(男子部)慶大に21点差で勝利 関東トーナメント初戦突破/関東大学選手権

 大量得点で初戦突破だ。関東トーナメントが開幕し、シードで登場の明大は慶大との5回戦に臨んだ。第1クオーター(Q)から30得点を挙げ、試合の流れを呼び込む。第2Qは相手の外からのシュートに苦しめられたが、後半立て直し、94-73で勝利。21点差をつけ、目標の優勝に向け幸先のいいスタートを切った。
 スターターは、PG綱井勇介(文4=大阪学院)、SG小林拓主将(営4=桐光学園)、SF須藤昂矢(営3=桐光学園)、PF森山修斗(政経4=瀬田工)、C今川友哲(営4=大阪桐蔭)。

 全員が役割を果たした。第1Qでは、昨年度のリーグ戦から得点源となっている須藤が、10得点を挙げリードを奪う。第2Qではオフェンスのミスからスキを突かれ山﨑純(慶大)の3Pシュートに苦しめられるも、後半持ち味のディフェンスから流れをもう一度引き寄せた。「ディフェンスリバウンドが安定して取れていた」(綱井)と、ゴール下のこぼれ球を積極的に拾い得点につなげた。また、途中出場したルーキーのC溝口月斗(国際1=東海大札幌)も高さを生かしたポストプレーで13得点。「一人一人やることはしっかりできた」(F奥野綾汰・国際3=藤枝明誠)という試合展開で、危なげなく勝ち切った。

 次戦は中大との対戦となる。今大会でチームが1つ目の「ヤマ場」(小林)と位置付ける試合だ。「全力で倒してベスト8に入る」(奥野)。昨年度はベスト16止まりと悔しい結果に終わっただけに、この鬼門を突破したい。

[織田有衣子]

試合後のコメント
小林
――トーナメント1試合目はいかがでしたか。

 「練習試合でも入りが良くない試合が多かったので重い展開も予想していたんですけど、思い切りシュート打てたりディフェンスもできていたので、入りがすごく良かったと思います」

――第2Qは相手の流れでした。
 「結構早くからメンバーを変えて第2Qは試合経験少ないメンバーを含めて戦えたので、経験として良かったと思います。そこの遅れは第3Qで盛り返せたので大丈夫です。欲を言えばもう少しディフェンスをハードにやってほしかったりコミュニケーションももっと取ってほしかったです」

――次は中大との対戦ですが、対策などはありますか。
 「細かいこともあるんですけどもう直前なので、取りあえずは出たメンバーがディフェンスをハードにやって、思い切り走ってシュートを打つこと。そしてチームとしての約束をどれだけ守れるかだと思います」

溝口
――今日の試合を振り返っていかがでしたか。

 「先輩たちがつけてくれた点差を、2Qで動きが止まって流れが悪くなって5点差まで詰められてしまいました。でもディフェンスをしっかりしていれば流れは良くなるので、ディフェンスを徹底したいです。個人としてはリバウンドが自分の仕事なのでそこをちゃんとやってファウルもらったり、ゴール下の合わせもできたのでよかったと思います」

――公式戦デビューで緊張はありましたか。
 「六大学リーグとか京王電鉄杯でも少しずつ出してもらっていたのであまり緊張はなかったです」

――今試合12得点ですが、ご自身ではどう評価していますか。
 「慶大は大きくないチームなので、自分が点数取らなきゃいけなかったです。明日は大きい人がいるので、その相手からも点を取りたいです」