2年ぶりインカレターゲット出場者現れず/関東学生ターゲット個人選手権

2017.08.20
 3大インカレの一つ、全日本ターゲット個人選手権の出場権をかけた今大会。明大からは総勢35人の選手が臨んだ。予選を突破した10人が本選に挑んだものの、最高順位は濱田真未(政経3=県立星稜)の26位。インカレターゲットへの出場者は現れなかった。

 まだまだ満足はできていない。30mと50m競技で競われた予選を勝ち進み迎えた本選。本選は、予選とは異なり50mと70mというロングレンジでの競技となった。明大勢トップの成績を収めたのは、7月初旬に行われた全日本王座で2年連続メンバーに選出され、今年のエースの役割を担う濱田。しかし「王座が終わってから、自分的にモチベーションが下がってしまった」(濱田)と、チームトップの成績を残したものの、インカレ出場権を獲得できなかった今大会の結果に満足はしていない。次こそは自身の納得できる射を目指す。

 厳しい状況の中、ルーキーが結果を残した。山邑洋次朗(営1=甲南)は今大会が大学入学後、初めて迎える公式戦。しかし「高校生の時から試合には出ていたので、緊張はなかった」と予選から堂々とした射をみせた。ロングレンジで競われた本選でも603点を獲得し、チームトップの49位。デビュー戦でいきなり頭角を現し、即戦力としての実力を示した。

 2年ぶりインカレターゲット出場とはならなかったものの、落ち込んでばかりもいられない。男女共に新体制でのチームは始動したばかり。「今日得たものを今後に生かせるように上手く自分の中で噛み砕いてくれればと思う」(牧口和樹主将・政経4=明大中野)。秋の練習試合シーズンに向け、選手たちは練習に励む。

[藤田幸大]

試合後のコメント
牧口

「ここ最近の試合で一番ひどかったなというのが正直な感想です。ミスの原因を分かってはいたのですが、それをすぐに修正しきれなくて無駄に点を落としてしまいました。それが一番痛かったかなと思います。いつも練習の時に弓と体の位置関係を注意して打っていたのですが、それが全くできておらずいつもと違うなとは分かるのに、射形を組み立てていく中で意識できていなかったです。(チーム状況)悩んでいる後輩もいるので、自分の打ち方をしっかりとやっていこうという姿勢や、自分の目標を立ててやっていたのでそこは良かったと思います。今日得たものをちゃんと今後に生かせるように上手く自分の中で噛み砕いてくれればなと思います」


山邑
「(緊張は)高校生の時から試合には出ていたので、緊張はありませんでした。しかし、風に影響されたことが大きかったので、風に対する練習をしっかりしていかないといけないなと思いました。(風の影響は過去の大会でもあったか)大会にもよるのですが、今大会は風は強いと聞いていたのですが、ここまで強いと思っていませんでした。(高校と大学の違いは)うまい選手が多いと思います。関西にいたからかもしれないのですけど、関東にいるうまい選手と一緒に試合ができるのはいい経験だなと思います。(明大アーチェリー部に入部した理由は)前田悠帆さんに憧れて入部を決意しました。(点数は)608点です。(目標は)点数の目標は考えていませんでした。予選を通過できればと思っていたので、おそらくこの点数だと通過できそうです。しかし、トップの選手と一緒に出ると、やっぱり上手い選手は予選でもいい点数を出しているので、見習わないといけないと思います。(4年間の目標は)王座に出て、優勝したいです」

濱田
「最近あまり調子が良くなくて、練習でも思ったように打てなかった割には、頂点には届かなかったですけど、良かったと思いました。(良かった点は)あまりなかったのですが、長くなった時に押しすぎて腕に当たることが最近多くなっていたので、長くなったらすぐ引き戻して、腕に当たると下に行ったりするので、粘らずに切り替えて引き直したことが良かったと思います。(調子が良くないとは)王座が終わってから、自分的にモチベーションが下がってしまって、練習量と筋力が少し落ちて、最近は調子が優れなかったという感じです。(今大会の目標は)最低600点でした。(今日の評価は)良くなかった割には、本選には出れる点数かなと思っているので、切り替えて頑張っていければいいなという感じです。(風の影響は)体感的にはそんなに吹いている感じはなかったのですが、結構的前は吹いていたみたいで、思ったより風の影響はあったかなという感じです。(本選の意気込みは)去年は予選でダメな点数で本選には出れなかったので、去年の悔しさを晴らせたのかなと思っています。本選では、インカレにはずっと出たいと思っていたので、インカレに行けるような点数を打っていきたいと思います」

本橋佳奈(政経2=明大明治)
「風が強くて、通常は近的では黄色のゾーンを狙うのですが、今日はずっと右ばかり狙ったりして、いろいろ考えて大変な試合でした。(良かった点は)風に負けずに、近的に入ったことが良かったと思います。(課題は)集中力のなさです。最後まで、集中力を保てればいいなと思います。(今大会は)いつも通りのショートハーフの試合でした。(今大会に向けてやって来たことは)50と30を毎日やっていました。(テスト期間の影響は)確かにテスト期間全然練習してなくて8月入ってからもあまり練習できなかったのですが、毎日コツコツやってきました。(今大会の目標は)550点を目標としてやってきました。超えられて良かったです。(30メートルの出来は)30近が1回でました。初めてだったので良かったです。(50メートルは)最初のエンドは良くて、最後が下がってしまったので、課題です。(目標は)600点出すことです」

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