青学大に走り勝ち13点差で快勝/関東大学1部リーグ戦
スターターは、吉川治耀(情コミ4=京北)、綱井勇介(文3=大阪学院)、奥野綾汰(国際2=藤枝明誠)、植松義也(営1=桐光学園)、今川友哲(営3=大阪桐蔭)。
下級生の活躍が光った。同点で迎えた第2Q。開始2分間無得点で攻撃の糸口がつかめない明大は外からのシュートが持ち味の野口を投入する。すると、交代直後。1分足らずの間に3Pシュートを2本連続で沈め「本当に助かった」(吉川)と流れを引き寄せた。野口は今試合、出場時間7分間で8得点。試合の要所でシュートを決め、精神力の強さを見せつけた。また、1年生ながら2試合連続でスターターとして出場した植松はリバウンド・得点で2桁を記録するダブルダブルを成し遂げ、存在感を示した。1、2年生の成長が見られる試合だった。
ポジション関係なく走り抜いた。走力が持ち味の濱西秀人(国際4=国学院久我山)。「自分の役割を徹底する」(濱西)と第1Qでは相手が得意の速い展開に持ち込もうとする中、速い戻りで速攻のチャンスを摘んだ。また、オフェンスでは積極的に速攻に絡み、疲れが出てくる4Qでも3度の速攻に参加し得点に貢献。攻守にわたる活躍を見せた。前半でミスが目立った今川も「走って元を取らなあかん」(今川)とインサイドプレイヤーながら走り続け、齋藤に並ぶチーム最多タイの14得点を獲得した。
全員バスケで勝利を目指す。「この2勝はスタッフを含めたチーム一丸でとれたもの」(齋藤拓実・営4=桐光学園)とそれぞれが自身の役割を果たし、会心の内容で連勝を収めている。続く第3節の相手は昨年1位の筑波大。厳しい戦いが予想されるが「主力が抜けるのは大きいはず」(今川)と馬場雄大(東京アルバルク)の離脱でつけ入るスキは十分にある。開幕連勝の勢いに乗り昨年の王者に挑む。
[長沼遼太]
筑波大 | 東海大 | 白鴎大 | 専 大 | 早 大 | 青学大 | 拓 大 | 日 大 | 明 大 | 大東大 | 勝敗 | 順位 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
筑波大 | ―― | ―― | ―― | ●― | ―― | ●― | ○― | ○― | ―― | 2勝2敗 | 3 | |
東海大 | ―― | ―― | ○― | ―― | ○― | ○― | ―― | ●― | ―― | 3勝1敗 | 1 | |
白鴎大 | ―― | ―― | ―― | ●― | ―― | ●― | ○― | ○― | ―― | 2勝2敗 | 5 | |
専 大 | ―― | ●― | ―― | ―― | ○― | ○― | ―― | ―― | ●― | 2勝2敗 | 6 | |
早 大 | ○― | ―― | ○― | ●― | ―― | ―― | ―― | ―― | ○― | 3勝1敗 | 2 | |
青学大 | ―― | ●― | ―― | ―― | ―― | ―― | ○― | ●― | ○― | 2勝2敗 | 8 | |
拓 大 | ○― | ●― | ○― | ●― | ―― | ―― | ―― | ―― | ―― | 2勝2敗 | 4 | |
日 大 | ●― | ―― | ●― | ―― | ―― | ●― | ―― | ―― | ○― | 1勝3敗 | 9 | |
明 大 | ●― | ○― | ●― | ―― | ○― | ―― | ―― | ―― | ―― | 2勝2敗 | 7 | |
大東大 | ―― | ―― | ―― | ○― | ●― | ●― | ―― | ●― | ―― | 1勝3敗 | 10 | |
4戦目終了時点
|
節 | 日時 | 対戦相手 | 会場 | 結果 | |
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◆第93回関東大学バスケットボール1部リーグ戦日程表◆ | |||||
1 | 9/9(土)14:20~ | 対東海大1回戦 | 駒沢体育館 | ○明大67―61東海大 | |
2 | 9/10(日)11:00~ | 対青学大1回戦 | 駒沢体育館 | ○明大82―69青学大 | |
3 | 9/13(水)17:40~ | 対筑波大1回戦 | 駒沢屋内球技場 | 明大59―68筑波大○ | |
4 | 9/14(木)16:00~ | 対白鴎大1回戦 | 駒沢屋内球技場 | 明大74―86白鴎大○ | |
5 | 9/20(水)12:40~ | 対大東大1回戦 | 青学大相模原体育館 | 明大65―76大東大○ | |
6 | 9/23(土)11:00~ | 対日大1回戦 | 青学大相模原体育館 | ○明大87―80日大 | |
7 | 9/24(日)14:20~ | 対専大1回戦 | 青学大相模原体育館 | ○明大61―57専大 | |
