
男子エペ 団体、個人ともにインカレ出場決める/関東学生選手権
<男子エペ個人>
不慣れな相手に完敗を喫した。上位入賞が期待されていた三浦は3回戦で予選プール1位の山田(中大)と対戦。格上かつ明大にはいない左利きの相手に攻めあぐね、1セット目で7点差が付いてしまった。続く2セット目で修正をかけるももはや及ばず、7―15で敗北。「もう少し点を取りたかった」(三浦)と、実力を発揮し切れなかった。
中村も同じく3回戦敗退に終わった。13―14、極限の場面で相手の膝を付きながらの突きが有効と判定。覆ることはなく、後味の悪い決勝点となってしまった。「人が人をジャッジするのでああいうことは往々にしてある」(長尾康司監督)。この悔しさは、インカレの舞台で晴らしていく。
<男子エペ団体>
リーグ戦の借りを返すことができなかった。ベスト8入りを懸けた2回戦の相手はリーグ戦で9点差をひっくり返され敗れた立大。序盤は一進一退のペースで試合が進むが、5セット目にリードを許すと、流れは一気に相手へ。単独得点を重ねられ、残り3セットを残した時点で24―30と大差を付けられた。そんな悪い流れを好転させたのは好調のルーキーだった。7セット目に登場した中村は相手の突きに的確にカウンターを合わせ、みるみる点差を詰めていく。残り2分で3点差まで詰め寄ると、そこから最後は怒涛(どとう)の4連続得点。相手を圧倒し35―34と逆転に成功した。しかし、またしても勝利の女神は明大に微笑まなかった。続く細野滉人(商2=明大明治)が相手の打った対策に苦しみ、37―40と再び逆転を許す。三浦も相手のエース西林(立大)相手にこのビハインドをひっくり返すことはできず、目標のベスト8入りとはならなかった。
待ち受けるインカレは1カ月後。ここ数年、成績は右肩上がりだがベスト4止まりとなっている。古俣潮里(政経4=新潟)、道脇啓太(営4=熊本県立翔陽)ら有力選手が最終学年となる今年こそ、その壁を崩す最大のチャンス。目指すのは表彰台のみだ。
[前田拓磨・三ツ橋和希]
試合後のコメント
長尾監督
「(個人戦)もう一つやれたかと思いますね。三浦は結果的に大差が付いたんですけど、そんなに差の付く相手ではないので。負けたのは左の選手でしたよね。うちは左がいないので、若干違和感を感じて向こうのペースになってしまったかなという感じです。攻めあぐねた序盤の差がそのまま付いてしまったということだと思います。中村は最後膝ついたのに突かれたのを有効と取られてしまった、不運な点の取られ方でしたね。でも試合というの人が人をジャッジするのでああいうことは往々にしてあって、それで勝つ時も中にはありますから勝ちに恵まれなかったと。その前、13ー13になった時にこちらが1本取っていれば。あそこが一つの山でしたね。ベスト32でインカレには行けるんですけどここら辺の試合を突き破っていかないと来年男子エペ1部は難しいなと思います。(中村選手が上がってきた)彼は競り合いながらもしぶとく勝ってほしいなという希望があって、それができる選手だと思ってました。本来ならあれぐらいの実力はありますから、行けて普通だなと思ってます。(団体戦)立教はエースの西林君というのが2年生ですけれども、昨日の個人戦で5位ですね。馬力も技術もある選手がいたので、彼を抑え切れるかどうかということが立教戦では焦点だったのですが、抑え切れなかったというところですね。そこが敗因です。インカレは出られますので、気持ちを新たにインカレに臨みたいと思っています。(中村選手の出来について)中村が立教ではプラス6かな。結果的に彼が一番稼ぎ頭となって追い上げたのですが、他の選手が期待した結果が出ていなかったかなと。(インカレ個人戦には三浦、中村が出場することとなり、道脇は惜しくも出場権を逃したが)彼(道脇)はフルーレの第2種目という感じでいて、せっかくやるなら出ようという野望のある出方ではなくて、そういう出方だったので道脇に関しては特にいいかなという感じはします。三浦と中村にはいいところに入れるように頑張って欲しいですね。来年以降のチームの主力になって欲しいですから。(インカレ団体としての目標は)関カレ以上の結果を出したいですね。関西と混合の中でやりますから、どういう組み合わせになるかわからないですがエペでもし立教と当たるなら雪辱したいし、1部の強豪校と当たっても食らい付いて、なにかいい結果を出したいと思います」
