中大に勝利 秋リーグの雪辱晴らす/春季オープン戦

 春季オープン戦第2戦の相手は昨秋のリーグ戦で、惜しくも敗れた中大。実力が拮抗(きっこう)していることもあり、明大は序盤から得意のランで攻める。だが相手の強固な守りに抑えられ、第1Qのダウン更新回数はたったの1回。さらに相手の47ヤードの独走ランにより開始5分で早くもTD(タッチダウン)を決められるなど、ディフェンス陣のラフプレーが目立った。
 しかし第2Qから反撃が始まる。ランに加え、パスプレーで徐々に相手を翻弄(ほんろう)。敵陣43ヤード地点からQB♯15阿江保智(情コミ4=六甲)が放ったボールをWR♯84川端晃太郎(情コミ4=明大中野八王子)がキャッチし、そのままTDを獲得。勢いそのままに第2Q終了間際にはRB♯22加藤貴央(政経4=都立戸山)が74ヤード独走となるパントリターンTDを決めた。第4Qでは、前半うまくかみ合わなかったディフェンス陣も本領を発揮。また加藤貴の今試合2回目となるTDで逃げ切り、リーグ戦の屈辱を晴らした。
 この勝利は通過点でしかない。「勝つべき相手に勝った」(LB#6茂木崇宏主将・政経4=佼成学園)とあくまで目指すは日本一。次戦の東海大戦でも秋のリーグ戦につながる収穫を残したい。
[綾部禎]

試合後のコメント
岩崎監督
――中大戦の出来はいかがでしたか

「お互いミスだらけの試合でしたけど、関学に負けて、中大に勝ち切ること自体が重要だったと思います。その意味で言えば今回の試合は良かったと思います」
――序盤のディフェンスの乱れが目立ちましたが
「そうですね。ですがTD決めてから、立ち直りが出来たので上手く修正してくれたと思います。試合中にそれが出来たのは評価したいです」

茂木
――関西学大戦から修正したところは具体的にはどのようなところですか

 「ベンチワークの人たちのやるべきことをちゃんとさせました。あとはオフェンスだったらボールミスとかをなくし、ディフェンスだったらサインミスをなくしてというところをやってきました」

阿江
――パスプレーが目立っていましたが

「ランにつなげるためのパスプレーをやっていたらパスがうまく決まった感じですね。でもオフェンス全体の認識としてはランを主軸に置いているので、次の東海大戦では頑張りたいです」

加藤貴
――パントリターンTDは狙っていましたか

「一応全部狙っていました。いいブロックとかがあって、練習してきたことがそのままできたってことですね」