東大に完勝 ルーキーの活躍で勝利呼び込む/定期戦

2018.06.11

 伝統の一戦、東大との定期戦は攻守で圧倒。相手に得点を許さなかった。前半を31―0で折り返すと、後半は怒涛(どとう)の猛攻で64得点を奪取。地力の差を見せつけ、勝利を収めた。

 

◆6・9 定期戦(八幡山グラウンド) 

▼対東大戦 

 ○明治9531―0、64―0}0東大


 激しいアタックで相手をねじ伏せた。立ち上がりでは「受けに回ってしまった」(左ロック中尾将大・商4=つくば秀英)と、コミュニケーション不足による苦しい時間が続く。均衡を破ったのは前半8分。敵陣10メートルでの相手ペナルティーからクイックスタート。中央から左サイドに展開し、右ウイング廣渡将(商3=東福岡)が相手ディフェンスの間を仕掛けると、大外でボールを受けた左ウイング久保清悟(政経2=天理)がそのままトライを決めた。前半を31―0で折り返すと後半は大幅にメンバーをチェンジ。後半28分には高比良隼輝(政経1=長崎北)が自陣10メートルでボールを受けると相手ディフェンスをかわし、独走でインゴールまで持ち込んだ。ルーキーの活躍に勢いづいたチームはその後もトライを量産。最終スコアを95―0とし、試合を締めくくった。


 ルーキーの活躍が勝利を導いた。前半、ハンドリングエラーやコミュニケーション不足が随所に散見。無失点でしのいだものの思うように点差がつかない時間帯が続いた。後半に入り、1年生を軸とするフレッシュなメンバーを投入。すると、前半の課題を改善し次第に流れに乗った。「修正して思い描くゲームができた」(ゲームキャプテン・フルバック石井雄大・政経4=国学院栃木)と最終的に後半の倍以上となる64点を奪取。完封勝利を果たし、残りわずかの春シーズンに追い風を吹かせてみせた。


[高智琉大朗]


試合後のコメント

石井雄

――本日の振り返りをお願いします。

 「前半は東大のディフェンスに対して受けてしまいました。自分たちのラグビーができなかったのですが、後半はコミュニケーションの部分を修正して自分たちの思い描くゲームができたのではないかと思います」


――今後の目標をお願いします。

「春シーズンはまだあと2週間残っています。この期間を大事にして1つでも多く勝てるように、またしっかり準備していきたいと思います」 


中尾

 ――セットプレーはいかがでしたか。

「自分たちのミスが多かったです。でも、ラインアウトやスクラムでのミスも前半の早い段階から修正できたので良かったと思います」


――ハンドリングはいかがでしたか。

 「コミュニケーションのところでのミスが響いていると思います。そこも、後半に修正できたのでうまくつなげられたかなと思います」


福田陸人(法1=国学院栃木)

――試合を振り返っていかがでしたか。

「前半組は暑さに負けて、コミュニケーションが取れていなかったのですが、後半は暑さに負けずコミュニケーションを取ってやっていこうと話していました。コミュニケーションが取れた結果、良いゲインやトライが生まれたと思います」