(158)2年連続の無失点勝利へ 日体大戦に向け最終調整

2017.11.04
 原点回帰で完勝を目指す。日体大戦を明日に迎え、最終調整が八幡山グラウンドで行われた。先週行われた慶応戦では、惜しくも2点差で勝利に届かなかった明治。初心に立ち返り、マインドの部分からチーム一丸となる。

 スタンダードの高さを見せつける。対抗戦5戦目の相手は日体大。昨年は79―0で勝利をものにしているが、今季は早稲田や慶応相手に4トライ以上奪っており、決して油断できる相手ではない。そんな中で最も求められるのは、立ち上がりの意識だ。前節の慶応戦では出足の遅さが響き、相手のアグレッシブな攻撃をもろに受け「悪い流れを修正できなかった」(左ロック古川満主将・商4=桐蔭学園)。今回は試合の入りから体を当て、ゲーム内容でも相手を圧倒していきたい。
 自信を取り戻す。今回の試合では慶応戦で露呈した反省点をいかに改善するかがカギとなる。特にディフェンス力の向上は急務だ。展開ラグビーを駆使する日体大を接点で圧倒するために、今日はラインスピードを意識した練習にフォーカス。終盤に帝京大、早稲田という強豪との対決を控える中で、今回はあくまで大差で勝つことが前提条件となる。「自分たちのラグビーが重要になってくる」(スタンドオフ松尾将太郎・商3=東福岡)。今回の勝利を糧に、新たな流れを作り上げたい。

[清水康佑]


今日のコメント
左ロック古川満主将(商4=桐蔭学園)
「今週は体を当てる部分とかすごく良かったです。さらにコミュニケーションの部分を意識して今日やったのですが良いコミュニケーションを取れていましたし、ミスがあっても修正はうまくできていたと思うので良かったと思います。慶応戦からはいろいろ修正するポイントはあったのですが、選手でミーティングをして何を修正するかというのを選手の中で決めてコーチに持っていきました。少ないポイントでクリアにしてそこをしっかり修正するというところはできたと思うので、良い1週間を過ごせたと思います。明日の試合では慶応戦で悪かったディフェンスの部分をこの1週間取り組んできたのでそこをしっかりやることです。あと、相手に合わせず春からやってきたところを80分間どれだけ23人でやっていけるかをもう一回全員でしっかりやっていくことが大事だと思います。慶応戦で負けてからどれだけ成長できているかを自分たちで確認する良い機会だと思うので、相手に合わせず80分間明治の春から積み上げてきたスタンダードを意識してやっていきたいと思います」

左プロップ安昌豪(営2=大阪朝鮮)
「今日はコミュニケーションの部分からやっていこうということでやりました。ミスが出てもコミュニケーションを取りながら修正してできたので、そこは明日の試合につながるかなと思います。プレッシャーはそんなにないけど責任はあるので、自分の責任になるスクラムやワークレートのところをしっかり出せていければいいなと思います。慶応戦では試合の入りのところで受けていた部分があってそこを今週は意識しようということでした。練習の導入からしっかり体を当てたりコミュニケーションを取ったりしようとしていて少しずつ良くなってきたので、それを明日出せればいいなと思います。相手がどうとかではなくて自分たち次第でゲームの展開が決まってくるし、そこでFWが重要になってくるのでFWの最前線としてしっかり体を当てて、ブレイクダウンやボールキャリーで前に出て、スクラムで優位に立てたら試合もスムーズに進むと思うのでそこをこだわってやっていきたいです。次のことはあまり考えずに日体の試合を明日頑張って、その後スタメンに定着したいのでアピールしたいなと思います」

フッカー大塚健太郎(商4=佐賀工)
「慶応戦からディフェンスを修正してきました。ラインスピードを上げてセカンドタックルを意識したいです。いつも通りの明治のプレーができるように頑張ります」

