王者・早大に前半リードも逆転負け 連勝発進とはならず/関東学生1部秋季リーグ戦
関東王者相手に善戦した。課題であったスロースタートがなくなり攻守共にうまくいった前半。好パントが続き、早大の攻撃を手堅く防いだディフェンス陣とRB♯32小泉亜斗夢(政経2=足立学園)、福田のランプレーを重視したオフェンス陣の活躍が光った。優勢の中、第1Q7分に早大がミスパント。絶好のチャンスをつかんだ明大は敵陣19ヤードから変わらずランプレーを続行。残り1ヤードでギャンブルに出た明大は福田のTDで先制した。第2Qもダウンを更新し、点数を重ねたいところだったが相手ディフェンスに阻まれ、追加点とはならなかった。しかし前半の攻撃は王者を圧倒するものであった。
対応力の差が出た。「相手が自分達に対して嫌な体型をしてきた」(阿江)と前半のスタイルを攻略され、オフェンスで流れをつかめない。すると、前半堅守を誇ったディフェンスも、相手QB坂梨(早大)のランとパスプレーに翻弄され徐々に主導権は早大へ。後半の勢いそのままに。第3Q7分にTDを決められると、流れは完全に相手に。第4Qには細かなタックルミスの積み重ねも相まって最長52ヤードの独走TDを決められた。「QBが出ることはわかっていた」(氏家)と止められたはずであった早大のプレーが立て続けに成功。「アジャストの遅さが出た」(LB♯8氏家倫太郎・政経4=埼玉栄)とディフェンス陣のミスが前半と比べて目立った。
成長を存分にうかがえる一戦でもあった。昨年はキックオフリターンTDから始まり7―52と惨敗したが前半の先制点は勝利の可能性を匂わせた。「われわれのプレーができれば戦える相手」(岩崎監督)と挑戦者としての心構えは変わらないものの早大に一矢報いる試合となった。しかし修正すべき点はまだまだある。今回のミスの中で阿江がTE♯85三輪颯太(文3=日大三)に放ったボールが決まらなかったことは一番の心残りだ。「パスを怖いと思わせられなかった」(阿江)とランプレー一辺倒になったことで相手に楽にディフェンスをさせてしまった。一つのミスが今後の試合展開を左右することを実感する良い経験になったことは間違いない。
まだ甲子園への切符はなくなったわけではない。次戦は長年のライバルである日大。昨年は接戦の末負けている相手であるが今年は一味違うところを見せたい。早大戦の悔しさをバネに伝統校対決を制す。
[綾部禎]
TEAM | TIME | PLAY | PLAYER(S) | PAT | PLAYER(S) | G/NG | Score |
---|---|---|---|---|---|---|---|
明大 | 1Q11:00 | 1yds RUN | #9福田 | K | #37佐藤太 | G | 7―0 |
早大 | 3Q7:16 | 4yds RUN | #7元山 | K | #20長谷川 | G | 7―7 |
早大 | 4Q0:10 | 19yds RUN | #1坂梨 | K | #20長谷川 | G | 7―14 |
早大 | 4Q3:12 | 52yds RUN | #1坂梨 | K | #20長谷川 | NG | 7―20 |
早大 | 4Q8:48 | 33yds FG | #20長谷川 | ‐ | ――― | ‐ | 7―23 |
早大 | 慶大 | 法大 | 日大 | 中大 | 立大 | 明大 | 日体大 | 勝敗 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
早大 | * | 11/26 | 11/12 | 10/29 | 10/14 | 9/30 | ○23―7 | ○31―13 | 2勝0敗 |
慶大 | 11/26 | * | 10/28 | 11/12 | 9/30 | 10/15 | ●20―20 | ●10―20 | 0勝2敗 |
法大 | 11/12 | 10/28 | * | 11/26 | ●21―21 | ○28―18 | 10/15 | 10/1 | 1勝1敗 |
日大 | 10/29 | 11/12 | 11/26 | * | ○20―17 | ○42―7 | 10/1 | 10/14 | 2勝0敗 |
