
前田の活躍で決勝トーナメント進出 団体戦ベスト8/東日本学生選手権
Bクラスからのスタートとなった今大会。団体戦はベスト8まで勝ち進んだ。一方で個人戦は北川貴之(商4=明徳義塾)、藤原竜平(政経3=埼玉栄)が予選3回戦で敗退した。
◆6・10 第97回東日本学生選手権(両国国技館)
▼Bクラストーナメント
○明大5-0防衛大
○明大3-2専大
明大2-3法大○
▼Aクラス予選
明大1-4日大○
明大0-5日体大○
○明大3-2早大
▼Aクラス優秀8校決勝トーナメント
明大0-5日体大○
▼個人戦予選トーナメント
川村、佐藤、東―1回戦敗退
北川、藤原―3回戦敗退
頼れる4年生がチームの窮地を救った。Bクラスを準優勝で突破し、迎えたAクラス予選。いきなり優勝候補の日大、日体大に連敗を喫し、後がなくなる。勝った方が決勝トーナメント進出となる一戦は早大との対戦に。この勝負どころでケガのため控えに回っていた前田将吾(政経4=宿毛)が出場を志願。「どうしても出たいと言うので使った」と、守重佳昭監督も最後は前田の思いに負けて出場を許した。1-2と負けることが許されない状況でその前田が土俵に上がる。取組の前から体をたたくルーティンと、気合の入った様子で集中。立ち合いの直後、相手の変化にうまく対応したものの、土俵際に投げられる寸前まで追い詰められる。しかしケガをしていた左足で強固な踏ん張りを見せ、最後は上手投げで勝利を決めた。続く大将・東龍輝(政経3=文徳)も勝ち、決勝トーナメントへ進出。小川清彦総監督も「前田が大将につないだのは大きかった」と、前田の活躍を称賛した。昨年度予選で敗退した雪辱を果たした。
最初の峠を越えた。「Aクラスという最低限の目標を果たせた」(小川総監督)。しかし日体大には2度の対戦がありながらも全敗。「もう一皮二皮むけないと優勝は見えてこない」(守重監督)。目標とするインカレ制覇に向けて、チームはさらなる進化を遂げる。
[大橋侑奈]
試合後のコメント
小川総監督
――今大会を振り返ってみていかがですか。
「故障者が多い中、最低限のAクラスになれたことは良かったです。早大戦は1―2ではケガをしていた前田がワンポイントで出場して、非常に危ないところで残して挽回し、大将につなげてくれたのは大きかったです」
守重監督
――前田選手の出場は計算にありましたか。
「様子を見て使うか考えていました。早大戦は本人がどうしても出場したいというので使いました」
――決勝トーナメントでは完敗でしたが、いかがですか。
「もう一皮二皮むけないと、優勝は見えてこないです。どれだけ技や体があっても心がないと勝てないので、全てのレベルで上げていくしかないです」
川村
――ご自身のケガの状態はいかがでしたか。
「ケガの状態は良くもなく悪くもないですが、相撲を取る上で少しやりにくさはありました」
――早大戦、二陣として回ってきた時の心境はいかがでしたか。
「不安はありましたけれど、自分のことに集中してやれたと思います」
東
――大将としての出場はいかがでしたか。
「2ー2で迎えた早大戦が緊張しました。ここで勝って、次のステージに上がるということを考えていました。大将で起用されるのはあまり慣れないですけど、緊張しながらも頑張っています」
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