
平賀が110メートルH(U20)で優勝 競歩も古賀・村尾がダブル入賞/日本学生個人選手権
梅雨冷えで肌寒い中行われた日本学生個人選手権。男子110メートルH(U20)に出場した平賀健太郎(営1=洛南)が優勝を飾った。また男子1万メートルWでは、古賀友太(商1=大牟田)が3位、村尾宥稀(文2=札幌東)が5位に入り、下級生らが力を発揮した。
強さを見せつけた。「本当に誰が勝つかわからない状況で抜け出せた」と接戦を制した平賀。タイムも13秒46と自己ベストを更新したが、「13秒4前半は出したかった」と満足はしていない。関東インカレから3週間、成長を続ける期待のホープは、7月のU20世界選手権出場を濃厚にした。
競歩の黄金時代、復活となるか。「関東インカレで上がれなかった表彰台を狙っていった」と強い気持ちを見せた古賀。髙橋和生(早大)、山本龍太郎(山梨学大)が大会新記録を出し、ハイレベルなレースとなったが、食らいついて3位。早くも目標を達成した。また5位に入った村尾も「関東インカレ選考落ちの悔しさを晴らす」と臨み、積極的なレースを展開。40分54秒21と大幅に自己ベストを更新した。ゴール直後にはガッツポーズも飛び出し、選手層の厚い明大競歩陣で確かな存在感を示した。
次戦に向けて新たな成長を見せる。平賀はU20世界選手権、古賀は全日本インカレ、村尾は北海道選手権。焦点とする大会は違うものの、彼らがそろって口にするのは、自らの課題であり、結果への強い気持ちである。もっと速く、もっと上に。彼らが抱く勝利へのどん欲なまでの執着心が、チームを強くするカギとなる。
[仁科せい]
試合後のコメント
平賀
――今日のレースを振り返っていかがですか。
「中盤くらいで横がずっと見えていたので、けっこう力みかけた感じはあったんですけど、1回落ち着こうと思いました。途中でスッと力を抜いて、切り返したら、後半しっかりとピッチを上げられました。レース的にはまだ直すところはあるのですが、良かったかなと思います」
古賀
――この大会への意気込みはどのようなものだったでしょうか。
「関東インカレで、表彰台に上がれなかったので、今回3位以内には絶対に入りたいなという気持ちで、表彰台を狙っていきました」
――全日本インカレの目標、意気込みをお願いします。
「全カレでも、表彰台を狙いたいと思っていますし、本当にタイムよりも順位にこだわりたいです。特に東洋の2人は強くて、前回の関カレでも負けてしまったので、そこに最後まで食らいついていけるようにしていきたいです」
村尾
――今日のレースを振り返っていかがですか。
「関東インカレに出場できなくて、その悔しさを個人選手権でぶつけようと、これまでトレーニングをしてきました。目標としては表彰台を狙っていたのですが、そこに届かなかったにしても、及第点となる40分台と8位以内入賞を果たせて、とてもうれしいです」
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