筑波大にダブルスコアで勝利 後半に底力を見せた/関東大学対抗戦

2017.10.02
 開幕連勝を飾った。前半のヤマ場とされていた筑波大戦。前半は筑波大の堅いディフェンスに阻まれ、両者一歩も譲らず白熱した試合展開となった。だが後半に入りフィットネスで完全に優勢になり流れを引き寄せると、ルーキーも躍動しトライを量産した。試合は68-28のダブルスコアで勝利。80分間我慢を続けた明治に軍配が上がった。

忍耐
 耐えに耐えた前半だった。最初にスコアをあげたのは明治。開始4分、敵陣内でFWが体を当て続けフェーズを重ねると、最後はフッカー朴成浩(政経4=大阪朝鮮)が先制トライ。だが前半11分には「予想外だった」(スクラムハーフ福田健太・法3=茗溪学園)と、自陣ゴール前でスタンドオフ松尾将太郎(商3=東福岡)が蹴ったボールにチャージをかけられ、そのままインゴールまで持ち込まれる。さらに同じく前半11分には筑波大が力を入れているラインアウトからディフェンスの穴を突かれ追加点を献上。その後追いつくも、前半27分には自陣ゴール前で連携が取れず痛恨のノックオンを犯し逆転を許す。「前半は我慢が続くことは分かっていた」(左ロック古川満主将・商4=桐蔭学園)。前半終了間際、インゴール前でスクラムを獲得すると、ブレイクダウンで粘りを見せ最後は右フランカー井上遼(政経3=報徳学園)がゴールラインギリギリへ値千金のトライ。「前半に悪いイメージを持たないために重要だった」(福田)と相手に主導権は譲らなかった。そのまま前半は21-21のタイで折り返す。
 前半とは違うチームの様相を見せた。後半は開始4分、FWが衰えないフィットネスで相手陣地に攻め込むとナンバーエイト坂和樹(政経2=明大中野八王子)からのバックパスを受けた井上がゴールライン左端へトライ。ここからは完全に明治主導のゲーム展開に入る。後半10分、ルーキーの石川貴大(政経1=報徳学園)が大外のスキを逃さずゲインを見せ、最後はU―20日本代表から復帰した箸本龍雅(商1=東福岡)が落ち着いてグラウンディング。ルーキー二人が新人らしからぬ活躍を見せつけた。さらに、敵陣22メートルからラインアウトを得るとそれを確実にキープしモールを組む。夏合宿で強化したモールは筑波大を圧倒しそのままゴールラインへ。夏の成果が着実に表れ出したトライだった。試合は終わってみれば68-28で快勝。2年ぶりの対抗戦制覇へ、前半のヤマ場を頼もしく越えた。

盤石
 今年の重戦車は一味違う。今試合特に目立ったのはFWのハードワーク。「80分間走り切れる体を作ってきた」(左フランカー前田剛・営4=報徳学園)と、激しいブレイクダウンを重ねてもフィットネスは全く落ちなかった。さらに「筑波大はセットプレーから流れを持ってくるチーム」(前田)とセットプレーで後手に回らないことが勝負のカギを握っていた。重戦車はスクラムでは確実にマイボールをキープしBK陣に良いボールを供給し続けた。また、筑波大が得意とするラインアウトも徹底した規律で多くは与えず。日に日にFWの背中は大きくなっている。
試合中でも成長を続ける。「前半は相手がたくさんいる内側を意図的に攻めたが後半は外で一対一を作った」(古川主将)。後半に入ると左センター梶村祐介(政経4=報徳学園)を中心に、大外での攻め方へと変更し相手の逆をつき生み出したスペースを確実にBKがゲインしスコアへとつなげた。この修正力が今の明治の強さを支えている。さらに、熾烈(しれつ)な競争も好調の要因だ。「1年生もAチームで出て遜色ないプレーをしている」(前田)。今のレギュラーも決して安心して今のポジションにはいられない。「これからも多くの選手を使っていく」(丹羽監督)とオール明治で次戦へと向かっていく。

 負けられない戦いは続く。対抗戦をここまで2試合終え176得点、2ペナルティー。FWがペナルティーを犯さず体を張り、BKがトライを取り切る。“NEW MEIJI”を掲げる今年のラグビーは確立されつつある。求められるのは明治の勝利にどれだけ貪欲に貢献できるか。これから迎える強豪相手には一つのミスも命取りだ。次戦の成蹊大戦まで2週間。もう一度基本に立ち返り“前へ”と歩みを進める。

[東後太一]

