
早大戦制し開幕連勝!/関東学生秋季1部リーグ戦
FWの進化が止まらない。後半は3分、PCを獲得しチャンスから始まる。しかしそこを決め切ることができず、逆に早大にPCを与え得点を許すことに。「油断が出てしまっていた」(平井)ともったいないスコアとなった。なんとしても逆転へ持ち込みたい中で均衡を破ったのは平井。後半22分、サークル中央で相手のマークを振り切りフリーになった平井は高校からの後輩で付き合いの長い小野田慎平(営2=天理)からのパスを押し込むとボールはゴールへと吸い込まれていった。「逆転ゴールをするのは自分しかいないと思っていた」(平井)。頼れるチームの得点源がチャンスを見逃さなかった。さらに後半34分には平井のアシストから川村主将が決め切りダメ押しの1点をもぎ取った。前回の試合からFWだけで全6得点。試合を重ねるごとにFWは頼もしくなっている。試合は結局3-1で勝利し秋季リーグ開幕連勝と勢いに乗った。
予選1位通過は目前だ。予選プール最終戦・東農大戦が行われるのは約1カ月後。「もう一度走り込みをして下半身の強化をしていく」(小池文彦コーチ)。また、後半開始早々得点を許したように、入りの甘さが露呈。得点力は回復してきただけに終始明治ペースに持ち込みたい。ここまでで決勝トーナメント進出はほぼ決めているものの、悲願のリーグ制覇のためには次も負けられない。全勝街道をひた走る。
[東後太一]
試合後のコメント
宮田知監督
「勝てて良かったです。グラウンドがいつもと違ってそれを言い訳にしてほしくなかったので、こういう試合も経験として得られたのはいいのかなと思います。後半追いつかれても明大の方が押していくだろうと思っていました。平井が落ち着いて決めてくれてまあやってくれるだろうなと思っていました。野井辰真(法1=伊予)にはディフェンスがミスするものだと伝えていて案の定やっぱりミスは出ました。点を取られてミスで入れられたというのはやっぱり後味が悪いものになってしまうので。PCは谷光がこだわりすぎてうまくいかないのが多かったです。もっといろいろなバリエーションでやれというふうには言っていたのですがあまり聞こえていなかったです。今一番心配しているのはケガ人。松山は骨折してしまいました。試合に間に合ってくれればいいなとは思います。まだ1カ月あるので課題を修正していくだけです。FWで点数も取れているので。でも第2陣のFWはまだ慌ててしまうことが多いです。がむしゃらにボールが来たら打ち返すのだと思っている。平井とかはしっかり見てシュートとかパスしているので見習っていかなければと思います。練習の差とかも出てしまっているのかなとも思います。もうこうなったらトップ通過しないと山梨学院とかとも当たってしまうので、3戦全勝で乗り切りたいと思います」
小池コーチ
「まず、ピッチの状態がサンドだったのでそういった点で選手にミスが出てしまいました。あとはいつもと違って滑るので下半身が安定せず前に出られず、ディフェンス面で後手に回ってしまったと思います。それでも前半を1ー0で折り返せたのはよかったです。ただし、後半は先に追加点を取りたいところを逆に早稲田に点を取られて息を吹き返させてしまいました。PCで点数を取れなかったところも反省点というか、それは選択の問題だと思います。さまざまな攻撃パターンがあるので、そういったものも試してもらいたいと思います。次の東農大戦までには1カ月近く間が空くので、もう一度走り込みをして下半身の強化をしていきたいと思います。一人一人の技術はどこにも劣っていないので、精神面であったり、どういう展開でもっていくかというところがしっかりできるようにもっともっと地道にやっていくということが大事だと思います」
川村
「今日の試合は立ち上がりも良くないし、ゲームの流れ的にもちょっと流れが悪かったなというのが印象にあります。今日は一言で言ったら完全に悪いゲームという感じのゲーム運びだったので、結果的に3-1で勝ちはしたけどもっと得点チャンスも多かったと思うし簡単なミスも目立っていたりしたので、反省とか課題が多く残った試合だったと思います。チーム全体的に試合に入る前からダラダラしていたのもあったし、相手が早稲田だから勝てるのではないかという軽くなめているような気持ちで入っていた部分もこういう試合になってしまった原因かなと思います。自分はケガで前回出ていなくて、駿河台戦が終わってから1週間今日までの練習にも全部参加できたわけではなくリハビリに行っていた日もあったし未有(谷光)も代表合宿でいない中で、前田が中心となって練習をやるときもありました。練習の時から少しダラダラしてしまうときもあったから結果的に試合の入り方が駿河台戦と同じような流れになってしまったので、駿河台戦の前半が悪いという課題を今回のこの試合に生かすことができず、同じような立ち上がりからまた自分たちで余裕がある中でも苦しいゲーム展開になってしまったと思います。今日はPCがちゃんとできないという状況だったこともあってPCからの得点はなかったけど、その中でフィールドゴールを取っていこうという意識があったから得点が3点決められたと思います。