
女子団体が初の優勝 男子も健闘しベスト4/関東学生新人選手権
新体制後のスタートダッシュは完璧だ。女子団体は準決勝で青学大と対戦。第1ダブルスが3ゲーム目までもつれ込んだが、第2ダブルスの小原凛々子(文1=聖ウルスラ学院英智)・上杉夏美(商1=埼玉栄)組と共にしっかりと勝ち切り、決勝へと進出を決めた。決勝の相手は専大B。第2ダブルスの相手選手がケガで棄権したため、第1ダブルスを先取すれば優勝が決定することとなった。この重要な局面を任されたのは、今大会で初めてペアを組んだ重松・西口組。別のペアで出場していた1週間前のインカレから十分な練習時間を取れないまま挑んだ即席ペアに「少し不安な部分はあった」(重松)。1ゲーム目を先取したが2ゲーム目は相手に連取される場面が目立ち勝利を献上。しかし不安を感じさせない積極的な攻撃で相手を突き放していく。ファイナルゲームでは12点と大きく差をつけ快勝し、見事チームを優勝へと導いた。
4年生の穴を埋められる存在へ。チームの支柱として活躍してきた瀬川桃子(商4=埼玉栄)・村上晃(商4=青森山田)組が引退し戦力ダウンが懸念されたが、その心配を吹き飛ばす程の結果を残した下級生。「明治のダブルスを引っ張っていける存在、チームのために勝てる存在になりたい」(仁平明)。すでにチーム目標は定まっており、来年の東日本選手権、インカレでの優勝を見据えている。今月末に控えた個人戦でも、選手たちの姿から目が離せない。
[上代梨加]
試合後のコメント
重松
「去年から4年生に頼り切りになってしまっていたので、下級生だけの大会で優勝できたというのは大きいです。これを自信にして来年こそは先輩たちの力になれるように1、2年生でもっと頑張っていきたいと思っています。(西口とのペア)お互い先輩と組んでいたので、組むのはこれが初めてです。インカレでも違うペアで組んでいて、練習もインカレ終わってから今日までしかできていなかったので少し不安な部分はありました。まだペアとして出来上がっていないのは自分たちも承知の上で出たので、逆に駄目だと思ったところはその都度話し合って、探り探りの中でもお互い協力してやれているなと感じました。プレースタイルとしては私がスマッシュが苦手なので前衛に入って、カバー力はあるのでそれを生かせるようにしてます。1ゲーム目は相手よりも早く動いて先にタッチして、前に入ってという自分たちの理想の形になっていたんですけど、2ゲーム目に球がはじらないのと少しばててしまったのとで、後ろでうまく回されて相手に流れを渡してしまいました。3ゲーム目に入る時に『もう一回攻めていこう』と話して、出だしを良い状態で入ることができました。またやりづらいコートに入っても踏ん張り所で点差を縮められずに耐えることができました。2ゲーム目は反省すべき部分ですが、試合の展開としてはうまく行ったんじゃないかと思います。今回の団体戦の当たりとして、初戦(法大戦)が一番強い相手でそこが決勝くらいの感じでした。そこで正規ペア2組とはいえ1年生に任せてしまっていたので、いつもとペアは違っても『やっぱり2年生は強いね』と言われるような存在にならなきゃいけないと改めて思った試合でした。(新体制になり)今の3年生は優しい感じなんですけど、4年生が目標をすごく高いところに設定してそこに向かって厳しく頑張ってきたというのは残っています。心の中にあるインカレや東日本で優勝したいという思いは変わっていません。先輩たちに縛られなくても自分たちでやれるチームになってきているんじゃないかと思います。(個人戦に向けて)シングルは本業ではないですけど2日目には残れるようにしたいです。ダブルは組んで間もないですけど、その中でどこまでやれるかが今後にも響くと思うので、それを心に留めて頑張りたいと思います」
西口
「準決勝の青学との試合は第1ダブルスがファイナルで勝ってくれて、第2ダブルスも問題なく勝ってくれて、自分のシングルの出番がなく終わってくれたのですごくいい流れで決勝に行くことができました。決勝は専修Bで、重松がまだ1回も試合に出てなくて新人戦で自分と重松が組むということで、ちょっと出てみました。自分はシングルスプレイヤーなので緊張したんですけど、ここで勝てば相手の2ダブが棄権するってことを聞いてたので、ここで決めてしまおうと2人で話し合いながら、ファイナルだったんですけど勝ててよかったです。(重松と組むのは)初めてです。今までお互い先輩と組んでいて、この新人戦は1、2年生のみということで組むことになりました。新人戦以降はまだどうなるかわからないです。インカレが終わってから、自分で気が抜けないように意識したり、1、2年生だけなのでリラックスして思いっきり行こうというふうにしたりしたことがこの結果につながったのかなと思います。(決勝の相手との力の差について)2ゲーム目は10点で負けてしまったんですけど、ゲームカウント2―0で勝てる実力は自分たちにあったと思います。(個人戦は)まず来週シングルスがあって3回戦目に専修の1年生の強い子と当たるのでそこまできっちり上がって勝って、2日目まで残れるように頑張りたいです。ダブルスは重松と組んで、2回戦は日体大の同い年の強い子と当たるので勝てるように、2人でゲームを作っていきたいなというふうに思います」
仁平明
「今日は準決勝で自分のプレーを出せたとか、そういうのはあんまりなかったんですけど、調子が良いというわけでも悪いというわけでもなかったので、競った場面で勝ち切れたところは良かったと思います。決勝は予想外に専修Bが上がってきて、楽しい雰囲気で戦えて結果勝利につながって良かったと思います。(相手の印象)低い展開をやってくる感じで、攻めても切り返されたり、こっちがミスしないで我慢し続ければ点を取れるんですけど、ミスで2セット目を取られました。3セット目は出だしを大事にしてラリーで取ろうと思っていました。(決勝を見て)勝ってくれると思ったので、2セット目取られたときは本人たちも焦ってるのが見えたんですけど、そこで3セット目で勢いよく行ってくれたので、気持ち良かった。去年は3位で悔しくて今年やっと優勝できて、トップダブルスが抜けてしまった今、新人戦で優勝できたというのがこれからの自信にもなると思いますし、チームを引っ張っていかないといけない存在になるので、スタートとして良かったと思います。(来年度の目標)明治のダブルスを引っ張っていける存在、チームのために勝てる存在になりたいと思います」
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