
秋季リーグ後半戦 日体大にストレート負け/秋季関東大学1部リーグ
痛い敗北だ。今試合の相手は、レシーブ力と攻撃力を兼ね備えた日体大。こちらのレセプションの崩れが敗因となった。試合を通して加藤寛樹主将(政経4=創造学園)、池田颯太(営1=創造学園)の活躍で得点を重ねるものの、攻撃がかみ合わない場面も見られた。結果、流れに乗り切れず0─3でストレートで敗北した。
<スターティングメンバー>(ローテーション)
WS鎌田佳朗(法2=東亜学園)、MB松田海飛(文1=愛工大名電)、WS池田、WS加藤、MB佐伯大輝(政経4=新田)、S鈴木浩大(政経2=山形中央)、Li小川智大(政経3=川崎橘)
「敗因はレセプション」(加藤)。サーブレシーブから攻撃を組み立てられず、序盤から守りに入ってしまった。第1セット、今季のリーグ戦通して好調の池田、主将の加藤を筆頭に、着実に得点を重ねていく。6─7、加藤が強烈なジャンプサーブで相手を崩すと、明大側コートにチャンスボールが返る。それを佐伯がBクイックで決め、7─7の同点に追いついた。しかし流れが続かなかった。相手サーブミスでの得点がありながらも、攻め切ることができずにリードを奪われる。20─22、乱れたレセプションをダイレクトで叩き込まれ20─23。最後は加藤のスパイクがアウトになり、22─25でこのセットを落とした。第2セットは中盤までシーソーゲームを展開するが、20─21から4連続得点を決められ、あっけなく献上。後がなくなった。
流れをつかみきれなかった。第3セットの立ち上がり、小川の二段トスを池田がライトから決める。さらに加藤がレフトから巧妙にブロックアウトを取り加点。しかし好プレーがありながらも、勝ち切ることができず。25─27と終盤までもつれたが、結果0─3で敗北。試合前、選手たちは「勝てる相手」と言っていただけに、悔しさの残る結果となった。
次戦の相手は、2部から1部に昇格した駒大。エースの戸嵜など、力強いスパイクを得意とする選手を擁している。「自分たちが守ったら負けてしまう」(加藤)。攻めの気持ちを忘れずに果敢に立ち向かう。
[杉江夏海]
試合後のコメント
岡崎監督
「(今日の試合は)総括すれば波に乗り切れなかった試合だったなと思います。単純なミスをこっちがしたという感じです。サーブレシーブもそうですし、あとは簡単なチャンスボールを相手にダイレクトで決められたり、サーブミスがあったり。すごい情けない試合だったなと思います。日体は負ける相手じゃないと思います。3─0で勝てるし、今日だったら20点とられない相手でした。だからうちが勝手に自滅して、流れに乗れず、ただそれだけだと思います。地力ではうちが勝ってると思います。チームとしてみたら、やっぱり日体のほうができているんですよ。個人でみると、うちのほうが全然いいと思いますよ。けれど彼らがそれに甘んじているのかなという感じです。明治は昔からそうなんですけど、相手を見てしまうんですよ。相手がしてきた攻撃に対して、対策をするんです。受け身なんです。だからこっちから攻めていけば、相手がやりたいことをやられないんですよ。負けた時って、選手が『やりたいことを相手に先にやられた』っていうじゃないですか。馬鹿野郎ですよ。何十回何百回あなたたちは繰り返すのかと。成長がないです。ずっと止まっています。勝ちたい気持ちが見えないです。本当は、1セット目1本目の鎌田のレシーブのミスから、座ってお前ら頑張ってねってやりたかったですね。(現状打破の考えは選手にないんですか)考えがそもそもないと思います。学生は自分たちの都合のいいところだけ自主性を主張します。本来なら監督がガミガミ言って、こうしなさいああしなさいっていうがんじがらめなところを、今オープンにさせているんですよ。だからやりたいことが、いくらでもやれるような環境をいくらでも提供しているんです。例えばレシーブ練習一つ取って、この練習がなにに役立つのか、どうしたらうまくなるのか、どのように相手の攻撃パターンに適応しようかっていう考えを彼らは持たずに、ただ来たボールをあげるだけなんです。今日なんかは、1年生の時に比べてサーブのスピードに慣れてたまたまあがることもあったんでしょうけど、成長はめちゃくちゃ遅いと思います。いくらでも、こうやれああやれとは言えるんです。でもいったところでやるのは彼らです。僕たちOBを単に敬えといっているのではなく、むしろ、戦術や経験を聞くために使っていいと思うんですよね。けれどそういうと『ぼくらでかんがえてやりますんで』と言われます。めんどくさいんですかね。余計なことを増やしたくない、面倒くさいがために彼らはここぞとばかりに自主性というのを主張するんです。でもそれで勝てる相手に負けています。駒澤ははまると怖いチームですが、地力では勝っているので勝たなきゃいけないと思います」
加藤
「敗因はレセプションですね。そんなにジャンプサーブは強くなかったんですけれども、僕らが空回りしたというか、あんまり本調子ではなかったかなと思いました。(今日の対策)トスが高いので、ブロックをそんなに意識してはいなくて、ブロックレシーブでどうにかしていかないといけないのですが、あまり上がっていませんでした。(相手の堅い下の守りについて)日体大なので拾い負けしたら普通に負けます。こちらがレシーブができなければこんな結果になってもおかしくはないと思います。(途中競るセットもあったが、どのような点がセットカウント3ー0という結果につながったか)不安定さとレシーブですね。(明日の駒大戦について)駒沢自体をそんな見てはいないですが、ムードがいいチームなので自分たちが守ったら負けてしまうと思いますし、逆に自分たちが挑戦者の気持ちでやらないと勝てないと思います」