試合後のコメント
左ロック古川満主将(商4=桐蔭学園)
「前半は予想通りハードなゲーム展開だったのですが、そこをしっかり我慢してFWでスコアを取り切るところまでいけて、後半はしっかりBKが修正して良いスコアの形がたくさんあったので、そういう中ではいろいろ修正するべきところはありますが全体としては良かったかなと思います。全体的にはイメージ通りというか、しっかり我慢して後半引き離そうというゲームプランで、そこに関しては全体的には良かったと思います。前半は崩されたトライというのは少なくて、キックオフのミスだったりの被トライが多くてそこは修正できるところだと思うので、もったいないところで取られるというシチュエーションをもう少し減らしていけばいいかなと思います。前半の最後しっかり取り切れたというところは評価できるところだと思いますし、BKからもあれすごく助かったというように言ってもらえて、そこで後半の入りがだいぶ良かったというところもあったと思うのでそこはFWとしてよかったなと思います。前半しっかりフィジカルで当てて筑波大学さんに対してFWで真っ向勝負でどんどん体当てていって、それによってどんどん相手のボディーブローではないですけど後半足が止まってきたのではないかなという印象があります。試合の入りからFWでガンガン当てていこうというトークをしていたので、そこに関しては全員が取り組んで良い入りだったかなというふうに思います。試合の中では前半の被トライはあまり問題視せずに切り替えてもう一度明治のアタックをやろうというふうになりましたけど、試合が終わってから反省するところとしてはいくらプレゼントトライだとしてももったいないのでそこの修正はしなければいけないと思います。筑波大学さんがラインアウトからのアタックを強みとしているチームなので、練習を通してずっとペナルティーマネジメントというところを意識して取り組んできました。そこの部分は今回結果として表れていると思うので、ペナルティーを抑えられたのも評価すべきところだと思いますし、引き続きペナルティーマネジメントのところはやっていきたいと思います。BKでいえばサインのチョイスだったりがまだまだ課題なのかなと思いますし、FWは前には一人一人出られていますけどまだまだブレイクダウンのところでもっとクリーンボールを出さなければいけないと思うので、勝ちはしましたけどそこから修正点を見つけて修正していかないといけないと思います。まず来週帝京ジュニアがあるので、そこに向けてチーム全体でまた取り組んでいきます。帝京ジュニアに向けて取り組むことがまた成蹊戦に対する準備にもなると思うので、そこはしっかり一つ一つの試合に目を向けてやっていければいいかなと思います」

右プロップ祝原涼介(情コミ3=桐蔭学園)
「前日のアップはそんなに良くなかったですが、今日のアップは今年一番良いくらい集中して精度高くできました。筑波は近場でファイトしてくるということは分かっていたしFWは最初から前に出ようと言われ続けていたので、差し込まれる部分はありましたが近場でFWで取り切れるところがあったのでよかったです。筑波のタックルの低さとかファイトしている気持ちはリスペクトできる部分がありました。試合を通して悪いスクラムがあると駄目だと思うので、最初から良いスクラムが組めるように準備していきたいです。BKが前半そんなに良くないと言っていましたが後半取り返してくれたので、BKが勢いに乗ってくれたら良い展開に持っていけると思います。FWは前半リアクションが悪い部分がありました。ゴール前はできているので中盤でのブレイクダウンの質を上げていきたいです。相手どうこうよりFWで圧倒してBKで展開してトライを取るところを、今日のレビューを見ながらスキルを上げて次もやっていきたいです」

