残り4分に得点を許す 早大相手に引き分け/関東学生春季1部リーグ戦

2018.04.09
 勝利まであと一歩だった。第2戦の相手は過去3年間の公式戦で5戦4勝と大きく勝ち越している早大。第2Qに先制を許すも、その後第3Q、第4Qの序盤に明大が2点を挙げる。そのまま逃げ切るかと思われたが、第4Q11分に相手に2点目を与え結果はドロー。前試合は大量得点で〝超攻撃型ホッケー〟を見せつけたものの今試合は不安が残る一戦となった。
 攻撃力を欠いた。第1Qは両チーム無得点で終えるも、第2Q開始直後、自陣の守備のわずかなスペースを突かれ先制された。序盤から、実力の高い選手がそろう明大MFの全員がマークされトラップ、ドリブルを奪われる。普段は攻撃の起点を担う中盤が機能しなかったことでFW陣にボールを運べず「全体のリズムが悪くなってしまった」(前田隆昭主将・営4=丹生)。前半はなかなか得点できなかったが後半は徐々に立て直し、左右の空いたスペースでつなぐことでパスの精度を向上させた。第3Q14分、大島鴻太(商1=今市)からのパスを大嶋元気(法4=今市)が空中で合わせゴール。さらに第4Q9分には平井一樹(文4=天理)がこぼれ球を押し込み逆転。しかし、同11分に相手PC(ペナルティーコーナー)からの豪快なシュートで2点目を許し引き分けに終わった。試合終了間際は守りに入ってしまい「敵の陣地でやらないといけなかった」(小池文彦監督)。また、試合を通してセットプレーやPCからのチャンスで決めきれず、その精度を上げることも課題に挙がった。
 
 ルーキーたちがチームを後押しする。大嶋(鴻)、古川裕大(政経1=伊万里商)は1年生ながら60分間ほとんど出場した。森紘之(法1=天理)も要所で起用され、3人とも「メインで使ってもおかしくない選手」(小池監督)と首脳陣も期待を寄せる。特に、インターハイ決勝で2ゴールを決めるなど高い得点力も備える森は、鋭いパスで2点目に絡み好調ぶりをアピールした。有望な新戦力に注目だ。

 次戦は予選プール最終戦で東大と戦う。今試合で得た課題と向き合い「今週の練習から気を引き締めていく」(前田)と意気込む。予選1位通過のためにも確実に勝利したいところだ。

[西山はる菜]

試合後のコメント
小池監督
――今日振り返っていかがでしたか。

「立ち上がり相手の右側から攻められた時にうちのDFがちょっと手間取っていてそこから崩されました。後半は右も左もスペースが空いていたのでそこを突くことで攻撃のチャンスが増えたと思います。最後は追いつかれてしまったけれど、ああいう時間帯は敵の陣地でやらないといけないところです」
――次戦に向けての意気込みをお願いします。
「今日入らなかったセットプレー、PCの精度を上げます。それとマークをつかれたときにどうするのかをフォーメーション含めて全部やっていきたいと思います」

前田
――今日振り返っていかがでしたか。
「MFを使って組織的にホッケーをしたかったのですが、明大のMFがマークが厳しくてDFが当てなくなってしまったので全体のリズムが悪くなりました。後半は何本か立て直していけたので中盤につないでからFWにつなげました」
――DFから見て得点の場面はいかがでしたか。
「決めきれるチャンスが何本もあったので、もう少し枠を狙っていかないといけないと感じています。精度をしっかりしてほしいです」

平井
――今日振り返っていかがでしたか。
「立ち上がり攻め込まれて、そこで耐えられたのは良かったです。でもその後決めきれないシーンが4回くらいあり、そこで2点は決めないと上では戦っていけないと思います。2点目はこぼれ球を狙っていました。ポジショニングは良くなかったですが、そこから動き直してスペースをつくれたのでうまいこと点を取れました」