中大 | 10/14 | 9/30 | ○21―21 | ●17―20 | * | 11/26 | 11/12 | 10/29 | 1勝1敗 |
立大 | 9/30 | 10/15 | ●18―28 | ●7―42 | 11/26 | * | 10/29 | 11/11 | 0勝2敗 |
明大 | ●7―23 | ○20―20 | 10/15 | 10/1 | 11/12 | 10/29 | * | 11/25 | 1勝1敗 |
日体大 | ●13―31 | ○20―10 | 10/1 | 10/14 | 10/29 | 11/11 | 11/25 | * | 1勝1敗 |
試合後のコメント
岩崎監督
「前半はランだけで結構うまくいって、うちの力が出せて、ディフェンスも頑張ってたんですけど、後半はほころびというか、スキを突かれてしまって勝負あってしまったという感じです。学生はよくやってくれてたと思います。(試合前に意識したことは)挑戦者ということは変わらないですけど、われわれのプレーができれば戦える相手だと思うので、思い切ってやることを意識させました。(第1Qは圧倒的に試合を支配したが)いいフィールドポジションを取れたということが大きいと思いますし、最後にランプレーで決めきれたというのもわれわれの強さが出せたのではないかなと思います。(昨年は主導権を握られたキックオフがうまくいったが)昨年は早稲田が日体といい試合をしていたことから学生の中に慢心というかそういった部分があったんですけど、今年はなかったので、最初から戦えたのかなと思います。(後半うまくいかなかった要因)細かなタックルミスですね。一人で止めきれていた部分がなかなか止めきれなかったというところが、じわじわボディーブローのように効いてきたという感じです。(相手のQBにかなり走られたが)分かっていても止めきれない部分があって、相手のRBよりQBの方がスピードが乗っていて、見た目よりもストライドが伸びていてアジャストができなかったですね。(攻撃も手詰まりに)1回ぐらいしかフレッシュが取れてなかったので、ディフェンスにそのぶん負担がかかりすぎたのが、よくなかったですね。(今後の課題は)うちの強みであるランプレーとパスプレーをうまく組み合わせながら、いい形に持っていくことですね。(少しミスが目立ったが)そこらへんはしょうがないですね。たまたま出てしまったというところもあります。(修正していきたいところ)バックとOLのタイミング、QBとレシーバーのタイミングの精度を高めていきたいですね。(日大戦へ向けて意識させていきたいところ)オフェンスに関してはランプレーのタイミングとパスのタイミング、ディフェンスに関しては集まりだったりの基本的なところの再確認をして、次の日大戦に臨みたいです。まだ1敗なんで、どこが星の潰し合いをするかわからないですし、挑戦者の気持ちを忘れず頑張っていきたいですね。(甲子園へ向けて残りのシーズンで意識させたいところ)うちのプレーが練習通りにできれば勝てると思うので、それが試合に出せるかということです。(日大戦への意気込み)日大は強いんで挑戦者の気持ちを忘れず、長年のライバルである日大にやっと明治らしいチームができたので、思い切りぶつかっていきたいと思います」
氏家
「2週間自分がやってきたものより早稲田がやってきたことのほうが上であり、後半詰め切れなかった自分達の弱さがモロに出た試合だったと思います。(前半は圧倒していたが)前半は対策した通りにアジャストしたプレーができたんでよかったと思います。(後半は)後半相手QBのランプレーなどでこっちが崩れました。QBが出てくることはあらかじめわかっていたのですがアジャストの遅さが出て、止め切れませんでした。(慶應戦からは)リーグ戦始まってから1勝できて、甲子園の切符がかかっているということを言い続けて練習してきました。(ディフェンスの総括は)前半そのままいっていたら勝てる試合だったのでタックルミスだったり基本的なところがダメでした。早稲田は個々の能力が高い中でチームの力でも止め切れなかったところが詰めの甘さが出たところです。(去年の早大戦と比べて)初戦勝ったということもあって、全員の気持ちというのは去年より強かったのかと思います。(日大戦に向けて)1勝1敗で負けられないですし、日大はTOP8始まる前から明治が勝ててない相手なのでそこで勝つということは大変なことですが頑張りたいと思います」
