
竹村4位、野本9位でW入賞/全日本学生選手権個人ロード
新たなロード班エース誕生の予感だ。選手もこたえる寒さの中、竹村拓(法3=北桑田)が「自分でも予想していなかった」4位に入賞。昨年度10位入賞の野本空(政経4=松山工)は9位入賞でエースの意地を見せた。
◆6・10 第34回全日本学生選手権個人ロード(日本サイクルスポーツセンター)
▼男子
竹村――4位
野本――9位
※花田、小林、松村は途中棄権
堂々の4位入賞だ。春先は膝のケガに苦しんだ竹村。その間にも体の使い方やペダリングについて考え、体幹も鍛えた。そのかいあってか5月から調子の良さを感じ取っていた。レース序盤は逃げの戦法を用いる先頭集団に付いていかず体力を温存。中盤以降は追い付いた先頭付近で脚をためることにも成功。「無駄脚を使いたくなかった」(竹村)5キロ×28周という長丁場を意識したレースプランが見事にはまった格好だ。
竹村の躍進を「今後のチームの幅が広がる」と評した野本。優勝を狙っていたが、自身が思い描いていたようなハイペースにはならず。他大からマークされることが多いが、今回も集団に埋もれてしまう苦しい展開に。それでも終盤は得意な登りと積極性を生かして前を追い、なんとか入賞圏内に滑り込んだ。
新戦力の台頭も頼もしい。残り2周で惜しくも完走を逃したルーキーの松村恭輔(政経1=栄北)。序盤から積極的に先頭に食らいつくその姿勢には「他の選手にはない根性やメンタルの強さがある」(野本)とエースも太鼓判を押す。無限の伸びしろを強さに変えていけるか。後に控えるインカレに向けて、下級生の奮起が求められる。
[川和健太郎]
試合後のコメント
竹村
――今回のコースの特徴を教えてください。
「アップダウンしかなく、下りしか休める所がないので1回脚にくると本当に回復ができないコースです。なので勝負どころを見極めることが大事かなと思っていました。集団内での加減速があると徐々に疲労がたまってくるし、しかも今回140キロっていう長丁場だったので自分はここを走る上で、無駄脚を使わないということを1番意識していました」
――インカレロードの抱負をお願いします。
「インカレロードではまた練習を積み重ねていって、自分個人は表彰台、ロード班でしっかり戦ってロード総合優勝。そうするとインカレ3位以内という目標も必然的に達成できると思うので頑張っていきたいです」
野本
――どのようなレースプランでしたか。
「全体的にペースを上げてサバイバルレースにしてどんどん人数を削って、そこからスプリントとか他の選手にはできないぐらい追い込んで僕が勝つっていうレースプランだったのですが、序盤から完全に集団のペースが止まっていたので僕の思っていた通りの展開にはならず、終盤も人数を減らさなければいけないし、大集団で走ったところで勝てないので積極的に行った結果、周りにも利用されたところはあったもののそれはそれで良かったのかなと感じましたね」
――このレースでの収穫を教えてください。
「このレースは全国のトップ選手たちが集まっていたので、今どれぐらい周りの選手が(ペダルを)踏めているのかということをしっかり確認できましたし、その点では今後のインカレや全日本に向けて、コンディションを整えるためにも大事な大会だったのだと思っています」
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