細野
「昨日は今までで一番悪くて、体が全然練習通りに動いてくれませんでした。予選の初戦で相性の悪い選手と当たって、そこで練習でできていた距離感とかが崩れてしまって負けが続いてしまいました。(それから一夜明けた今日はどういった気持ちで団体戦に臨んだのか)とりあえず緊張とかは一切しないようにしようと思って、とりあえず体を動かそうと思ってアップの時から足は無理にでも出そうと思っていました。それで東北学院大の時は足が動いていたのでアタックとかもいいのが決まって、いい感じに回せたので体もいい感じで立教との試合に臨めました。ですが立教の最初に対戦した相手がリーグの時にもやられている相性があまり良くない選手で、なんとか5―5で回そうと思ったのですが、向こうがいきなり捉えられるような形で入られたので、それに対応しようとして焦りが出ました。2セット目は向こうの3番手の選手でプラスに取り戻そうと思っていたのですが、自分と同じフレンチ剣を使う選手で明治の中にはフレンチ剣を使う選手がいないのでいざ相手になると距離感がつかめませんでした。自分から行かないように誘っていたのですが、相手が全然前に出てこなくて、ノンコンになってしまってしまいました。その後1年の中村と向こうのエースだったので作戦的にミスしたかなと思ったのですが、中村がちゃんと最低限の差でつないでくれたので良かったです。最後の8セット目が35―34で回ってきて、その時当たった相手はリーグの時に5―0で圧勝した相手でいけるかなと思ったのですが、対応されて思った通りの距離とかに入ってくれなくて、我慢できませんでした。(インカレに向けて)個人はないので団体の戦い方で今日みたいに先のことを考えてノンコンでいいところはいいし、次の試合の分が悪かったら点を取られてもいいのでノンコンだけはしないようにという団体戦用のフェンシングであったり、あとは自分が思っているより朝一は体が動いていないので練習と同じようにするためにもそこを改善していきたいです」
三浦
「(個人戦)普段あまり左の練習相手がいなくて、右と左で届くリーチの違いとかに慣れないで序盤離されてしまったのが主な敗因かと思います。2セット目はそこそこ修正できてたんですけど、1セット目に離されすぎてしまいました。あと1、2回は勝ちたかったですね。あの選手には実力的にも負けてたと思うんですけど、もう少し点は取りたかったです。(団体戦、立大戦)リーグとかでも負けてるので今回こそは勝とうと思ってやってたんですけど、所々チームの作戦がうまくいかなかったりして離されていったのがきつかったと思います。(作戦は)最後周り、相手のエースと当たる時はなるべく点数を抑えて、こっちが突けなくてもいいから向こうにも突かせないようにするとか、相手の穴になっている選手からはとことん取りに行くとか、そういうところが徹底できなかったと思います。自分は最初のセットで10点取るべきだったんですけど、取りきれなかったですね。(敗因)中盤以降にあまりプラスできなかった。たまに追い付くんですけどその後また離されてしまったりしたので、相手の方に流れが行ってたのは良くなかったと思います。(課題)まだチームとして定着してない部分があるので、そういうところを考えていけたらと思います。もっと器用に色んな立ち回りができるようにしたいです。守る時は守る、取りにいく時は取るって風に一つの団体戦の中でも作戦を変える時があるので、そういうところでしっかり対応していけるような戦い方を身に付けたいです。(インカレへの意気込み)メンバーが一番上が自分で、来年も再来年もあるメンバーなのでとにかく思い切りやっていきます。(インカレまでの練習)今回みたいに巻き返さなきゃいけないシチュエーションがあると思うので、しっかり取っていけるようにアタックとか自分から仕掛けていって取るような練習をしたいです」
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