右プロップ吉岡大貴(農4=日向)
「前回の慶応戦で負けたこともあり、もう一度自分たちのラグビーをできれば良いと思います。初心に立ち返ってマインドの部分からチーム一丸となることが大切だと思います。自分たちがチャレンジャ―であることをもう一度再確認したいです。そして、スタンダードの高さをいかに試合で発揮できるかが重要だと思います。相手をリスペクトして明治のラグビーで圧倒したいと思います。対抗戦のスタメンは今年初で3番を任されるので、しっかり責任を果たしたいです。夏合宿以来の3番なのでチームに貢献できればと思います。今日はディフェンスの確認とチームアタックの確認をやりました。日体大はファイトのあるチームでワイドに展開してきます。まずはフィジカルで圧倒して攻略できるかだと思います」

右ロック箸本龍雅(商1=東福岡)
「慶応戦ではディフェンスのファーストタックルのところで成功率が低かったです。そこのファーストタックルの入る気持ちの部分で慶応に劣っていたと思うので、今回は最初のスタートからマインドの部分を修正していこうと練習していました。今日の練習は今週の中で一番コミュニケーションが取れていて、すごく良い練習ができました。明日は初めてのスタートなので、最初は強いプレーでチームを前に出して後半は空いているところを見つけてスペースを攻めていきたいです」

右フランカー佐藤諒(政経2=国学院久我山)
「慶応戦はメンバーには入れましたが試合には出られなかったので、今週1週間はファイティングスピリッツのところを出して練習でも激しく戦うように意識をしました。今日はアタックのチェックであったりとか、ディフェンスのラインスピードであったりを確認しました。あとは、コミュニケーションを中心にした練習をしました。自分の持ち味であるタックルやブレイクダウンの部分が明日は大切になってくると思います。そういうところでアピールをしてチームの勝利に貢献したいと思います」

ナンバーエイト朝長駿(農3=長崎北陽台)
「個人としては対抗戦の出場は初です。今の自分の力を全部出して、ブレイクダウンだったりアタックだったりをしっかりやっていきたいです。今日は試合前の合わせとして、しっかりコミュニケーションの取れた練習ができました。慶応戦では全然体を当てられてなかったので、体を当てることを今週1週間はフォーカスして取り組みました。慶応戦があってチームは悔しい思いをしていたので、最初から体を当てていって相手を圧倒する気持ちでやっていきたいです」

スクラムハーフ福田健太(法3=茗溪学園)
「慶応戦ではディフェンスの部分があまり機能していなかったから失点も多くなってしまいました。ファーストタックルの成功率が慶応戦は70パーセントでしたが、チームの目標は85パーセントです。今シーズン春の帝京が慶応ぶりにその数値が出ちゃったので、ディフェンスの部分が機能するようにコミュニケーションをしっかり取ってやっていきたいです。相手どうこうではなくてしっかり自分たちにベクトルを向けて、ディフェンスの部分でラインスピードを上げて明治のスタンダードを出せるように慶応戦の反省点を踏まえてやっていきたいです」

スタンドオフ松尾将太郎(商3=東福岡)
「先週の負けを受けて、いろいろ考えて切り替えました。今週は良い準備ができたと思うので明日は自分たちのやってきたことを発揮したいです。あとは、すべてのプレーに対して丁寧にやっていくことを意識したいと思います。今日の練習はしっかりコミュニケーションを取れて良いアタックと良いディフェンスができたと思います。日体大は順目にアタックしてくるチームですが、明日は相手がどうこうというよりは自分たちのラグビーが重要になってくると思います。メンバーがいつもと違いますがやることは同じです。そこはみんなの共通認識なので、しっかりやりたいと思います」

左ウイング山村知也(営2=報徳学園)
「慶応戦でAチームに復帰することができたのですがあまり発揮できずにふがいない感じで終わってしまいました。自分はトライするというのを期待されているので明日のメンバーに入れてもらったのだと思います。個人的にはボールが回ってきたらしっかりトライを取り切ってチームに勢いを付けられるようにしたいです。慶応戦の修正点として態度が挙げれたので、態度を意識しながらプレーしたいです。テーマはファイティングスピリッツなので、アタックでもディフェンスでも貪欲に常に戦う姿勢をみせたいです。スピードとステップが持ち味なので、そこを生かしてトライ取り切ってアピールしていきたいです」