8 | 9/30(土)11:00~ | 対早大1回戦 | つくばカピオ | ○明大69―64早大 | |
9 | 10/1(土)12:40~ | 対拓大1回戦 | つくばカピオ | 明大82―84拓大○ | |
10 | 10/7(日)14:20~ | 対東海大2回戦 | 横須賀アリーナ | ○明大79―74東海大 | |
11 | 10/8(土)11:00~ | 対青学大2回戦 | 横須賀アリーナ | 明大64―72青学大○ | |
12 | 10/9(日)17:40~ | 対筑波大2回戦 | 日体大世田谷体育館 | 明大83―92筑波大○ | |
13 | 10/14(土)17:40~ | 対白鴎大2回戦 | 白鴎大体育館 | 明大61―80白鴎大○ | |
14 | 10/15(日)13:20~ | 対早大2回戦 | 白鴎大体育館 | ○明大74―68早大 | |
15 | 10/21(土)17:10~ | 対日大2回戦 | 明大和泉体育館 | 明大―日大 | |
16 | 10/22(日)14:20~ | 対専大2回戦 | 東海大湘南体育館 | 明大―専大 | |
17 | 10/28(土)12:40~ | 対大東大2回戦 | 駒沢屋内球技場 | 明大―大東大 | |
18 | 10/29(日)11:40~ | 対拓大2回戦 | 駒沢屋内球技場 | 明大―拓大 |
試合後のコメント
齋藤
「個人的には調子あまり良くなくて反省する点は多かったんですけど、この勝ちはチーム全員でとれた勝ちかなと思います。(青学大は)テンポ早いのは分かっていたのに前半やられてしまったのはよくなかったです。後半はゾーンとか使って修正できたのはよかったと思います。(3Qは)相手のテンポ早いですけどこっちが合わせずにこっちがターンオーバー誘発したときに秀人とか今川が走ってくれたからだと思います。(ターンオーバーの多さ)前半の相手のゾーンに対して上手く合わせられていなかったです。大事な場面では出ていなかったけど多いのはいけないなと思います。(調子の悪さ)周りを生かしながら攻めれて大河(松本・4=能代工)がシュート決めてくれてよかったと思います。(課題は)マンツーマンをしっかり守るところ守らないと東海大のときみたいに後半にやられたのはそこなのでスクリーンのコミュニケーションだったり、しっかり話さないといけないなと思います。(収穫は)勢いっていうのは切らしてはいけないなと思います。この2勝は個の力とかじゃなくてスタッフ含めてチーム一丸でとれたものだと思うのでそこは3戦目4戦目に繋がってくるのでそこは切らさないように頑張ります。(全員で話すことは)交代の部分とか、昨日は野口とか出られなかったんですけど、今日は7分出て8点とったって聞いているのでコーナーの3Pシュートとかトップでの3Pシュートとかいい仕事をしてくれたなと思います。(筑波戦は)また強い相手になるんですけどしっかりスカウティングしてどういうところを守るのかっていうのを話し合って臨んでいきたいなと思います」
濱西
「昨日良い形で勝てて、その雰囲気のままこれました。青学も体強いので、リバウンドとディフェンスをしっかり意識していこうという話をみんなでしました。前半ちょっと崩れた部分はあるんですけど、後半ちゃんと修正できたことが今日の勝ちにつながったかなと思います。(個人で活躍)拓実だったり今川のようなプレーができるわけじゃないから、自分のやること役割を徹底するというのを特に意識していて、この2試合はしっかりできているのでリーグ通して継続していきたいです。(役割)足が動くことを生かしてディフェンスをハードに、ドライブに対してもつけるし。オフェンスディフェンスリバウンドも確実に取れるように。走力っていう部分ではチームの中でもある方だから、自分が先頭切って走るようにしています。パスこなくても相手のディフェンスの体力も消耗できるから、そういう面では絶対に貢献していきたいと思います。(青学対策)自分のやるべきことは変わらないから、自分たちのバスケットを徹底していこうという話をみんなでしました。(3番豊富)4人いればそれだけタイムシェアできて、短い時間で集中して全部出し切れるから、走れるしディフェンスもできるし、そういう状況はすごく良いと思います。昨年までセンターとガードに点が偏ってたんですけど、フォワードの得点も重ねられたらもっといい形でできると思うので、4年生としてフォワードを引っ張っていきたいです。(ディフェンス)春は1対1とか基礎の部分が多かったんですけど、夏を通してゾーンだったりディフェンスのシステム的な部分を詰めてやれたので、そこのコミュニケーションも増えてかなり機能させられてると思います。あとはこれが崩れる場面は絶対あると思うので、そこでどう修正していけるかっていうのが今後の課題になってくると思います。今日は後半でできたので良かったですけど、欲を言えば立ち上がりからできれば良かったかなと思います。(筑波戦)筑波はここ2戦と同じで体が強いとこなんですけど、そこで逃げて受け身にならずにみんなでオフェンスもディフェンスもアタックしていけば戦えると思います。昨年と比べてベンチメンバーもみんな出ることもあってチームの雰囲気もかなり良いので、接戦にはなると思いますけど、この勢いのまま勝ちたいです」
