男子、女子ともに総合6位 関東インカレに向け力試し/東京六大学対校大会

2018.04.08
 強風が吹き荒れる中、今年度初のトラックレースに挑んだ。明大勢で最高順位は河村一輝(政経3=大垣日大)の2位で優勝者なしと振るわなかったものの、関東インカレに向けての良い前哨戦となった。

 堂々の大学デビュー戦を飾った。男子110メートルHに出場した平賀健太郎(営1=洛南)は、高校時と比べレベルの高いレースにも「あまり緊張しなかった」と3位に上り詰めた。現状の課題であるハイハードルに適応するための腰の使い方と向き合いつつ、まずは世界ジュニア選考を兼ねる織田記念に向けて意気込む。
 
 安定して結果を残している。河村は男子1500メートルで昨年度同大会に引き続き2位。4カ月前に発症したケガの影響で、今なお継続している冬季練習の一環として挑んだ。それだけに終盤のスピード勝負で勝ち切れなかったものの「まあまあ走れた」と手応えを感じた。トラックだけではなく、今年はシーズンの早いうちから距離を踏み全日本、箱根駅伝出場を見据えている。

 主力が粘り強さを見せつけた。男子5000メートルには阿部弘輝(政経3=学校法人石川)、前田舜平(政経2=倉敷)が出場。序盤は法大勢がレースを引っ張る展開だったが残り約1500メートル地点で阿部が仕掛けトップに躍り出る。このまま独走かと思われたが、残り2周で太田智樹(早大)らにかわされ結果は4位。前田も負けじと食らい付き、最後の半周で阿部を抜き3位でゴール。両者ともに14分10秒台とシーズン序盤としてまずまずの結果となった。
 
 今大会は男子、女子ともに最下位で総合力の低さを思い知らされた。昨年度関東インカレは総合9位と苦戦。あと1カ月に迫っているが、今年度も1部残留のためには短距離陣含め戦力アップが不可欠だ。各々がうまく調整し万全な状態で臨みたい。

[西山はる菜]

試合後のコメント
河村
――今日振り返っていかがでしたか。

 「シーズン1戦目で調整せず出たのでその割にはまあまあ走れました。レースが大きく動くところには反応できたので良かったです。ラスト離されたのはケガで12月の初めから1月の中旬まで走れず、スピードの速い練習をしていないので仕方なかったと思います」
――今年も駅伝と両立していきますか。
 「昨年度は夏から切り替えていきましたがいきなり変えすぎてケガにつながってしまったので、今年度はトラックもやりつつ夏前から距離を走って、全日本、箱根に出てチームに貢献したいです。トラックは関東インカレ優勝、1500メートルで3分30秒台、日本選手権優勝の3つを大きく立てていきたいです」

平賀
――大学デビュー戦はいかがでしたか。

 「一気に周りのレベルが上がった中で何とか食らい付けました。自己ベストと比べたら全然駄目ですが、周りの順位と自己ベストを見たら悪くないと思います。緊張はあまりなく気軽に臨めました」
――練習状況、今後の試合予定をお聞かせください。
 「高校の時よりフリーな感じで自分のペースでできています。3週間後に織田記念があって次は関東インカレです。リレーも関東インカレなどで走っていこうと思います」