
サイド陣躍動! 春王者の東海大をストレートで破る/秋季関東大学1部リーグ戦
<スターティングメンバー>(ローテーション)
WS鎌田佳朗(法2=東亜学園)、MB松田海飛(文1=愛工大名電)、WS池田颯太(営1=創造学園)、WS加藤、MB佐伯大輝(政経4=新田)、S鈴木浩大(政経2=山形中央)、Li小川智大(政経3=川崎橘)
主将がチームに勢いをもたらした。第1セットは13―15とリードされる中、加藤がバックアタックを連続で決めて同点に。終盤は互いにサイドアウトを取り合う。すると21―21の場面で、加藤のバックアタックと相手のスパイクミスで待望の連続得点。そのまま東海大を振り切り、25-23で第1セットを先取した。2セット目も13―16と再びリードされる苦しい展開。しかし18-19と点差を詰め、加藤が相手レシーブを弾く強烈なサービスエースを決める。「加藤がすごく頑張ってくれた」(岡崎吉輝監督)。このプレーで流れが一気に明大へ。相手のミスで先にセットポイントに到達すると、最後は池田がフェイントを決めて第2セットも奪取。勢いそのままに第3セットも東海大を圧倒し、ストレート勝ちで東日本大学選手権の雪辱を晴らした。
守備陣の活躍が勝利につながった。「キャッチが良く、トスが上げやすかった」(鈴木)。課題だったサーブレシーブが今試合では安定。特に第1セット終盤は相手に連続得点を許さない理想的な試合運びができた。「自分にくることはわかっていたから、思い切っていった」(鎌田)と安定したレシーブを連発し、攻撃につなげた。小川ともにサーブレシーブの中心を担う鎌田。今後の試合も鎌田のサーブレシーブの安定感が勝敗を左右する。
応援が力になった。主務の吾妻卓郎(商4=山形南)の尽力で応援団が駆けつけ、今年初めて応援団がいる中での試合に臨んだ。「応援団のおかげで勝てた」(岡崎監督)と東海大撃破の一つの要因となった。
もう1戦も落とせない。筑波大、東海大を撃破したものの、すでに3敗を喫している明大。上位進出のためには1試合も負けられない。次戦は堅実な守備を誇り、決定力のある大エース高梨(日体大)擁する日体大。「1発では決めさせてくれないと思う」(松田)。いかに長いラリーを我慢し続けることができるかが重要だ。「挑戦者の気持ちで」(佐伯)。残り試合を全勝で終え、上位進出を目指す。
[大西健太]
試合後のコメント
岡崎監督
「(今日の勝因は)本当に応援団のお陰というか、本気で応援してくれる人たちに対して恥ずかしい試合を見せてはならないという心構えというのが試合前から感じ取れました。やはり試合中もすごく元気に走り回っていたので、これはいけるなと感じました。(プレー面では)相手が高さを武器に、少し単調な攻撃だったので序盤の1セット目ですね。そこだけ焦っていましたけど相手の流れが分かってきたら、もう負けないなという感じだったので、すぐ学生が対応を取ってくれて良かったなと思います。(前の試合はレセプションが乱れたが今回は)昨日との比較であれば良くはなっているのですが、明治の目指しているバレーをやるには不十分で、まだ30パーセントから40パーセントのレセプションしか返っていないかなと思っています。(サイドアウトについて)加藤もすごく頑張ってくれて、夏合宿や筑波大戦の加藤が出てくれたかなと。やはり彼はゾーンに入るとすごく頑張ってくれるので、後はそれを周りが盛り上げてくれるし周りのみんなも加藤につられて調子が良くなってスパイクが決まっていたし、相乗効果ですね。(ブロックについて)悪くはないと思います。明治は小さいので、ブロックは高さのある東海さんに対しては止められるとははなから思ってはいないですし、本当に空いたコースに東海が打ってくれれば、そこにレシーブが待っているので。小川は日本一うまいと思うので、彼に打ってくれれば、打球のスピードを考えても拾ってくれると思っていました。うまくその策にはまってくれたという感じですね。(上位校との3連戦を1勝2敗で終えたが)結果論ですが、もっと勝てたのではというのが正直な感想です。やはり負けている試合は声が出ていなくて、元気もないし、走り回らないというのがあるので、今日とか筑波の試合とかもう一回振り返れば必ずターニングポイントになっている試合なので、それができれば多分普通に全勝できると思うんですよね。やるのはお前らだから、とにかく攻めて守りに入るなと学生には言ってあります。(来週の日体大について)あそこはレシーブがいいのと大エース(高梨)が一人いるのですが、高梨を攻略するのは明治のブロックでは難しいと思います。したがって端的な戦略でいくと高梨を捨ててでも他のメンバーにボールを集中させて得点を重ねていくというのが、一番勝ちに近い方法かなと思っています。特に20番の仲本はフェイントが多いのでフェイントの守備がしっかりできれば問題はないかなというように思っています。(その後は春の下位チームや入替戦を勝ち上がってきた勢いのあるチームと対戦するが)そちらの方が正直やりづらいです。駒澤も慶応もすごくいいチームですし、下から上がってきたので勢いがありますね。その勢いに最初からやられると、バレーはずるずるいくスポーツなのでその勢いをいかに相手に渡さないかという点が勝敗のカギになるかなというように思っています」
