新人戦開幕 明星大との延長制し3回戦へ/関東大学新人戦
まずは初戦をモノにした。対戦相手は今年度から2部リーグに昇格した明星大。一進一退の展開を繰り広げ5分間の延長戦へともつれ込んだ。延長戦では、2年生を中心に相手のスキを突いたオフェンスで点差を広げ89―84で勝利。1部校のプライドを見せた。
◆5・26~6・10 第58回関東大学新人戦(大田区総合体育館他)
▼6・4 2回戦 対明星大戦(大田区総合体育館)
○明大89{20―19、24―20、19―25、15―14、11―6}84明星大
スターターは、PG塚本舞生(政経1=明成)、SG渡辺翔太主将(政経2=宇都宮工)、SF常田耕平(政経1=正智深谷)、PF富田一成(法2=藤枝明誠)、C溝口月斗(国際1=東海大札幌。
高い集中力が勝利を呼び込んだ。一進一退の攻防を繰り広げ迎えた第4クオーター(Q)。残り30秒、76―76の場面で溝口がフリースローを獲得。決めれば勝利が近づく場面だったが2本ともリングに嫌われ勝負の行方は延長戦へともつれ込んだ。しかし「延長は想定内」(富田)と気持ちを切らさず、開始1分で富田が2連続得点を決め流れは明大に。その後も渡辺が1分の間に5得点を決めるなど優位に試合を展開。明星大も留学生選手を中心に追いすがったが「延長は気持ちが勝敗を決める」(渡辺)。3Pシュートを外し集中が切れた相手のスキを突き、再び富田が得点し勝負あり。最後まで走り抜き初戦をモノにした。
主将が意地を見せた。今大会で主将を務める渡辺が見事にチームをけん引。「自分の役割が果たせた」とドライブとアウトサイドシュートを織り交ぜた多彩なオフェンスで第2Qだけで大量13得点を獲得した。さらに延長でもスピードを生かしたドライブでファウルを誘い、課題としていたフリースローを4本中3本成功。プレッシャーをはねのけチームを勝利へと導いた。
大一番に臨む。次戦の相手は拓大。ドゥドゥと岡田侑大の二枚看板を擁する強敵だ。しかし「同じ1部校として負けたくない」(渡辺)。秋のリーグ戦につなげるためにも全員バスケで勝ち星をつかみにいく。
[長沼遼太]
試合後のコメント
渡辺
――第1Qはゲームコントロールに徹していたのですか。
「様子を見てしまったので次の拓大は最初からいきたいと思います」
――延長が決まったときの心境はいかがでしたか。
「オーバータイムは気持ちの面で決まると思っていたのでつらかったんですけど、一成(富田)がチームを助けてくれました」
富田
――明星大への対策はどういったものでしたか。
「上3枚のガードがみんな速くてうまいということで、そこの一対一と、ちゃんと下がカバーいこうという話と、留学生のところはしっかりボックスアウトして周りでリバウンドを取ろうと話しました」
――延長戦にいったのは想定内でしたか。
「そうですね。明星大は関東トーナメントでも筑波大といい試合をしていて、その時の主力も下級生で新人戦もあんまりメンツが変わらないということだったので。こういうタフな試合になることはみんな承知していたので、想定内でした」
溝口
――次戦に向けて意気込みをお願いします。
「明星大のように留学生もいて、力のある相手です。ボックスアウトを徹底してリバウンドを負けないようにしたいです」
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