出雲がシングルスV! 5人がランク入りを果たす好成績/関東学生新人戦

2018.05.04
 期待のルーキーが、力を結果で示した。決勝まで順当に勝ち進んだ出雲卓斗(政経1=遊学館)は、決勝で遊学館高時代の同級生である五十嵐史弥(早大)と激突。フルゲームまでもつれたが、最後は出雲が白熱のラリーを制し、明大勢としては2年連続16人目の王者に輝いた。
 
 武器が勝利を手繰り寄せた。第1ゲーム7―9の場面では不利な体勢ながら高速カウンターを決めるなど、ここぞで光ったバックハンド。劣勢でもラリーに持ち込み、相手の得点源のフォアハンドを食い止めた。「力で劣るのでフォアではなく、バックで勝負」(出雲)と手の内を知る相手だからこそ、最後まで自分の持ち味を貫き通した。大学初タイトルに「ほっとしている」と出雲。優勝という最高の形で明大での一歩を踏みだした。
 
 ランク入りを果たした1年生は5人と期待通りの活躍を見せた今大会。3位入賞の菅沼湧輝(営1=大阪桐蔭)は「率直にうれしい。(同期を)いいライバルとしてやっていきたい」。ルーキーの活躍が、チームの底上げと激しいレギュラー争いを予感させる。次週には、春季リーグ戦が始まる。グランドスラムに向けての第一関門。昨年達成できなかった悲願へ、若き力が頂点へと押し上げる。

[福永智隆]