加藤
「(今日の試合は)奇跡ですね。勝因はサーブレシーブが返っていたことだなと思います。よく我慢して返し続けてくれたなと。(今日はサイドアウトが切れたが)よく僕らは攻撃詰まると駄目になるので。今日は、100点じゃないですけど(鎌田)佳朗(のレセプション)は良かったと思います。(昨日のミーティングでは)負けたのはもう仕方なかったし、力の差を感じて落ち込む部分もあったので、とりあえず反省というよりは次の東海の話ばっかりしていました。相手のトスが高かったので、ライトは1枚置いておいて、2枚リードにしたのが成功しました。クイック、ライトで攻撃を展開していくと相手ブロックが張りづらいかなと思っていて、それもはまったかなと思います。強いところ相手でも、相手がどうこうというよりか、自分たちが自分たちのバレーができれば勝てるってことがよくわかりました。相手に対して気持ちが受けちゃったりするのは、直していかなければならないなと思います。いい感じで今日も勝てたので、課題点だけ修正して臨みたいと思います」
佐伯
「ストレートで勝つとあまり予想していなかったので、勝つならフルセットだと思っていましたけど、1セット目はリードする展開で頑張って粘れていたので、そういうところが良かったです。(勝因は)サーブレシーブです。(自身のプレーは)スパイクの打数はあまりなかったですけど、良かったです。ブロックがワンタッチとれると思ったいり、シャットできると思ったボールを相手に決められることが多かったので、今週いっぱいでなくしていきたいです。(ブロックは)途中からクイックをあまり使ってこず、両サイドだったので、レフトの23番に決められていたので、あの子のクロスをなくそうとして飛びましたけど、うまいワンタッチがとれなかったので直したかったです。(チームの雰囲気は)昨日まで1勝3敗でしたけど、2勝3敗になったので、前向きにいけていると思います。上位チームと当たっているので、こういう結果になるのは覚悟していましたし、最悪今日負けていたら1勝4敗になっていたので良かったと思います。(この2勝は)勝つなら試合をよくしていた中大だと思っていましたけど、筑波に勝てたのは自分たちの中でも大きいです。(意気込み)相手の順位も下がってきますけど、そういった相手に挑戦者としていけるのかを意識して頑張りたいです」
小川
「(今日の勝因)東海はすごい相性が良かったので、うまく自分たちのバレーがはまりました。昨日中大戦で自分たちがやりたいことが出来ずに雰囲気も落ちていたのですが、それを立て直すことができたので良かったと思います。負ける試合はレフトの鎌田が崩れるのですが、今日はいい動きをしていたのでそれで勝てたのかなと思います。(東海大の対策)ブロックを全部ライト側締めるようにして自分の方に打たせるという作戦で行きました。そのボールはそこそこ拾えたので上手くいったと言えます。(個人の調子)リーグに合わせて上げてこれているので良いと思います。(チーム全体の調子)春リーグと比べてかなりいいゲームが出来ていますし、雰囲気もいいので続けていきたいです。1年生の松田や池田、2年の鎌田が声を出してくれて、盛り上げてくれているのでいい雰囲気が維持できているのだと思います。(今日の試合の課題)東海相手の対策はほぼ90%できたのですが、相手が何か攻撃を変えてきた時の対応力という面で見直していきたいです。(秋リーグ後半戦への抱負)上位チームと対戦して2勝3敗、本当は勝ち越して終わりたかったのですが残り全部勝つ気持ちで、下位チームだからという気持ちで気を抜かないで自分たちのバレーを存分に発揮していきたいと思います」
鎌田
