森薗、渡辺裕出場も、ともに予選敗退/ジャパントップ12

2018.03.03
 日本トップレベルの選手が集結し、熱戦を繰り広げた。1月に行われた全日本選手権でベスト8入りした選手と、大会本部から推薦された選手のみが出場できる今大会。男女ともに各12名選出され、3名ずつで行う予選リーグを勝ち抜いた4名のみが決勝トーナメントに進める。明大からは森薗政崇前主将(政経4=青森山田)、渡辺裕介新主将(商3=明徳義塾)の2名が出場したが、ともにストレート負けで予選リーグ敗退となった。
 
 思い通りのプレーができなかった。森薗の予選リーグ1戦目の相手は、先日のチームワールドカップで大活躍した上田仁(シェークハンズ)。粘り強く劣勢からフルゲームまで持ち込んだが、最後は4連続失点で敗北。台に張り付き壮絶なラリー戦を制するも、決定力が足りなかった。2戦目の大島祐哉(木下グループ)との試合は屈辱のストレート負け。「勝ち負け以上に内容がすごく悪かった」と語るように自滅で相手に点を与えてしまった。ドイツのブンデスリーガから帰国してすぐの試合となりコンディションも悪く、納得のいく卓球をすることができなかった。
 一方渡辺裕は、予選敗退も確実に爪痕を残した。初戦を0-3で落とし嫌な流れの中挑んだ張本智和(JOCエリートアカデミー)との一戦。全日本選手権を制した王者相手に苦戦が予想されたが、先制したのは渡辺裕だった。「思った以上に自分のプレーが通用した」。張本の鋭いチキータには全てストップで止めて対応。相手のサーブミスに加えカウンターもさく裂し、得点を重ねた。2―2で迎えた最終ゲームは張本のフォアが光り惜しくも勝利を逃したが、手応えを感じられる試合となった。来年度は森薗の後釜として主将に就任する渡辺裕。次の明大を引っ張っていく立場として、頼もしいプレーを見せてくれた。
 
 いよいよ新体制が本格始動する。渡辺裕や酒井明日翔(政経3=帝京)など今年度も主力として活躍した最上級生を筆頭に、新入部員も含め戦力が劣ることはない。森薗の代が成し得なかったグランドスラム達成に向け、より高いレベルに挑み続ける。

[相澤日向]