左フランカー前田剛(営4=報徳学園)
「試合を通じてタフなゲームでした。前半FWがしっかりとフィジカルファイトして、終了間際にトライも取れて。後半始まってすぐ筑波の足が止まっていると分かったので、どんどんボールを動かすことができました。ラストワンプレーも自分のブレイクダウンの所でターンオーバーできたので、そこは良かったと思います。ラグビーシーズンが始まったわけですけど、どこのチームを見ても力の差が大きく開いていない限り均衡した試合というのが多いです。今日も前半を同点で折り返す形になってしまいましたけど、誰もパニックにはなっていなかったと思います。去年だったらゴール前まで行ったときに取り切る力がなかったのですが、今はその力が出てきています。練習中からABチームでケンカになるくらいファイトし合ってやっているところなので、そこは絶対トライを取るというプライドを持ってやっていました。筑波のディフェンスに対しては、前半の最初で裏のプレーを使ってしまうと相手も対応してくるので、相手が上がってくるのに対してあえて真っ向勝負で体をぶつけて、ディフェンスを前半で寄らしておいて。後半、当ててくるように相手のディフェンスをコントロールしたという感じです。最初にボディーブローを打って後半勝負で、前半はロースコアになるだろうなという話は試合前からしていました。チームとしては良いタックルが起きた時に、みんなで相手のターンオーバーを狙うというところを意識しています。青学戦でもそれで数本ターンオーバーできたので、誰かが良いタックルをしたときのリアクションという部分は上がっていると思います。筑波のスクラムはどちらかというと前の5人で組んでバックローは参加しないという形で慶応戦では押されていたのですが、やはり明治のスクラムに対策してきて8人でしっかり押してきたので、思ったよりドミネートはできませんでした。(ラインアウトのストラクチャーからの失点)自分が内に攻めたのですが、その時にスタンドの松尾とコミュニケーションが取れていなくて反応が一歩遅れてしまいました。前半ロースコアになると分かっていたとはいえ、BKのミスの多さだったり、あそこまで苦しい戦いになるゲームではなかったです。特にキックオフから2本取られてしまったので、そこの自分たちのコミュニケーションミスは減らしていかないといけないですね。個人的にはもう少しボールを持ってアタックしたかったのですが、今日はサポートプレーとかディフェンスの部分で体を張れました。もともとナンバーエイトをやっていたこともあって、アタック面でもチームから期待されていると思うので、もっと良い所でボールをもらって突破していきたいです。去年は50分とか60分とかで交代していたのですが、4年生になるにあたってそれでは駄目だなと思って80分間戦える体というのを春からずっとつくってきたので、そこが今生きてきているかなと思います。あとは、ボールを持ってその後どうするかというのを去年はすごく考えていたのですが、あまりそういうタイプのプレーヤーでもなくて。ボールを持ったときはもちろん大事ですけど、持っていない時の動きとかブレイクダウンワーク、アジリティーの部分とかを幅広くこなせるように心掛けています。今後、全員がラグビーを第一に考えて、全てラグビーに捧げるという思いがもっと大事になります。下級生は疲れてくるとそういう意識がなくなってしまうので、そこは4年生が中心になって引っ張っていきたいです。今年の4年生はABCD関係なく引っ張っていける選手が多いので、そこが今年の明治の強みですね。1年生もAチームで出て遜色ないプレーをしているので、23人に入るのも本当に層が厚くて誰が出てもおかしくない状況です。練習と違って観客もいてコミュニケーションも取りづらくなる中で、どれだけ質の高いコミュニケーションを取れるかというのがやはり大事になります。次は成蹊大戦ですけど、相手がどうこうとか関係なく青学戦同様、明治のラグビーを80分間やり切ることが一番だと思うのでスタンダードを高くやっていきたいです」

右フランカー井上遼(政経3=報徳学園)
「対抗戦最初のヤマ場ということで、良い緊張感を持って試合前アップできました。失点の部分は簡単なところだったのですが、得点のところはしっかり崩してFWが体を当てて得点できたので、これからの自信になりました。FWは一対一でしっかり前に進めていました。前半は22メートル内に入るとあたふたしてしまいましたが、みんなでしっかり前に出ようと意識したのでスコアにつながりました。筑波の激しいディフェンスでなかなか突破できない部分もありましたが、しっかり一対一のところで前に進めたのでよかったです。明治がしっかりコミュニケーションを取っていたので筑波に大きくゲインされることはなかったので、良いディフェンスができました。前半はFWでゲインしていたので、後半はFWとBKが連携して外にボールを運んでいこうとしました。後半はうまいことそれがはまったのではないかなと思います。ゴール前でスクラムを組む機会が何回かあったのですが、筑波の8人で押すスクラムをなかなか押すことができなかったので、修正していきたいです。ブレイクダウンではペナルティーが1個あったのですが、激しくボールキープできたし何回もターンオーバーできたのでよかったです。対抗戦はずっと負けられない戦いが続くので油断せずに圧倒していきたいです」

ナンバーエイト坂和樹(政経2=明大中野八王子)
「今日の試合は一つのヤマ場だったので、勝てたことはほっとしています。前半から圧倒できるとは最初から思っていなくて、拮抗(きっこう)した試合になると思っていました。前半のラストプレーで同点に追いつけたのは、明治の強みのFWが出た場面でした。FWは体を張り続けられました。前半のBKのミスはFWがカバーできたと思います。キックチャージで取られたトライなどはいらない失点なので、再びそのようなことが起きないように修正して次の試合に臨みたいです。FWは体を張ればスコアできるというのがあるし、BKにも良い球を供給できればラインブレークしてスコアできるという自信があります。今年の明治はスコアに対する自信があります。今日の試合でいえば前半はFWがスコアして後半はBKのスコアだったので、自信が表れたと思います。ディフェンスもアグレッシブなディフェンスができて、チームとしての今週のスローガンもプレーハード、プレータフというのを掲げていたので、ハードワークができました。ディフェンスの成果が表れた試合でもありました。個人的にはボールタッチの回数も増えてボールキャリーもいけたのですが、受けてしまった部分があってもっとボールキャリーの精度を高めていきたいと思います。チームとしてはFWとBKの連携を高めていきたいです。日本一を目指している以上、今日は通過点です。そこを超えたことはしっかり評価して、次の成蹊大戦は相手を圧倒するイメージで試合に臨めればいいと思います」

