
斎藤が雪辱果たし準V インカレに向け手応えつかむ/東日本学生春季新人選手権
2日にかけて行われる春季新人戦。2日目はフリースタイル及び女子の試合が行われた。フリースタイルでは斎藤一樹(文2=鹿屋中央)、金子泰士(営2=館林)の2人が表彰台入り。さらに、フリースタイルBで出場した鈴木遼太郎(理工2=大多喜)と女子の福島宇美(営1=阿部学院)が優勝を果たした。経験を積んだ下級生たちは2カ月後に控えるインカレに向け調整を始める。
◆6・27~29 東日本学生春季新人選手権(駒沢体育館)
[フリースタイル]
▼57キロ級
松尾――ベスト8
加藤――3回戦敗退
庄司――2回戦敗退
▼65キロ級
斎藤――2位
岩崎――2回戦敗退
竹沢――2回戦敗退
▼74キロ級
金子――3位
佐々木延――ベスト8
▼86キロ級
佐々木雄――2回戦敗退
土橋――2回戦敗退
▼97キロ級
道免――2回戦敗退
[フリースタイルB]
▼92キロ級
鈴木――1位
[女子]
▼72キロ級
福島――1位
攻める姿勢を崩さなかった。65キロ級で出場した斎藤。本人もヤマ場としていた準々決勝の相手は高校の同期でもある鏡隼翔(法大)。春先の六大戦でも敗れた相手との因縁の対決となった。第1シードの相手を前に、序盤は一進一退の攻防を展開。0―1で第1ピリオドを終えた。続く第2ピリオドは「自分のペースで試合が展開できた」とフェイントで相手を翻弄(ほんろう)。試合時間残り1分半でカウンターから相手を場外に出し2点を奪取すると、1点のリードを守り抜き勝ち星を挙げた。準決勝を勝ち抜き、迎えた決勝では格上相手に1―8で敗戦。惜しくも優勝には届かなかったが「まさか2位に入れるとは」と大学初の表彰台入りに笑顔を見せた。
今大会優勝を果たした福島と鈴木。福島は無失点での優勝だったが、審判席への押し出しを危険行為とみなされたことに対し「冷静でいられなかった」(福島) と猛省。 昨夏一般入部をした鈴木は、高校次に全国大会経験のない選手が出場するフリースタイルBに登場。同階級に他選手のエントリーがなく、結果は不戦勝での優勝と不完全燃焼に終わった。「秋は上で試合に出たい」(鈴木)。一線で活躍する仲間の姿を目の当たりにし、早くも意欲を見せた。
夏に照準を合わせる。新人戦を終え、次に控えるのは8月末に行われるインカレだ。今大会両スタイルともに優勝者は出なかったが、2位に輝いた斎藤に加え、JOC杯全日本ジュニア選手権で準優勝を果たした佐々木雄大(政経2=野田中央)など下級生にも期待がかかる。「表彰台入りを狙いたい」(斎藤)。実力者がそろう大舞台で上位進出を目指す。
[長沼遼太]
試合後のコメント
小柳義人監督
――新人戦を終えていかがですか。
「課題もありますが、自分から攻める試合ができていたのは、指導者側から見るとすごくうれしいです」
――今年度からは、女子や一般入部の選手もチームに加わりました。
「いろいろな人が交わるのは良いことだと思いますし、個の力がチームを強くすると思っているので、そこは大事にしていきたいです」
――明日はオープン戦です。
「1、2年生が頑張ってくれたので、この雰囲気に乗って良い流れでつなげていってほしいです」
斎藤
――今日の試合を振り返っていかがでしたか。
「準々決勝、準決勝と以前負けていた相手だったので、勝てて良かったです。決勝は実力差を感じる試合でした」
――準決勝と準々決勝ではうまくフェイントが決まっていた印象でした。
「自分のペースで試合を持っていけた気がします」
――これまでと比べて成長した部分はどこですか。
「気持ち的な面が大きいですね。準々決勝、準決勝と、前に戦った時と実力的には大きくは変わっていないと思いますが、気持ちで負けずに強気でいけました」
福島
――今日の試合を振り返っていかがですか。
「自分から攻めることはできましたが、納得のいく内容ではないです。もっと攻められたし、場外際でも勝負に出られるところはあったので、勝てはしたけど悔しいです」
――無失点での勝利となりました。
「勝ち負け以上に内容の方が大事だと思っていますし、満足はしていないので、点を取られていないというのはあまり気にしていません」
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