
充実のリーグ戦も4年連続の8位で幕/東日本学生リーグ戦
久々の歓声だった。順位決定リーグに入り、白星が遠のいていた明大。その中で、最終戦で佐々木雄が意地を見せた。5階級を終え全敗で回ってきたが「いつも通りできた」(佐々木雄)と開始46秒で先制。その後も、着実に点数を重ねた。さらにこの試合で効果的だったのは、上半身のいなし。相手の攻め際をうまく利用し、スキを与えなかった。最後も相手の攻撃から、バックポイントを奪い11―1でテクニカルフォール勝ち。格上相手に一矢報いる勝利を挙げた。それでも、佐々木雄は「早く決めないと駄目」。成長著しい若きレスラーのさらなる進化に期待したい。
4年連続の8位で幕を閉じたリーグ戦だったが、小柳義人監督は「良い収穫だった」と一言。勝負どころで力を発揮し、上位校相手にも攻めのレスリングを貫いたことは好材料。1、2年生の活躍も印象的だった。今後は全日本選抜選手権、東日本学生春季新人戦、選手権と個人戦が続く。リーグ戦の反省と確かな手応えを胸に、さらなる高みを目指す。
[福永智隆]
試合後のコメント
小柳監督
――リーグ戦を振り返っていかがでしたか。
「順位は上げられなかったんですけど、収穫のあるリーグ戦でした。1、2年生を使ってもしっかり自分で考えた試合をやってくれましたし、自分から攻撃もできて修正できる課題も多く持てました」
――今後の意気込みをお願いします。
「練習すればすぐ結果に表れるチームだと分かったので、練習していけば結果はおのずと出てくると思います。結果は8位ですけど順位より上の成果を得たと思っています。自信を持って頑張っていきます」
永井基生主将(営4=八千代松陰)
――4年連続の8位に終わりました。
「僕が主将になってから、東洋に勝つことを第一に考えてきました。あわよくば順位を一つでも上げられたらと思っていましたが、予選を2位通過した他大学との差を感じました。来年に期待したいです」
佐々木雄
――今日の試合を振り返っていかがでしたか。
「楽しかったです。団体戦は専大の方が強いのでプレッシャーとかはなく、気楽にいつも通りのレスリングをしました。対戦したことのない相手でしたが、いつもの自分なら負けないと思っていました」
――今後の意気込みをお願いします。
「個人戦は勝っていくしかないです。アジア選手権もメダルを取りに行きます。応援してくれる母や高校の恩師に良い報告ができるような一年にしたいです」
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