どんなゲームにしろ得点を取って試合に勝つことができたということは良いことだと思います。でもFWと中盤が今回点を取ったわけだけど他にももっとチャンスはあって多くチャンスがある中でまだこれだけしか決められていない。自分たちの方が試合の中でも相手より走れていた中でこれだけしか点を決められていないというのは、決定力不足という課題がどんどん直ってきている部分は見えるけど、まだ課題として残るような結果になっているというのを自分では感じています。自分が4年生として一番上で主将をやっているにも関わらずまだチームを引っ張れていないというのもあったし、特に今日は全体的に流れが悪い中でもっと4年生がチームを引っ張っていかないといけない状況の中で、4年生、その中でも自分が主将をやっているからには復帰戦だからとか関係なしに自分がもっと試合中に引っ張っていかないといけないというのを改めて感じるような試合になりました。練習には水曜日から参加してリハビリ行ったりもしていて、でもまだケガも完全に治ったわけではないので本調子じゃないというのもあるかもしれないけど、試合に出たからにはケガとか関係なしにもっと活躍できるようにならないといけないなと思いました。後期始まって2週連続で駿河台戦と早稲田戦の試合をして、一番大きな課題としては立ち上がりが悪いというのがあります。練習試合も毎週あるので練習試合をやる中でも1本目からしっかり自分たちのペースで悪い流れにならないようなゲームの入り方をしっかりしていかないといけないと思います。それと自分もまた国体があったりして1週間くらいいなくなってしまうのですが、その時は未有(谷光)と前田が引っ張っていってくれると思うのでその中でチームメートが試合に向けて練習の中から自分の課題を見つけて取り組めるかというのが一番大きなところだと思います。1カ月間が空いちゃうけどダラダラせずに1カ月後の農大戦に照準を合わせられるように、全員でしっかりと調整していきたいと思います」
植村
「芝の状態が悪いということもあって、いつも以上に丁寧なプレーをしようということは心掛けていました。個人としては今日が誕生日だったので、普段はそれほどシュートを狙わないのですが今日は決めようと思って走ったりしていました。公式戦でゴールを決めたのは2年生の時の春リーグの決勝以来です。だからなおさらうれしかったです。反省点としては丁寧にやろうとはしていたのですが、暑いということもあって終盤になると丁寧なプレーができなくなっていって相手のカウンターを受けるという場面が増えました。そういった点を4年生が声掛けをしていけたらと思います。勝ったので今日のチームには10点満点中6点くらいはあげたいと思います。辛い時に声を出せるチームが強いチームだと思いますがそういった点は今日のチームには全くなかったと思うので、次戦はその点を改善したいと思います。次はホームでの試合なので絶対に勝ちたいと思います」
谷光未有(法4=天理)
「アップの時から自分で気持ちをつくることができなかったからそれがプレーにも出て、全然個人的には駄目で結果チームもあまり良くない方向に行ったので、今日はすごく駄目でした。やっぱり慣れていないグラウンドでいつもと一緒のことをするというのはすごく難しいので、それを修正できたらいいのだけどそれが全然できなかったです。グラウンドとあといろいろなことが続いてだと思うけど、いつもだったら流れをいつもの明治の流れにできると思うけど、一人一人がなかなかできなかったことが駄目でした。(代表)合宿は学ぶことが多くていろいろな人といろいろな話ができたから、自分の成長にすごくつながる合宿だったと思います。明治の練習には今週は1日しか出ていないけど、個人的に少し刺激が足りないなというのがあります。やっぱりトップレベルのところでやっていたので刺激が足りないのですが、自分から今回自分が合宿で得たことをみんなに刺激していけたらと思っています。今日はグラウンドがサンドベースだったのでフリックは打てませんでした。踏み込めないとかいろいろなところでストレスがかかるので、今日は打たなかったです。次まで1カ月空くけど、チームとしてはやっぱり基礎からやっていった方がいいと思います」
平井
「いつも通り前半は失速気味になってしまいました。前に行こう行こうというふうになっていて気持ちが強くなってしまっていました。後半の最初は油断が出てしまっていました。でも自分が逆転できると考えるとそれもいいかなとも考えました。逆転するなら自分しかいないと思っています。未有(谷光)さんからのリスタートから慎平(小野田)がパスしてきたのを入れました。相手を見ながらスペースをつくったところにうまくボールが来てくれました。まだFWも完全ではないと思います。スタメンの人とそれ以外でまだ試合の展開が変わってしまっています。今日は自分が点を取って勝とうと思っていたのでそれができたのでよかったです。次も点を入れて勝ちます」
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