のコメント
栗田監督
――村田の活躍が目立ちます。
「すごいFWに成長していると思います。得点以上の活躍をしているので、今日もMVPは村田だと思います」
――今大会は1部リーグ所属のチームが次々と負けています。
「一発トーナメントは難しいし、日頃の成果というか、粘り強さが最後に出てくると思っています」
村田
――次も中1日で試合です。
「今日も点は取れましたが、もっとシュートチャンスはありました。得点にはこだわりつつ、チームの勝利から逆算して、守備であったり、味方を生かすプレーだったりとかも献身的にやって、チームが勝てればと思います」
森下
――試合を振り返っていかがですか。
「自分たちのイージーミスから点を取られて、最初はあまり良い雰囲気ではなかったんですけど、試合を通してみんなが成長していって、点を取ることができて、最後勝つことができました。ここが今日の一番のポイントだと思います」
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