「(今日の勝因)今日応援団が来てくれたのでそれが良かったのと、昨日の試合の様に一度崩れたら立て直せないことが多いのですが、それが立て直せたのが大きかったです。加藤さんや池田がしっかり決めきれたのも良かったと思います。気持ちの部分とか雰囲気が落ちてしまってそのまま引きずってプレーに影響してしまうのが春の明大だったのですが、今日は周りが鼓舞してくれたり、精神的に強気に臨めたのが良かったと思います。応援団効果はかなり大きいです。(個人の調子)我慢しきれたのが良かったですしポイント取られた後も上手く立て直せたので良かったです。またディグも調子良かったので自分の仕事をしっかりとこなせたと思います。ただもう少しスパイク決めきれる場面もあったのかと思います。(チーム全体の調子)すごく良かったと思います。ブロックも出ていましたしスパイクも打ち切れていたので、うちの勝ちパターンというか競って抜けて勝つという試合運びを出来ました。(レセプションについて)昨日良くなかったので気持ちを切り替えて望みました。全部自分のところに来るってことは分かっていたのでドンと来いという気持ちで挑めました。(今日の試合の成果)ブロックが良かったことです。ブロックが決まればその分ブレークできるチャンスも増えますし勢いも乗れます。その辺が昨日と違って一つ成果になると思います。(今日の試合の課題)サーブミスがいらない所で出てしまいました。ここから行くぞという場面で雰囲気を壊してしまったところがあったので。あとスパイクをもっと決め切れれば良かったと思います。(昨日からの変更点)そんな練習をするような時間もないので動きの面ではほとんど変えていません。朝からしっかり気持ち作ったメンタルでしっかりと持っていけました。(秋リーグ後半戦への抱負)残り6試合なのですべてしっかり取りきって、前半強豪としっかり戦えて後半勝てない相手でもないので、全勝目指して行きたいです。個人的にはスパイク打ち切って粘り負けないようやって行きたいです」
鈴木
「クイックとライトを多めにいこうと思っていたのですが、最初ライトを上げていたらクイックに相手ブロッカーが張っていたので、あまりクイックは上げられなかったですけれども要所でクイックを上げていこうかなと思っていました。(途中からパイプも使ったが)やはりエースのパイプが一番強いので、ブレークをするにはパイプが必要不可欠なので。(1セット目はサイドアウト率が高かったが)サイドアウト率が高いということはキャッチが良かったということですね。自分も上げやすく、いい流れでバレーができていたということだと思います。(格上の東海大に勝った要因は)強気でバレーができたことです。技術面とかはそこまで変わっていません。自分たちがやるべきことが昨日とこの前の試合ではできていなかったが、今日はしっかりと先行もできて、サーブとかも攻められていい流れでバレーができたので勝てたのかなと思います。(ツーアタックについて)閃きのツーがポイントです。上げようと思ったのですがツーして欲しいみたいなキャッチが来るんです。その時にスッと。まぁ結果がすべてです。(一枚ブロックも決まったがブロックについて)それは奇跡です。(センターとの連携は)悪くなかったと思いますよ。そういうセンターとあっていたのも良かったのではないかと思います。(現在2勝3敗で来週は日体大と試合で、その後は下位チームや入替戦を勝ち上がってきた勢いのあるチームとの戦いとなるが)日体大にしっかりと勝ったはずみを付けたいと思います。下位チームと決めつけてはいけないです。1部のチームは1部のチーム。去年も下位チームと決めつけて足をすくわれているので、常にチャレンジャーの気持ちで勝負に挑みたいと思います」
松田
「3連戦強豪が続いたのですがそこで一つ取ることが出来たというのはとても大きいと思います。(今日の勝因)サイドアウトをしっかり取れていたというのと、こっちから攻めていけたというのは良かったと思います。(個人の調子)スパイクは相手がコミットでついてきたのであまり出せなかったのですが、上がってきた時は決めきれたのでそこは良かったと思います。またブロックもいい所で止められたので調子は良かったです。(チーム全体の調子)全体的に見ても良かったです。昨日はやられてしまった後チームが沈んでしまったのですが、今日は攻めの姿勢に転じられて雰囲気も上がっていったので、そういう精神的な部分が多かったと思います。応援団効果もかなりありました。(今日の試合の成果)ブロックはコミットであまりいかずリードで跳んだのですが、そこで付いていけてレフトも抑えられていましたしバックライトも対応出来ていたので良かったかなと思います。(今日の試合の課題)レシーブやサーブなど細かいところでのミスがあったので、それで流れを切ってしまうのももったいないのでその部分を修正していきたいです。(東海大対策)特にせずとにかくサイドアウトという気持ちで行きました。昨日も自分たちの問題だという話になりました。ミーティングでもその話が多かったです。しっかりサーブカットで我慢して、という話でした。(秋リーグ後半戦への抱負)実力的には今回の3連戦の相手に比べて落ちてくるとは思うのですが、それでも自分たちは春8位ですし挑戦者の気持ちで頑張りたいです。日体大はレシーブがとてもいいイメージがあって1発では決めさせてくれないと思うので、そこで粘り負けしないようやって行きたいです」
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