
選手層の厚さで他大を圧倒 東日本5連覇で初陣飾る/東日本大学リーグ戦総括
常勝軍団がのろしを上げた。7人制のリーグ戦形式で東日本の学生の頂点を決める今大会。新チーム発足から最初の公式戦として今後の結果を占う重要な意味を持つ。明大は予選を難なく勝ち抜き、決勝リーグへと進出。決勝リーグの最終戦の中大戦は2戦2勝同士で事実上の決勝戦となった。昨年度の同大会と同じ状況に、接戦が予想されたが結果は7―0と完封勝利。松本メイジの常勝街道はここから始まる。
◆5・27 第31回東日本大学リーグ戦(国士大世田谷キャンパス)
▼明大――1位
<予選リーグ>
<決勝リーグ>
王者のプライドを見せつけた。今年度のチームに「誰が出ても強い」(松本崇雅主将・文4=初芝立命館)と絶対の自信を持つ。今大会ではその言葉通りの実力を見せた。事実上の決勝戦となった中大戦。昨年度の全大会を通じて唯一黒星を喫した因縁の相手だ。接戦が予想されたこの試合だったが「何も考えずに夢中で挑んだ」と、小森彪楽(文2=桜丘)が先鋒戦を20秒足らずで制し、続く次鋒戦。明大からは今大会が大学初の公式戦となる深町雅也(法1=朝倉)が出場した。開始から互角の展開が続いたが残り16秒に面突きで先制する。そのまま試合が終われば勝利という展開だったが「2本取ろうと思っていた」と逃げることなく攻め続け残り1秒で再び面突き一本。アグレッシブな姿勢を貫き通した。この2戦で流れを完全に引き寄せた明大はその後の試合を全て制し結果は7―0のストレート勝ち。格の違いを見せつけた。
穴のない布陣で他大の追随を許さない。今大会は明大から出場した10人中8人が個人全勝。さらに佐藤力哉(文3=桜丘)は昨年度の矢野杯3位の実力者で今大会でも優秀選手賞を受賞した伊藤(中大)から貴重な勝ち星を挙げた。最優秀選手賞を獲得した松本も「誰が最優秀選手賞でもいい。今日はみんなが最優秀選手だった」と絶賛。圧倒的な選手層の厚さを見せつけた。
見据えるのは全大会優勝のその先だ。今大会の全ての試合で大将戦の前に勝利を決め他大を寄せ付けなかった明治。しかし「まだまだいける」(松本)と現状に満足はしていない。「全大会優勝は前提」(松本)と昨年度の成績を越えるのは当然とし、目標を「他のチームに『明治には勝てない』と思わせるくらいの実力をつけること」(松本)とさらに上に据えた。あくなき向上心を胸に絶対的な力を付けてみせる。
[長沼遼太]
関連記事
RELATED ENTRIES