
仲俣が大回転で入賞もチームは振るわず/全日本学生選手権(アルペン部門)
昨年アルペン部門から7年ぶりとなる入賞を果たし、今大会でも活躍が期待されていた仲俣。「しっかり難しいところを頭に入れて戦略的にいった」と堅実なすべりを見せ、大回転9位に入った。
もう1人のエース関口快(政経3=白馬)は、結果を残せず悩んでいた。「駄目だったという一言」。アルペン最終種目の回転、12位で迎えた2本目で、つまずいた。「普段のレースでできていたことがまったくできなくて、自分の強みも生かせずに終わってしまった」。大きく体勢を崩した関口は、脱力しながらコースを外れた。
チームで大量ポイント獲得を目指す。今大会、入賞はあったものの、大回転と回転は完走者が1人ずつと、楽観視できる結果ではなかった。“コンバインドの明治”と呼ばれ連覇を果たすなど躍進を続けるコンバインド部門と比べ、獲得ポイント数もかなり少ない。これを受け仲俣は、来年の目標を「みんなでゴールして、その中でアルペン全種目で入賞して、最低でも10ポイント以上を取る」と据えた。関口と仲俣のダブルエースが残る最後の1年。来年こそ、アルペン部門でも明治の名をとどろかせたい。
[日野空斗]
試合後のコメント
関口
「(2種目を終えて)駄目だったという一言です。(上位に食い込める力はあった)スーパー大回転も入賞できない位置にいたわけではないですし、大回転も優勝を狙えるくらいの位置にいました。今日の回転も、1本目の順位を見ても、2本目でゴールすれば入賞できたと思います。(調子自体は悪くなかった)むしろ、良かったですね。(天候などが悪かったか)天気にしても雪質にしても、そこまで気にしてはなかったです。(回転で失敗した後に、天を仰ぐような姿がありました)失敗しちゃった、ゴールできなかったっていうよりは、自分のやりたい滑りができなかったなっていうのがありました。失敗した瞬間に、これはもう、あれとこれができていないなと。今回で言えば体が回って遅れていたっていう点が原因。ゴールできなかったっていうことよりは、失敗をしてしまったことが印象に残っています。普段のレースでできていたことがまったくできていなくて、自分の強みも生かせずに終わってしまったという感じですね。(インカレの位置付け)自分の中では緊張しないように、競技人生の中の一つのレースというつもりで臨んでるんですけど、どこかで特別な感じになってしまっています。そこで少し緊張してしまって、差が出てきているのかなと思います。(入賞できない原因)3年間やってきてここまでくると、メンタル面でダメだというのはあるんですけど、技術も足りないかなというのはありますね。(今年1年の成績)順位だけで言ってしまえば、昨年より全然上がってます。(来年の目標)うーん、最初にしっかり優勝すると言えない、迷っている時点で全然足りてないなと思います。だからもっともっと積んで、今度こそ自信を持って優勝を狙えるようにしたいと思います。今日から一から考え直して、まずは目先にあるFISのレースで頑張っていきたいです」
仲俣
「(大回転1本目振り返って)スタートで早い人が結構転んでしまって、自分はまずはゴールしようという感じでした。守ったわけじゃないですけど、しっかり難しいところを頭に入れて戦略的にいった感じです。2本目は1本目が10番だったので、11番だったり12番の人に負けれない気待ちと、失敗したくない気持ちがあって、緊張しました。(9位という結果)正直ポイントを取れてほっとしてます。だけどもうちょっとできたかなっていうのはあります。(インカレ前)学生チャンピオンシップっていうインカレの前哨戦みたいなのがあったんですけど、それが本当に全然ダメで、正直インカレで入賞圏内に入るのは難しいなと思ってました。監督に調子どうだと聞かれて、正直あまり良くないと言っていて、自分が入賞できるとは思ってなかったです。(回転について)チャンピオンシップでは大回転よりも回転の方が良くて、インカレでも回転のほうが上を狙えたと思うので、途中棄権になってしまってかなり悔しいです。(昨年と変化したこと)昨年は部員が各自で練習することが多かったんですけど、今年はアルペンの全体練習が増えました。みんなでやることで競争意識も出ますし、自分をいつも以上追い込むこともできて、今年はいつも以上にみんなで良い練習ができたと思います。(コースが厳しかったか)雪質とかコースも結構難しかったんですけど、今日は特に雪質が難しくて、周りも完走率が低かったです。(インカレの位置付け)国内での規模は全日本選手権やコンチネンタルカップ、FISレースの後になるかなと思うんですけど、僕はインカレが一番照準を合わせていきたいと思っています。(2年連続で入賞というのは)ポイント取れたっていうことでほっとしてますけど、回転でもうちょっとポイントを取れたなっていうのはありますし、昨年より一つしか上がらなかったので、やっぱりもう少しです。(来年の目標)みんなでゴールして、その中でアルペン全種目で入賞して、最低でも10ポイント以上取りたいです」
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