
阿部が5位入賞 次戦へと自信を高める/日本選手権
日本最高峰の大会、日本選手権が開催された。最終日、村山紘太(旭化成)など実業団選手が集う男子5000メートルに阿部弘輝(政経3=学校法人石川)が出場。健闘を見せ、目標の入賞を果たした。
◆6・22~24 第102回日本選手権(維新みらいふスタジアム)
▼男子5000メートル決勝
阿部――5位 14分25秒81
とにかく勝利を求めた。レースは「苦手意識がある」(阿部)というスローペースで展開。「順位だけにこだわった」という阿部は序盤から全体の動きに合わせた。その後のペースアップにも必死に食らい付き、ラスト150メートルで4位に浮上。ゴール手前で田村和希(住友電工)に抜かれたものの5位でフィニッシュした。
好成績の背景には、昨年の全日本大学駅伝から実践しているピーキング法がある。負荷の強い練習をあえて行うことで調子の波をつくり、うまく試合に好調を合わせる調整だ。これが今回も実を結んだ。また、同じレースには多くの明大OBが出場した。「一番下の立場だが、勝ってやるという思いを秘めていた」。心体両方の面で万全で挑み、結果につなげた。
いよいよ5日後には全日本大学駅伝予選会が行われる。「阿部は今日くらいの力を期待したい」(山本佑樹駅伝監督)。まずはそれぞれの選手が力を発揮することを狙っている。確実に伊勢路へとつなぎたい。
[西山はる菜]
試合後のコメント
山本駅伝監督
――今回のレースを振り返っていかがですか。
「百点満点以上の走りですね。5000のトップがそろっていたので、入賞できたので良かったと思います」
――全日本大学駅伝予選会を控えていますが、チームの状況はいかがですか。
「落ち着いて練習ができているので状態としてはまずまずかなと。あとは2週間でどれだけ調子を上げて、ベストを出せるかということだと思うので、しっかり調整して予選通過したいです」
阿部
――レースを振り返っていかがでしたか。
「入賞はうれしいのですが、まだまだ戦えたかなというのが正直な感想です。後半勝負のレースになってしまうと、僕自身スプリント能力が足りていないと感じます。来年は中距離の河村(一輝・政経3=大垣日大)と一緒に練習をして、5000メートルの3000メートルまでの余裕度をしっかり付けて戦えるようにしていきたいなと思います」
――次戦も勝ちにこだわっていきますか。
「10000メートルという今日の2倍の距離になりますが、今日のレースに対応することができればしっかり全日本予選も走れると思います。最終組にエントリーされると思うのですが、チームとして通過することが大事だと思うので貢献できる走りをしたいです」
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