1万メートルは入賞者0と厳しい船出/関東学生対校選手権

2018.05.24
 苦しい開幕となった。右足の痛みにより大黒柱・坂口裕之駅伝主将(政経4=諫早)が欠場する中臨んだ1万メートル。序盤は中島大就(商3=世羅)が集団前方で積極的にレースを展開する。しかし、4000メートル付近で先頭がペースを上げると直前に痛めていた右臀部(でんぶ)が悲鳴を上げた。「痛みで踏ん張りが利かなくなった」(中島)。ペースアップに付いていけずみるみる失速。鬼塚翔太(東海大)らと10位集団を形成していた小袖英人(政経2=八戸学院光星)もレース終盤には集団から脱落。周回の勘違いも重なり、自己ベスト更新とはならず。レース前は坂口と中島のアベック入賞も考えられていただけに、1部残留を狙う明大にとって手痛いレースとなってしまった。
 悪い流れを断ち切りたい。大会2日目の注目は1500メートル決勝。明大からは河村一輝(政経3=大垣日大)と予選で自己ベストをマークした佐久間秀徳(商1=国学院久我山)が出場する。冬場の故障から復帰した河村は昨年同種目で2位。2年連続の表彰台を目指す。佐久間も「予想外に良かった」(山本佑樹駅伝監督)と大舞台で指揮官も目を見張る成長を遂げている。中距離勢のポイント獲得に期待がかかる。

[前田拓磨]

試合後のコメント
山本駅伝監督
――今日の結果を振り返っていかがですか。

 「1万の坂口は足の不調というか、痛みが軽くあったので無理をさせずというところで、本人は行く気だったのですがストップをかけて欠場させた感じです。中島に関してはちょっと練習の中で右のお尻にちょっと疲労感があると言っていたので、それが悪い方に出てしまったかなと。ただ彼がああいう感じになるとレースを投げてしまうので、そこは辛抱してくれたかなという感じです。小袖に関しては良く粘って入賞くらいまで追っかけてくれたらなというのはあったので、まだ一歩二歩足りてないかなと。ただ本人もこういう大きい試合は初めてなので、そういった意味ではきっかけにしてほしいですね」
――1500メートルの決勝に期待することは何でしょうか。
 「一つは得点を取ってほしいというのがあるので2人きちっと入賞するというところで、とにかくチャレンジしてほしいなと思っています」

中島
――右臀部(でんぶ)の容態はいかがですか。

 「今日は最初の方は痛みが飛んでいたんですけれども、しんどくなってから痛みで踏ん張れなくなってしまって、力が入らない状態でレースをしていました」

小袖
――今日のレースを振り返っていかがですか。

 「持ちタイム的に力はないことは分かっていたんですけれども、やるなら思い切りやろうと思ってレースを進めることができました。5000メートル過ぎてから離されたんですけれども、第2集団で粘って、レースをつくっていけたというのは今回の収穫になったので次につなげていきたいと思います」