左センター梶村祐介(政経4=報徳学園)
「慶応戦に出られなくてなおかつ試合も負けてしまったので、メンバーのみんなに申し訳ない気持ちもありました。ただ、チームとしては明治の調子が良くない中で2点差に持っていけたことは力がついてきたということなので、今までやってきたことを信じてこれからの一戦一戦に挑もうという話はしました。僕と満がよく話していたのは、前を見て寮生活においてもグラウンドでもチームの模範となるように行動しようと。ブレイクダウンやタックルも100パーセント練習からやってきました。慶応戦がファーストタックルのパーセンテージが70パーセントだったので、僕たちが目指している80パーセントに持っていけるように目指しています。コーチ陣とも話してタックルとブレイクダウンは練習に入れてほしいと話をして、今週1週間はディフェンスに重点を置いていきました。今回はファイティングスピリッツというテーマで東海大戦と同じテーマなのですが、原点回帰という意味もあります。自分たちはボールを長く持てば持つほど強みが出てくると思うので日体大戦でその強みが出せるようにしていきたいです。慶応戦で負けてしまってファンの皆様にはがっかりさせてしまったと思いますが、この試合でもう一度僕たちとしても自信を取り戻す試合にしていきたいと思います」

右センター渡邉弐貴(営3=国学院栃木)
「アタックではしっかりゲインラインを切るというところと、ディフェンスでは一対一のタックルをしっかり意識したいです。先週の慶応戦は負けてしまったので、切り替えてここからは全部勝つという気持ちでやっていきたいです。アタックでもディフェンスでもコミュニケーションを取ってフレッシュにやっていきたいです。今日の練習はコミュニケーションをしっかりとった練習をして最終確認をしました。日体大はFWもBKも順目にアタックをしてきて入りから外に展開してくるチームなので、自分のポジションのディフェンスが重要になってくると思います。内側の梶村さんたちとしっかり連携を取って、良いディフェンスをしたいと思います」

右ウイング矢野湧大(文2=大分舞鶴)
「今週あまりチームとして良い状態とは言えないですが程よい緊張感があって、明日の試合ではチームとして良いプレーができると思っています。慶応戦でディフェンス、タックルという大きな課題が見つかってそこを1週間修正してきて、明日は相手を完封する気持ちでこの1週間頑張ってきました。自分が求められているものはトライとディフェンスだと思っているので、緊張はしていますがそこをしっかり遂行できるように頑張りたいです。自分でトライを取って、チームの勝利に少しでも貢献できるように頑張りたいと思います」

フルバック山沢京平(政経1=深谷)
「対抗戦のスタメン出場は初です。ケガしてから試合自体が久しぶりなので、まずは思いっきりチャレンジをすることと、試合を楽しむことを意識したいです。今日はディフェンスのラインスピードや前に出でディフェンスをするということと、アタックの面でも空いているスペースに運ぶということを意識しました。日体大は順目に走ってくるチームなので、入りからしっかりやっていきたいです。今週はディフェンスのところで一人目が低く行って二人目もしっかり当たることを今週は意識しました。明日は自分たちの持っているものをすべて出していきたいです」

朴成浩(政経4=大阪朝鮮)
「今日の練習では全員声が出ていてコミュニケーションも取れていました。慶応戦ではあっちの方が戦う意志というのがあったので、明治としてはもう一回どんな相手でもファイティングスピリッツを思い出してやろうとこの1週間やってきて、全員がなんで慶応に負けたとかを一人一人考えたと思うので、しっかりそういうのがグラウンドで出ていました。FWは相手のスクラムをしっかり支配するというのを目標に、それはどのエリアでも関係なく押していくというのをテーマに掲げています。明日はリザーブですが、出たらしっかりとファイティングスピリッツを見せて激しいプレーをして、スクラムでもドミネートして圧勝したいです」

久原綾眞(政経4=佐賀工)