佐伯
「今日から後半戦になるのですが、勝てる相手だから勝とうという雰囲気が出ていて、自分たちが上位の相手に勝つ時の挑戦者のような雰囲気がありませんでした。逆に守りの形から入って相手にやりたいことをやられて、自分たちはやりたいことができずみたいな不完全燃焼のような感じでした。(高梨対策)強いのは分かってはいました。今日も勝負どころでは結構打たれたのですが、対応自体は悪くなかったのではないかなと思いました。でも高梨君ばかり見てクイックを疎かにして決められる方が向こうの思うつぼなので決められてもあまり動じないようにしました。(相手のクイックについて)一人時間差があるのは分かっていたので、リードブロックで対応しようと思っていたのですが所々使いどころで使われて向こうはやりやすい展開だったのかなと思いました。(自身の速攻は)ちょっと合わないのが、ラリー中2、3本あったのでそういうところを合わせていけたらと思います。(速攻は)チームも乗りやすいと思いますし、そういうところで決められないからチームとして乗り切れない部分もあると思うので、クイックもブロックもしっかりと見直したいと思います。(明日は駒大だが)すごい人は飛んでも届かないので、決められて悔やむよりは、逆にきれいに決められた方が気持ちいいのでそれはそれで切り換えていきたいと思います。エースが下がって取れる時に取り、自分たちの弱いところを早く回して強いところでブレークするという展開ができればいいと思います」
小川
「敗因は自分の隣で崩れた鎌田です。(レセプションについて)鎌田が崩れていて自分がそこをカバーしないといけないのですが、自分も一本勝負どころで相手にサーブレシーブを返してしまったので、そこは自分が崩れてはいけないですし詰めないといけない部分だと思いました。(相手のスパイクレシーブ対策)普段通り自分の方を開けて自分が拾うという形だったのですが、相手の力量が上回っていたので上から打たれたり、ブロックを使われたりしたので、そこは日体大の強さであるレシーブからの展開にうまくはめられたので、見習わないといけないなという部分でした。(今日はセット終盤まで競ることが多かったが、どんな点が勝敗を分けたか)ライトレシーブです。鎌田のセンターレシーブは上がっていたので、サーブレシーブはそんなに良くはなかったですが、あとはライトレシーブが強化されればかなりいい展開になっていたのではないかなと思います。全カレが勝負だと思っているので、秋リーグあと6試合位ありますけれども、全カレにむけて試合をどんどんこなしていきたいと思います。(明日は駒大だが)速いバレーで、一人エースがいるのでサーブレシーブの感覚をもう一回整えて、自分たちの攻撃を普通にやれば通用するので、相手の攻撃にどう対応するかを後ろから伝えていきたいと思います」
鎌田
「自分のカットが返らなかったのが一番の敗因だと思います。リーグ戦を見ていても自分のカットが返っていれば勝っているので、良くも悪くも自分のカットが良ければ勝つし、そういうポジションなので明日はしっかりと返していきたいです。(相手のブロック)自分がやった中では一番打ちやすかったです。ブロックがそんなにいいわけではなかったので、それこそもっとキャッチが返っていれば簡単に勝った相手だと思います。(相手のフロアディフェンスについて)もっと上げてくるかなと思ったのですが、思ったよりは上がっていないなというイメージだったので、自分もこんなに決まるとは思っていませんでした。いいとは思いますが、思ったほどではなかったです。(明治のフロアディフェンスは)フェイントが多かったので、それはしっかり拾おうと話していたのですが、大事なところで拾えませんでした。あと相手がどう打ってくるかは分かっていたのですが、それに対応する取り方ができませんでした。例えば巻いてくるボールに対して、追って取ったら逃げていって取れないし、それを内側に抜いて拾うというのができませんでした。(高梨について)それこそ巻いて打ってくるので、レシーブはわりと拾えたと思います。ブロックも前衛の時は上から打たれて仕方ないと思いました。サーブも良くて、ああやって高いトスを打ってくる人がいたらこちらとしても嫌だなというのはありました。(明日は駒大だが)まずはキャッチを返すこと。あと一枚エースがいるので、そこに決められるときつくなるのでうまくストレスをかけて、キャッチから真ん中を使っていけばと思います。速い攻撃もあるので、それに対するブロックの対応ができたらいいと思います」
鈴木
「自分のトスがすごく悪かったです。敗因は自分のトスのせいです。(レセプションについては)返ってきてはいますが、やはり自分のトスが悪かったです。(どういった点が駄目だったか)サイドのトスがブレブレという点とトスが付けずに浮いてしまいました。あと池田へのトスが駄目でした。(池田選手から言われたことは)『浩大さん持ってきてください』としか言われていません。それで持っていったのですが、トスが悪かったので情けないなと思いました。(終盤まで競っていたがどのような点が差を分けたか)俺のトスミスです。(日体大の守備について)守備は普通でした。(明日は勢いのある駒大だが)駒沢は強いチームなので、しっかりと下に見ないでチャレンジャーの気持ちを持って戦います」
関連記事
RELATED ENTRIES