スクラムハーフ福田健太(法3=茗渓学園)
「筑波大も力をつけてきているチームなのでタフな試合になることは最初から予想はできていました。トライしてからのキックチャージは予想外の展開でしたが焦りは全くなかったです。最後のトライはゴール前でスクラム選択して3点というのもあったのですがそこをトライ取りにいってやっぱり絶対に同点で終わりたかったので取れなかったら苦しかったと思います。前半に悪いイメージを持たないたみに重要なトライでした。FWはしっかり練習の成果を発揮してくれました。ハーフタイムも特に焦りとかはなかったので後半BKで散らしてトライ取りにいこうという話はしました。相手のディフェンスも逆を突かれて空いていたので自分でもいけると思ったらどんどん前に出て行きました。フィットネスの部分も筑波はどんどん落ちていったのですが明治は全然落ちませんでした。そこは勝因の一つだと思います。筑波大のFWはそんなに走れるわけではなかったので背走させるようなキックで相手を戻してどんどん体力を削っていこうと考えていました。対帝京として考えた場合だと4トライ取られてしまうっていうのは大きいと思いますのでディフェンスのところはまだまだ改善するところがあります。練習からもう一回気を引き締めて頑張っていきたいです」

スタンドオフ松尾将太郎(商3=東福岡)
「前半は競った試合展開になる、想定外のことが起きるということを想定していたのですが、FWが本当によく我慢してくれましたし、最後もトライを取ってくれて同点で折り返すことができました。そこから後半、相手もFWを当てていた分疲れていたので、BK中心に外に展開して空いたスペースに良い形で持っていけたと思います。前半は自分のコミュニケーションが取れていなくて、1本目のトライもキックチャージのところで取られてしまいました。今日の失点はコミュニケーションのミスだったり、ファンダメンタルのミスだったりが要因としては大きいのですが、そこは自分たちの中で解消できる部分でもあるので今後しっかりと修正していきます。筑波のディフェンスはしっかり整備されていて、自分たちも少し裏に逃げてしまったところがあったのですがFWが縦に縦に行ってくれました。対抗戦の最初のヤマ場ということでみんな集中していましたし「プレーハード・プレータフ」というテーマの通り、筑波よりもタフに80分間やり切れたことが勝因だと思います。後半で最後あそこまで点差を開けたというのはチームとしても良かった点なのですが、帝京を倒すには4トライ取られていては厳しいのでそこは今後の課題ですね。また2週間空きますけどもう一度ファンダメンタル、基本のところとコミュニケーションをしっかり確認し直して臨みたいと思います」

左センター梶村祐介(政経4=報徳学園)
「前半はBKのコミュニケーション不足が原因でFWがファイトしていてもボールを手放してしまったり、キックチャージをされてしまったりと一人一人の基本的なミスです。そこはBKで修正していく課題だと思います。ただFWでスコアできたというのはFWの自信になったと思いますし、前半最後にトライできて追いついたことは後半で点差を突き放すきっかけになったと思います。筑波もブレイクダウンにこだわっているチームなので前半は全力でくると思っていましたが、外側から被ってきたり今までとは違うディフェンスをしてきました。自分自身マークされる中でもゲインラインを何回か切れましたし、鈴木選手にも仕事をさせないくらいチームでマークできました。前半戦を終えて話したことは、BKはスペースを見つけてボールを運んでいこうということと、どの場面においても厳しい選択ができるようにテーマであるプレータフ・プレーハードを思い出そうという話をしました。後半は日々厳しい練習をしてきた中であのような展開ラグビーができたというのは自分たちの自信になりました。負けなかったことが一番ですが、次の成蹊大戦に向けて勝って反省できるのは良いことだと思います。個人的には僕がパスをしっかりすればトライを取れたシーンもあったので、良いところは自信にして反省すべき点は修正していきます。石川も1年生で初めて対抗戦に出てプレッシャーもあったと思いますが、しっかりパフォーマンスしてくれたので信頼できる選手だと思います。後半はフレッシュな選手が入ってきて、前半メンバー以上のパフォーマンスをしてくれたと思います。全体としてもコンタクトとフィットネスは80分間を通してできたと思います。ただ、最後に自分たちが流れに乗っている中でトライを取られてしまったことでまた一つ課題が出たのでこの結果で満足する選手は誰一人いないと思うので、次の試合に向けて一つ一つ課題を潰していきます。ペナルティーはブレイクダウン周りとラインオフサイドは厳しく練習からしていました。結果、相手の得意なラインアウトを潰せたと思います。今日は筑波大に大差を付けて勝ったことは自信になった一方で、ディフェンスや最初の試合の入りに課題が出たので一つ一つクリアにして成長した姿を次戦で見せたいです」

