(男子部)悔い残る敗戦 念願の1部復帰ならず/関東大学春季リーグ戦1部2部入替戦

2018.05.14
 三度目の正直とはいかなかった。2部リーグ1位という結果を残して入替戦への挑戦権を得たが、大接戦となった中大戦を制し切れず痛恨の惜敗。待望の昇格は秋までお預けという形になった。

 瀬戸際の攻防が続いた。1勝2敗で迎えた第2ダブルス。絶対に敗戦が許されないこの土壇場でチームを救ったのは、酒井健登(政経3=埼玉栄)・仁平澄也(政経2=埼玉栄)組だった。「出るからには勝たなきゃいけない」(仁平澄)と意気込む強力タッグが春合宿から心掛けているのは「球を落として攻めの形をつくる」こと。それを大一番で見事形にしてみせた。1ゲーム目から丁寧なレシーブと息の合ったスマッシュの連撃でこのゲームを先取。2ゲーム目も攻撃の手を緩めず、連打連打でポイントを重ねていく。終盤はジュースとなり、何度も窮地に追い込まれたが「とにかく先に攻める」(仁平澄)強気のプレーで粘り勝ち。26―24と激戦をモノにして、2人の持ち味が存分に発揮される結果となった。
 
 シーズンはまだまだこれからだ。澁谷勇希主将(政経4=埼玉栄)は「東日本だったりインカレだったりと、上のチームと対戦できるチャンスを生かしていきたい」と今後の抱負を語る。悔しさをかみ締め、諦めない彼らは前を向く。

[山根太輝]

試合後のコメント
澁谷
――全体を通してどのような試合でしたか。

 「どっちに転ぶか分からなかった展開で、最後大平(洸輝・政経2=埼玉栄)が負けてしまったんですけど、もっと大平がプレーしやすい環境、もっといろいろなアドバイスとかベンチからの声掛けなどを考えられたら良かったと思います」
――今後どのようなチームにしていきたいですか。
 「明治の雰囲気として上下関係がいい意味でないので、そういった意味では仲の良いチーム、もっと皆が下の学年から上の学年に対してアドバイスだったり意見だったりを言える環境をつくっていきたいと思います」

仁平澄
――最後のシーソーゲームの時、どのようなことを考えていましたか。

 「とにかく先に攻めるってことを心掛けてなるべく球を上げないように、上げるとしてもしっかり奥の方に飛ばして、それからレシーブから攻めにつなげられるようにと思っていました」
――今後の目標を教えて下さい。
 「リーグ戦で出たときは負けないように、勝率100%を目指してやっていきたいと思います。個人戦のシングルスは、まずインカレに出て、ベスト8まで残りたいです。ダブルスは去年ベスト8で負けてしまったので、しっかり優勝を目指してやっていきたいと思います」