主将、副将がともに全日本へ/関東学生個人選手権

2018.07.05

 チームをけん引する二人が意地を見せた。上位20位までの艇が全日本個人選手権へ出場できる今大会。470級、スナイプ級からともに1艇が全日本個人選手権への切符をつかんだ。

◆6・23〜7・1 関東学生個人選手権(江の島ヨットハーバー) 
▼470級
 小倉・小柴組――4位
 坂本・久保田組――61位
 齋藤・永田組――68位
 武井・横井組――88位
▼スナイプ級
 朝倉・二木組――18位
 池田・大場組――36位
 長冨・川口組――42位
 江口・瀬ノ尾組――86位

 圧巻の走りだった。470級では主将を務める小倉晴太(法3=磯辺)・小柴涼摩(法1=磯辺)組が登場。小倉は昨年度の同大会では総合14位という成績。今大会は第1レースから最高の立ち上がりを見せる。「風が左にシフトしていたので、スタートラインの1番下側から出た」(小倉)と見事スタートダッシュに成功し、1位通過。続く第3レースでもプラン通りのレース運びで2位。「スピードを持っていることを改めて実感できた」と本人も満足の表情を見せた。最終的には昨年度より順位を10位上げる総合4位。「これからも結果にこだわる」と頼れる主将の本戦での活躍に期待したい。

 一方、スナイプ級のレースでは副将を務める朝倉史悠(商3=日大習志野)・二木貴大(理工2=兵庫県星陵)組が登場。初日を21位で終え、全日本への切符は2日目の最終レースに委ねられた。「スタートをきれいに出てスピードを出すことに集中した」と前日の課題を修正しスタートに成功。さらに順位を大きく落とすレースの中盤でも踏ん張った。後ろに付けるのは今大会総合2位となった入江裕太(早大)・原潤太郎(早大)組の艇。「絶対に負けない」(朝倉)と強い気持ちで振り切り順位をキープ。今大会最高順位の9位でフィニッシュし総合18位に滑り込み、大舞台への切符を掴み取った。本戦の開催地である東京・若洲は地元のクラブチームに所属していた朝倉にとっては慣れ親しんだ地。「地形、潮の流れを思い出してしっかり準備したい」と自然を味方につけ、上位進出を狙う。

 2組の健闘は目立ったものの、明るい話題ばかりではない。チームとして総勢8艇が出場した中で、本戦に駒を進めたのは2艇のみ。チームとしては不甲斐ない結果に終わってしまった。小倉主将は「単純に実力不足」と述べ、今夏での部員全員のスキルアップを示唆した。次の舞台を目指し、勝負の季節はこれから始まる。

[高野順平]

試合後のコメント
小倉主将

――第1レースでの1位の感想をお願いします。
 「春インカレでも1位でフィニッシュする場面はありましたが、今大会でも1位を取れたことは自信につながりました」

――個人的に成長を感じられたところはありますか。
 「今大会では改めて自分のボートスピードが関東の中でも上位であると実感できました」

――全日本への意気込みをお願いします。
「結果にこだわって、さらにレベルアップして入賞します」

朝倉
――初日の結果はいかがでしたか。

 「20位までが本戦へ行けるという中で21位だったのは本当に悔しかったし、気持ちを持って2日目のレースに臨みました」

――今大会は総合的に見て何点ですか。
 「まだ完成系じゃないので75点くらいです」

――全日本への意気込みをお願いします。
 「次のレベルへ向かうのとチーム力をあげるために夏を利用して必ず強くしていきたいと思います」