(女子部)国士大に快勝で初戦突破/関東大学女子選手権

 新チームになって初の公式戦は3部所属の国士大と対戦。重い立ち上がりで第1クオーター(Q)だけで大量22失点を喫したが、得意のオフェンスで持ち直した。第3Qは9失点に抑え、第4Qには登録メンバー全員が出場。危なげなく初戦を突破した。

 スターターは、PG藤野希生(国際4=埼玉栄)、SG坂本真祐(情コミ3=山村学園)、SF清水智央(文2=東京成徳大高)、PF多久文乃主将(情コミ4=東京成徳)、C上澤果林(営4=大阪桐蔭)

 オフェンスで違いを見せた。昨年度は現4年生のほとんどがケガのため戦線離脱。下級生中心のチームで1年を戦い抜き、得点面では坂本に頼る部分が大きかった。しかし今年度は主将の多久や藤野らがスターターに加わり「一つも二つも違った攻めの展開ができる」(上澤)とオフェンスが多彩に。この試合「スクリーンなどに対応できなくてシュートを打たれてしまった」(多久)とディフェンスが穴となったが、それを補って余りある得点力で相手を突き放した。第4QではルーキーのSG西来実(理工1=鵬学園)も3Pとレイアップを沈め5得点。「先輩たちが『攻めていいよ』と言ってくれて、伸び伸びできた」と、華々しい公式戦デビューを飾った。

 次戦はこの大会で昨年度ベスト4に入った松蔭大と当たる。1部所属の格上に「チャレンジャーとして少しでも食らいついていきたい」と多久。初戦で得た課題を解消し、実りのある一戦にしたい。

[日野空斗]

試合後のコメント
渡辺徹監督
――試合を振り返っていかがでしたか。

 「出だしで3Pを入れられたり30点ぐらい取られて、そこは甘かったですね。後半になって少しずつ良くなりましたけれど」
――多久選手と藤野選手が戻ってきました。
 「去年ケガで試合に出られなかった2人が戻ってきて、多久なんかはやっぱり下での得点力になっているし、藤野も力強いプレーをするし、ディフェンスもいいです。選手層が結構そろってきたのは大きいと思います。その代わりPGの小野尾(梨紗・文3=昭和学院)がケガをしていて、彼女が戻ればベストメンバーになりますね」
――次戦への意気込みをお願いします。
 「去年は筑波大と対戦して、前半は勝っていたけど後半にやられてしまいました。でも差は縮まりつつあると思います。やっぱり勝ちたいですね、壁を乗り越えたいです」

多久
――試合を振り返っていかがでしたか。

 「得点は取れていたんですけど、ディフェンスの入りが良くなかったです。スクリーンのプレーとかに対応できなくてシュートを打たれてしまったので、そこは反省点です」
――今年のチームのプレースタイルを教えてください。
 「去年は坂本に頼る部分があったんですけど、今年は中でも外でも決められるように強くなりました。課題は下のディフェンスです。上は頑張ってくれているので、下がもっと頑張ってチームディフェンスを高めていきたいです」
――次戦への意気込みをお願いします。
 「チャレンジャーとして少しでも食らいついていきたいと思います」