吉川
「最初ちょっとひやひやしたけど、案外みんな焦ってなくて。一番良かったのは離されそうなところの2年生のスリー。奥野と野口のスリーは本当に助かりました。個人的にはディフェンスはそこそこできたし、相手がゾーンしてきた時にギャップアタックからキックアウトもできたので良かったです。後半はみんなで走ってガードが真ん中割ってスリーラインをつくるっていう形で走れたから、そこも結構良かったかなと思います。(濱西と今川が活躍)すごく走ってくれたと思います。弾とか高橋(ともに青学大)の足が止まってたから、キツかっただろうけどナイスランでした。(速攻への対応も)昨日の青学対大東の後半で(青学大が)ボール取った後にセットじゃなくてガンガン走って来るのを見たので、今日始まる前にハリーバックしっかり意識していこうって話しました。でも最初やられちゃったのでタイムアウトとって、マッチアップ違っても戻ってるやつでとにかく止めようって話せて、そこからいい感じに修正できました。(青学対策)フルメンバー変えてくるのも分かってて、相手のやってくるとこもディフェンスを変えるくらいで、逆にゾーンきたら拓実とか俺でギャップアタック余裕でできるので、そんなに苦でもなかったです。(ディフェンス)ディフェンスは良かったけど、拓実と俺のとこのミスマッチ。絶対突いてくるってわかってたんですけど、正直力負けしたとこがあって。でもキツいと思ったのはそこくらいです。あとはセンター陣が頑張って止めてくれてたので。(植松)すごく良い。スリーはどんどん打っていいって言ってるので気持ち良く打ってくれてるし、ディフェンスリバウンド頑張ってくれるのが本当に大きいです。(交代しても崩れない)監督と選手で良い雰囲気でコミュニケーションとれてるのも崩れない理由だと思います。(練習)春の時は5対5とかやってもお互いバチバチしてなくてディナイとかもせずに、正直ゆるかったです。でも夏合宿入るくらいに『もっとやり合わないと試合でやられる』っていう話をして、そこから意識も変わってできてるのかなって思います。(ルーズとリバウンド)ガード陣がリバウンド取れればすぐ速攻いけるし良いから、センター陣が弾いてくれたボール取ることに徹しました。リバウンドもみんなでできて良かったです。(須藤)捻挫です。昨日やっちゃったらしくて、でも秀人と奥野、野口いるから大丈夫でした。(次の筑波戦)これからビデオ見て練習でどれだけ詰めていけるかだと思います。相手高いから、今日みたいに走っていければ。むこうの方が強いみたいになってるけど、構えずにチャレンジ精神持ってやっていきたいです。個人としては、出た時に周りを走らせて速攻を多くすること。あとはマッチアップに力負けしないように頑張って勝ちます」
今川
「チーム全体的に速攻が出ててよかったと思います。自分もゴール下でミスしちゃったので走って元を取らなあかんなと思って走りました。(ターンオーバーは)そんなに致命的なターンオーバーじゃなかったのでそんなに重くは考えてないです。(須藤は)多分水曜日くらいから復帰できると思います。足首の軽い捻挫です。(相手の交代の仕方は)5人全員代えてきて全員元気な人が出てくるので走り負けたらあかんなってことでしんどさはありました。でも同じようなタイプの選手が出てくるのでそんなにやりにくさはなかったです。(リバウンド)ゴール下でミスしちゃったのでリバウンドでなんとかフォローできたらなということでやりました。(高い相手は)僕たちも一応夏にやることやってきたのででかさに屈することはないです。でも、最近目立ってるガードのところのミスマッチは筑波でも出てくると思うのでその辺をケアしないといけないなと思いました。(第3Qは)点差がついたのはディフェンスから走れたっていうのが一番の要因ですね。(課題は)いい流れのときはいいんですけど悪いときにそれを引きずりがちなところです。今日も3Pが入ったから2ピリまで4点差で勝ったというのがある。流れ悪いときはインサイドで点をとらないといけないのでインサイドがもっとしっかりすることです。インサイドは人数少ないのでゴール下でミスしてる場合じゃないです。(筑波は)主力が一人抜けてどんなチームかわからないんですけど、主力が抜けるのは大きいと思うのでチャレンジャー精神をもって勝ちにいきます」
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