阿江
「ランが後半から全く出なくて、相手のアジャストしてきたことにこちらが対応できなかったこと、あとは後手後手に回ってしまったことが敗因かなと思います。(試合前に意識したことは)ランを出すってことに意識して取り組んできたので、そこを出すということと僕は確実にRBにパスを出すってこととアフターフェイクだったり自分の仕事を徹底してやるってことですね。(第1Qは理想的な形で攻撃できていたが)どの大学が相手でも自分たちのランっていうのには自信があったんですけども、フィールドポジションがよかったので結果的にTDが取れたのかなと思います。(TDの場面)あそこまでいった時点で半々の確率で取れるなとは思ってました。(第2Q以降はなかなかTDが奪えなかった)相手が自分たちに対して嫌な体型をしてきたのでそこを崩すことはできなかったです。RBとOLは頑張ってくれてたんですけど、僕たちも前半の途中からパスを出してもう少し崩しにいってもいいかなと思いました。(パスプレーを終盤まで出さなかったが)できればパスせずにランするとは思っていました。ただ、パスをあそこまで渋っていたのは予定通りではなかったです。少し後手になってしまいました。(今日のキーになったプレーは)僕が最初にパスを85番の三輪(颯太・文3=日大三)に投げたやつが決まらなかったのが、あそこで一つ決まっていれば流れが変わっていたのかなというのは僕の中ではありますね。あれが決まっていなかったのがパスは怖くないと思わせてしまったので僕の方に責任があるのかなと思いました。(今後の課題)雨の中でどれだけパスを決められるかですね。絶対にランが出ない日はありますし、雨だからってランだけで勝てるわけでもないですし、そういう時にパスユニットがどれだけOL、RBを助けられるかだと思います。(今後意識したいこと)変わらないことは僕たちのランを出し続けること、なおかつ次の日大は今日の試合を見て僕たちのランを封じる対策をしてくると思うので、そこでどれだけその牙城を崩せるか、あとは雨の日でも晴れの日でもパスユニットがどれだけOL、RBを助けられるかだと思うのでもっと精度を突き詰めてやっていくだけですね。(ここからの試合で気持ちの面で意識すること)慶大に負けるのと早大に負けるのとでは気持ちの方は変わってくると思いますし、ここで負けたからといって甲子園への道が閉ざされるわけでもないので、僕たち上級生が下級生を鼓舞していかなければいけないと思いますし、何も気落ちすることなくやっていくだけですね。(日大戦への意気込み)晴れてほしいっていうのはありますけど、ランを出すために僕たちパスユニットが頑張っていかなければいけないと思いました」
福田
「勝てた試合でしたね。もったいないです。(敗因)たぶん実力差はないので試合中に自分達がどれだけやってきたことを出せるか、ミスをしないかが肝ですね。うちは今日ミスが出てしまったのでそこが敗因ですかね。(前半のTDは)フィールドポジションが良かったですね。最初に点とれたのは良かったんですけど結局その後とれなかったので残念です。慶應に勝ち、早大にも勝利すれば甲子園が見えてくる試合だっただけにの悔しいです。(後半は)後半から色々やられましたが、いつも通りのプレーをやっていればいけると思いました。点数取られても気持ち的には全然大丈夫でしたが流れを変えられなかったですね。やはり攻撃面に関しては早稲田のほうが上でした。またバック陣が良くなかったですね。(オフェンスの総括)20点くらいですかね。試合前に「内容はどうでもいい、1点でも多く取ろう」と話をしたんですけど、結局取れなかったんで全ての敗因はやはりミスですね。(昨年と比べて)自分はケガで昨年は出場していないですが、1年生のとき時も早稲田の倍くらい獲得ヤード取っていたんですけど大差で負けました。しかし獲得ヤード数から見れば、早稲田よりも取っているので相性は良いのかと思います。惜しいところまでいっているんですけど、やはり早稲田は強いですね。(日大戦に向けて)これで終わったわけではなく、次戦以降全て勝てば甲子園もありえるので日大戦は絶対勝ちます」
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