
矢島200mバタフライで3位 惜しくも代表入りならず/日本選手権
あと一歩及ばなかった。200メートルバタフライで予選、準決勝1位通過と今大会好調の矢島優也(商4=春日部共栄)が、パンパシフィック選手権への出場権を得るべく決勝に臨んだ。序盤から力強いストロークを生かしたダイナミックな泳ぎでレースを引っ張り、前半を4位で折り返す。ラスト50メートルでリオデジャネイロ五輪銀メダリストの坂井聖人(セイコー)を捉え2位に躍り出たが、後方にいた瀬戸大也(ANA)の猛追から逃げ切ることができず結果は3位。予選で更新したベストタイム1分55秒05を出せれば、代表の座を得ることができただけに「すごく悔しい」(矢島)と、先に代表内定を決めた松元克央(政経3=千葉商科大付)に続くことはできなかった。また400メートル自由形決勝に出場した石井茉宏(情コミ3=筑波大付)は800メートルに引き続き6位に入賞。しかし自己ベストからは4秒ほど遅れ、無念の表情を浮かべた。
確かな成長を見せた。200メートル個人メドレー決勝に出場した溝畑樹蘭(政経2=報徳学園)。結果は4位と表彰台には届かなかったものの、目標としていた1分58秒台をマーク。順位には悔やみながらも、納得のいく結果を残した。年々レベルが上がり、トップ層は2分台を切るのが当たり前となった200メートル個人メドレー。その中で今レースの覇者・萩野公介(ブリヂストン)は、2分台を切り自己ベストを更新した溝畑に対して「心強い」と成長著しい未来の五輪候補を称賛した。
日本選手権も残すところあと2日。大会5日目は松元の2冠、さらには溝畑がリレー代表を狙える100メートル自由形の予選が行われる。最終日の決勝に向け、良い流れをつくりたい。自由形に定評のある明治が日本トップレベルの場でも猛威を振るう。
[綾部禎]
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