右センター鶴田馨(営4=筑紫)
「タフなゲームになると思っていたので、前半にFWが頑張ってくれて後半に突き放すことができました。FWが頑張ってくれながらも、自分たちBKはスペースを見つけて後半にアタックするかたちを見つけました。前半はどっちも元気なので、後半に動けるかがキーポイントでしたのでそれが筑波よりも上にいけました。筑波はラインアウト、セットプレーからのアタックを得意としていたのでノーペナルティーを意識して、キーマンの12番を封じました。前半の失点も自分たちのミスなので崩されたという感じはしなかったです。ただそういったミスが帝京などになるとつけ込まれてしまうので、集中力の問題です。そういった軽いプレーが勝負を分からなくしてしまうので練習から気をつけます。前半最後はお互いに疲れている中で練習通りのアタックができていたので、気持ちが優ったいいプレーでした。後半は自分だけでなくBK全員が周りが見えていました。前半の反省を踏まえて行動できたので結果につながりました。(ペナルティーが少なかったが)レフリーが取りやすい人だと前から分かっていたので、練習中からディフェンスのペナルティーだけは気をつけようと練習していたので理解して試合に臨めました(個人的に)ディフェンスはもっとできたかなと思います。筑波がやってくることも分かっていたので。80分自分のプレーができたので良かったです」

右ウイング宮嵜永也(営3=長崎北陽台)
「前半少し筑波のプレッシャーとかにやられて明治もうまくアタックできずに我慢する時間が続いたのですが、FWがどんどん前に出てスコアをイーブンに持っていってくれたので前半は良い形で終われました。それで後半また切り替えてBKが今度FWを助けようと話をして、良い形で外に展開したり相手のスペースを見てアタックができていたので、後半立て直しができてとても良いゲームができたと思います。強いディフェンスに対してのダイレクトダイレクトで前で当てることと、途中で蹴ったりして相手にボールを渡すというシーンがあったので、そこでボールを離さず継続すればスコアまでいけるので継続しようというのは話していました。個人個人の細かいコミュニケーションミスで前半はトライまで持っていかれてしまいましたが、それを引きずらずに切り替えていこうというのをずっとみんな言っていて、責めるのではなく切り替えよう切り替えようというふうに言い合って立て直すことができたのではないかと思います。ミスが起きた後のリアクションだったり足が止まって相手より一歩遅くなったりしていたのですが、ミスは絶対に起こるものなのでそのミスに対するリアクションというのが前半筑波に劣っていたので、そこをもっと改善してリアクションを早くしてまたボールをキープするだとかディフェンスでしっかり止めるというのを意識して次改善していきたいと思います。後半になって足が止まった筑波に対して明治は走り続けて相手より走って走って前に出てという勢いがあったので、その勢いを殺すことなくミスもなくアタックを継続することができたし、ペナルティーもなくてマイボールの時間が多かったので、それがやっぱり得点がたくさん入った要因になると思います。今回レフリーの傾向としてディフェンスとかブレイクダウンの周辺でペナルティーを取られるという傾向があるというのを試合前から話していたので、外から少し出たらもっと下がってとかノーオフサイドとか声を掛けていたので、そういうコミュニケーションだったり前々からの準備でペナルティーの数を少なくできたのかなと思います。次の成蹊は相手に合わせることなく明治のスタンダードを高い位置でラグビーをするということと、また次の慶応とかに向けてつなげられるゲームができるようにやっていきたいです」

箸本龍雅(商1=東福岡)
「前半競った試合で先輩方が体を張ってやってくれたおかげで、後半では僕たちがやりやすかったです。後半に入った選手が良かったというのではなくて、前半の先輩方が近場で相手にダメージを与えてくれたので感謝していますし、次に僕が先発で出場するときにはダメージを与えられるように頑張ります。(後半には