帝京大に敗れ6位 セブンズでは一歩及ばず/ジャパンセブンズ

2018.07.01

 強敵相手にわずかに競り負けた。セブンズの日本一を決める大舞台に東日本優勝校として臨んだ今大会。準々決勝ではSDS(セブンズディベロップメントスコッド)との対戦となったが、日本代表の実力を見せつけられ敗戦を喫した。続く朝日大戦には勝利するも、5位決定戦では帝京大相手に力負け。15人制に次ぐ難敵撃破とはならなかった。

 

◆7・1 なの花薬局ジャパンセブンズ(秩父宮ラグビー場)

▼1回戦

明治2915―0、141414神奈川タマリバクラブ

▼準々決勝

明治10{0―22101234SDS

▼5位決定トーナメント

  明治3826―5、121217朝日大

▼5位決定戦

   明治1510―7、5―1421帝京大

 代表候補の実力の高さを体感した。1回戦の神奈川タマリバクラブ戦に勝利した明治は準々決勝でセブンズ日本代表候補が集まったSDSと対戦。「チャンスをモノにできなった」(山村知也・営3=報徳学園)と高い組織力と個人技に圧倒され、前半だけで22失点を許してしまう。後半に入り、森勇登(政経2=東福岡)、松本純弥(政経1=佐賀工)のトライで10点を返すも反撃及ばず。1034で敗戦となった。

 劇的勝利とはならなかった。5位決定トーナメントで朝日大に勝利した明治は続く試合で帝京大と対戦。竹山晃暉(帝京大)、ブロディ・マクカラン(帝京大)ら好選手がメンバー入りした相手に序盤から一進一退の攻防を繰り広げた。前半時間残り30秒、石川貴大(政経2=報徳学園)が中央でラインブレイク。サポートに付いていた山村にパスが渡り、そのままインゴールに持ち込んだ。前半を10―7とリードして折り返す。後半は一転開始から帝京大ペースに。「自分たちの流れに持ってこられなかった」(飯沼蓮・営1=日川)と、2連続トライを奪われる。試合終了間際に小島昂(法2=明大中野)がトライを返すも無念のホーン。7人制での帝京撃破は来年以降に持ち越しとなった。

 得られたものは大きかった。最終的に6位という順位に終わったものの、機動力の高さ、個人のレベルアップが表れた今回のジャパンセブンズ。「個人技が通用し自信になった」(飯沼)。セブンズを通して勝ち取った自信を鍛錬の夏、そして秋へとつなげていきたい。

[清水康佑]

試合後のコメント

山村

――本日の試合の振り返りをお願いします。

「今回キャプテンとしてやらせてもらったので、責任感を感じながら楽しめました。今日のテーマにしていたコミュニケーションは15人制になっても重要になってくるので心がけたいです」

――帝京大戦はいかがですか。

「なんとしても勝ちたかったです。自分から声を出して盛り上げることを意識しましたが、自分のミスもあり流れをつかむことができませんでした」

――セブンズはご自身にとってどんなものですか。

「オリンピックは狙っています。僕もSDSに入れるチャンスはあったのですが、なかなかアピールできなかったので力不足を感じています。今回の出場もいい経験にはなったので出場できて良かったです」

飯沼

――2戦目のSDS戦はいかがでしたか。

「チームの組織レベルが高かったです。一人一人の個人の能力も高いチームでした。ディフェンスの場面でいくら抜いても穴がなかなか開かないチームでした。さすが日本代表だなと思いました」

――15人制に生かせるものは見つかりましたか。

「自分の持ち味はテンポのいい球さばきと仕掛けだと思っているので、今回は少しは個人技も見せられたと思います。大学上がってすぐの時は自信をなくした時もあったんですけど、今日はしっかりと通用することができたのでしっかりと自信になりました」