扇本、佐藤匠がそろって表彰台 2日目につなげる/東日本大学対抗選手権

 各大学の総合力が試される団体戦。スナッチ、ジャーク、トータルそれぞれの上位8人に8点、7点、…2点、1点が与えられ、その総合得点を競う。前半戦となる1日目は全体で56点をマーク。2日目の後半戦にいい形でタスキをつないだ。


◆6・30東日本大学対抗選手権(上尾市スポーツ総合センター)

▼69キロ級

 大畑  記録なし

▼75キロ級

 佐藤右 4位(S122 J152 T274)

▼85キロ級

 扇本  2位(S135 J162 T297)

 佐藤匠 3位(S130 J163 T293)

※S…スナッチ、J…ジャーク、T…トータル

 

 滑り出しの良いスタートを切った。69キロ級大畑柊磨(政経2=香寺)が腰の不調で記録なしとなってしまうも、85キロ級でスナッチ135キロ、ジャーク162キロを挙げた扇本崇聖(政経2=名城大付属)が2位。さらにスナッチ130キロ、ジャーク163キロを挙げた佐藤匠(政経4=宮城農高)が3位と、二人そろって表彰台に。また、77キロ級では、今シーズン初出場の佐藤右規主将(政経4=宇佐高)が両膝を負傷している中、4位に収まり、チームに貢献した。


 着実に力を付けている。新人戦を除き、扇本にとって大学初の表彰台となった今大会。「初めてなので嬉しい」と顔を綻ばせた。苦手としていたスナッチでは我流を磨き自己ベストを更新。ジャークでも、自己ベストに1キロまで迫った。「今年中にスナッチの明大記録142.5キロを超えたい」とさらなる高みを目指すとともに、その先にある世界大会をも見据える。3位となった佐藤匠も「今日の結果に満足せず、自己新を目指したい」とこれからの成長を予感させた。


    前半戦の波に乗れるか。1日の後半戦では94キロ、105キロ、+105キロ級が行われる。まだまだ多くの選手がケガで苦しむが、結果は残せている。昨年の同大会の総合得点86点はすでに射程圏内。明日も紫紺のプライドを背負った選手達に期待が高まる。


[高智琉大朗]


試合後のコメント

佐藤右

――今日の試技の振り返りをお願いします。

    「全日本個人戦を怪我で棄権して、それで今回6本成功できたので、自分の中で全日本インカレに向けてまずはよかったかなと。満足です」


佐藤匠

――本日の結果についてどうお考えですか。

    「3位になれるとは思っていなかったので、正直嬉しいですが、成功率の点では1本失敗してしまったので、まだ練習が足りないなと感じました」


扇本

――今試合も自己記録を更新されました。

    「最近は練習から調子が良かったと思います。1年生の時よりケガも減っています」

――今後の目標をお願いします。

    「合宿で基礎を見直したいです。ここ最近大会が続いて種目続きだったので、改めて固めていきたいと思います。そしてもう一回り大きく成長したいです」


大畑

――試技を振り返っていかがですか。

    「不甲斐ない試合になってしまいました。最近、腰の痛みで全然練習ができてなくて、それがそのまま結果に出てしまったかなと思います」